家族の歌 河野裕子の死を見つめて (文春文庫 か 64-2)

  • 文藝春秋
4.31
  • (7)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 60
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901684

作品紹介・あらすじ

ある歌人家族が記した感動の記録母の死をはさんで二年にわたって続けられた、歌人家族によるリレーエッセイ。孫たち、娘の結婚、思い出……。そのすべてが胸をうつ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 永田和宏氏が「波」に連載した文章をきっかけに、このご夫妻を知り、以来、歌の魅力に目覚め、新しい世界を見せていただきました。
    その文章のなかで、家族の歌を連載したと記述があったので読みたいと探したのですが、当時見つけられずやっとであいました。
    やっぱり裕子さん、和宏さんの歌が好き。。。
    なぜあんなシンプルな言葉で、あんな感情を表現できるのか。。。
     いつまでも私はあなたのお母さん
         ごはんを炊いてふとんを干して  

  • 息が足りないこの世の息が

    これから先、何度この歌を口ずさむだろう。その時は悲しい時だろうか、愛しい時だろうか、淋しい時だろうか。

    泣きながら読んだけれど、死に向かい、死を受けて、そしてゆっくりと思い出していくエッセイたちはどこか爽やかで、これから先何度も読み返していく一冊になるだろうと思った。

  • 『歌に私は泣くだらう: 妻・河野裕子 闘病の十年 』の素晴らしさに心を打たれ、夫婦に加えて、息子・娘もが歌人として活躍する一家が産経新聞に連載したリレーエッセイの書籍版を読了。

    本リレーエッセイは癌を患った河野裕子が亡くなる前後が対象となっており、最愛の妻・母が徐々に病に伏していく家族の情景が浮かび上がってくる様子は、痛切さに満ちている。

    家族構成が同じだからであろうか、長男である永田淳が自らの母について語ったこの言葉と歌が、最も印象に残っている。

    「母が元気な間にうちの子供たちをしっかり会わせておこうと思う。
    まだ子供達には病気のことは話していない。どう話せばいいのだろう。初めての経験というのはいくつになってもあるものだ。

    また一つ賞状をうけさらにまた小さくなれる母と思いぬ」(本書p59より引用)

  • やはり良い。産經新聞紙上に家族がリレーで連載したエッセイ、短歌をまとめたもの。

  • 【ある歌人家族が記した感動の記録】母の死をはさんで二年にわたって続けられた、歌人家族によるリレーエッセイ。孫たち、娘の結婚、思い出……。そのすべてが胸をうつ。

全5件中 1 - 5件を表示

河野裕子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
カズオ・イシグロ
三浦 しをん
ピエール ルメー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×