国境 上 疫病神シリーズ (文春文庫) (文春文庫 く 9-10)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902513

作品紹介・あらすじ

直木賞受賞作『破門』をしのぐシリーズ最高傑作!「疫病神コンビ」こと二宮と桑原は、詐欺師を追って北朝鮮に潜入する。だが彼の地は想像を絶する世界だった。新直木賞作家の代表作!

感想・レビュー・書評

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  • 桑原&二宮コンビが北朝鮮に渡航し、詐欺師を探索していく。詐欺師を見つけ出し、無事に帰国できるのか?続きが気になります。

  • 疫病神シリーズ第2作

    カタギの二宮と極道の桑原、互いに疫病神と呼び合うコンビふたたび。

    二宮は重機の輸出関連で趙という男に騙された。
    二蝶会の若頭もまた趙に騙され舎弟の桑原にケジメをとれと命令する。
    二宮と桑原は趙を追うため、議員連盟一行のツアーに便乗して北朝鮮に入る…

    極寒、貧困、有無を言わせぬ圧力と監視。そして北朝鮮の灰色の光景。
    あまりにも詳しい描写に、自分が現地にいるような錯覚に陥った。

    前作の『疫病神』よりずっとスケールの大きな話になっている。

    限られた時間の中で詐欺師の趙を追う二人。
    細い細い情報の糸をたどり、時に探偵のように推理をする。

    さて、この先どういう展開になるのか下巻が楽しみだ。

  • シリーズものとしてあの疫病神コンビとの再会です。
    どえらいとこが舞台ですな。黒川氏、国交がないこの国に実際に行ったことがあるとしか思えない。

    二人が直接しくじった案件でもないのに相変わらずムチャしてます。どれだけボコボコになるのか、そもそも脱出できるのか、下巻も楽しみましょう。

  • 冒頭の北朝鮮旅行と称した人探しから幕が開けて、北朝鮮という国の実態を知る。
    ニュースなどでもその国の事はよく聞くが、それでも知らない事がたくさん書かれていて、興味深かった。にしても彼の国は我々の斜め上、いやもう斜め上の上の上のよく分からないところに行ってる。

    当初、桑原さんのキャラが濃すぎて濃すぎて(笑)おっかなビックリで、ページを捲っていた。でも、時間が経つにつれてオレオレの桑原、ドジでビビリの二宮の凸凹コンビによる会話のやり取り、同じ詐欺に引っかかったネタなどが面白くて、そこから結構ハイペースで読んだ。
    途中、密輸屋の李さんというおじさんが出てくるだけれどこのおじさんのキャラが中々、良い。

    上巻が終わったのでまだ、核心には至ってない。下巻でどう展開するのか楽しみ。

  • どこへでも行きますね、このお二人。会話のテンポがすごい! さすがさすがの疫病神シリーズ。

  • 疫病神シリーズ第二弾

    なかなかいけない北朝鮮内部を非常にリアルに書かれている。
    暴力団ストーリーで内容はハードボイルドに近いが、ギャグセンスもあり読んでて楽しい。
    上下共にすぐに読み終わる。

  • 疫病神シリーズで北朝鮮へ行くというとんでも展開
    少し時代背景が古いので今がどうなのかは分からないがあの国でイメージする雰囲気はよく描けていた気がする

  • 疫病神シリーズで一番面白い。

  • 桑原と二宮の掛け合いがテンポがよく読み手を引き込む。が、北朝鮮の設定が自分には馴染まなかった。また、長編なので仕方がないが、進展が遅く中弛みしてしまった。
    下巻の展開の早さに期待。

  • ググッと読んでしまいました。
    ヤクザと建設コンサルタントが北朝鮮に行く。。
    んなことあるかいと思いつつもついつい引き込まれてしまいました。主人公コンビの掛け合いにつられて一気に読んでしまいます。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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