ダイオウイカは知らないでしょう (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2015年2月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903060

ダイオウイカは知らないでしょう (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 西加奈子さんとせきしろさん、という短歌の超初心者が気軽に短歌を作ってみました、何も知らないふたりだからこそ、の斬新さ、面白さをお楽しみください的な企画なのだけど…。

    確かに文筆業のおふたり、十七文字に自分の世界を入れ込んで、うんうん、それぞれ、西さんらしい、せきしろさんらしい、と言えなくもない・・。
    ただ、実は私、短歌という形式がとても好きで、また、作歌に真摯に没頭するプロだったり、学生だったりの人々をリスペクトする気持ちも強いものだから、お2人の短歌はおふざけが過ぎるのでは、と、やだなぁ、これって町内のうるさ型みたいな言い方だよね。

    でも、まぁ、毎回、ゲストや指導者を迎えて、その都度違った驚きを読者に伝えてくれたのは、どこかの回で気に入ってもらえれば、ということなのでしょうし、その意味ではうん、面白く読みました。

    私が好きだったのは、俵万智さんの回。

    22 というお題で

    ほっぺたの雫勘定してみてん笑かしよるでちょうど二十二

    という、一見わけわからん!(^_^;)という短歌の背景となっている

    泣いている自分を冷静に見ている自分、
    (実は妙なテンションになっている。)

    という気持ちを西さんから引き出して、
    それなら、と

    泣きながら電信柱数えてん ちょうど二十か? ちょうど二十二

    と添削。うん、これならストンと気持ちがわかるなぁ、と。

    また、

    22の時に産まれた長男は22でなお仕送り貰う

    というせきしろさんの短歌に、

    長男が、にしたらどうだろう、と提案。
    長男は、だと一般論的だけど 長男が、だとより身につまされるから、と言われ、なるほどねぇ~~!
    また過去形ではなくて、現在形にしたところが切実さが伝わってくる、と褒めてくれ、うん、これは案外いい歌かも、なんて読者に思わせてくれる、という優しさ? それとも俵さんの力量? (#^.^#)

  • 小説家・西加奈子と文筆家・せきしろが個性的なゲストたちと共に常識外れの短歌に挑戦!

    めっちゃおもしろかった。
    さすがのお二人、短歌初心者でもセンスが爆発してます!ゲストも星野源やミムラ、穂村弘、東直子、いとうせいこう、南海キャンディーズの山ちゃん、光浦泰子…と気になる方々ばかりで自分得でした(^^)

    西さんの小説的、物語性のある短歌、せきしろさんのはっとするような、闇とゆるさの狭間の短歌…
    楽しかった~!

  • 小説家・西加奈子と文筆家・せきしろが短歌をひたすらやってみる本。
    豪華なゲストに見守られ、文字数もすこしずつ合っていく…。

    最初と最後の見届け人は穂村先生。
    やさしく的確な解説で歌が歌以上におもしろくなる。
    せきしろさんのセンスの良さを高級食材にたとえ、盛り付け方を指南する様はまさに職人!
    せきしろさんも、西さんも、持っている方々なので切り口がユニーク。
    このお題でその発想はなかったわの連続。
    俵万智先生の添削がまた素晴らしい。
    お題「22」の西さんの歌は格段によくなっている。
    お題「メール」のせきしろさんにも注目。
    星野源や光浦靖子サンボマスターのひとなんかは一緒に詠んでいておもしろかった。
    ちなみにタイトルは西加奈子さんの短歌から。

    ピンッときたのはたまたませきしろさんの歌でした。
    以下抜粋(ネタバレ)




    ―――誕生日や記念日も全部覚えている 耳にお経を書き忘れる―――

    ―――葬式に行くたびにおもうのは みんな談笑してるもんなんだな―――

    ふたりのかけあいがどんどん兄と妹のようになってきて微笑ましかった。
    短歌クロスエッセイはお二方の本業をたのしめる。
    どーだ!どーだ!の西子ちゃんと、どーどー宥めるよにみえるせきしろさんの関係が愉しい。
    あと字、どことなく似てんのな。

    欲を言えば目次にお題を羅列していただきたかった。
    そうすればいつでもあの短歌、とおもったとき頁をひらけるのに。

  • 西さんとせきしろさんがけっこう好きなのと、ゲストに源さんがいたので、小説の合間の箸休め的に読むものとして購入。

    やっぱりこの2人は天才というか、ぶっ飛んでるなぁ。普通だったらもう少し上手く詠もうとしてガチガチになりそうなものを、2人の感性全開で、文字数とか音とか無視して自由に詠んでる。最初は「これどうやったら短歌の音にハメて詠めるんだ…?」と思ったけど、最後の方は文字数も合ってきてたし。2人のこの自由さが好き。

    あと思ったのは、ゲストの方も感性豊か。2人の短歌を読んでも、解説されるまで全然意図が分からないものが多かったけど、ゲストの人は解説なしでおおよその意図が汲み取れてる。自分がいかに感受性がないか思い知らされた。。。

    期待した程爆笑ではなかったけど、2人が好きな方は楽しめると思います。あまり短歌の勉強にはなりません(笑)

  • 2017.8月。
    短歌の本。
    ゲストを交えていろんなテーマで短歌を作りながらおしゃべり。
    えー、おもしろいー。
    自分だったら真面目なおもしろくないのに作ってしまいそうだ…。
    せきしろさんの発想がおもしろいなあ。
    こういうのって周りに合わせるとか、きれいにするとか、評価を気にするんじゃなくて、自分の感性をばーんと出しちゃえばいいんだな。

  • 西さんとせきしろさん。二人が型にはまった句を読むわけもなく。自由に飛び回る発想力をめいっぱい楽しめる。

  • ananで連載されていた、短歌に挑戦する企画、なのだと。
    手に取ってぱらっと見たときの期待感が高すぎて、
    それほど爆笑な感じでもなかったのは
    まあ自分のせいですけど。
    今まで読んだ穂村さんの著作の中で選ばれる短歌って、
    素人目にもやはり研ぎ澄まされてるんだなあと思う。
    二人(とゲスト)の作る短歌を見ていて、
    文字をまず合わせることって、意外に大事なんだと思ったなー。
    同じ人の歌を続けて読んでいると、
    ちゃんとその人にしか書けないものがあるのが見えて面白かった。

  • 源ちゃんの出た『去年ルノアールで』のせきしろさんと大好きな作家の西加奈子さんの2人と知ったら買わずにいられない。
    2人の詠む短歌を通して、お2人の考え方や経験や才能が見えてきてとっても面白かった。
    特に西さんはとても魅力的な女性で、読み進むにつれてどんどん好きになってきて、もしそばに居たら絶対に大好きになってるはず。こんな人と友達になれたらなぁ。
    こんな魅力的な人が書いてるから、あんなに心を掴まれる作品になるんだなって得心した。
    どの短歌も好きだったな。
    2人とも個性が出てて…私は短歌はせきしろさんのがグッとくるものが多かったかも。
    いろんなゲストの方が出てきて、講評したり一緒に詠んだり。
    源ちゃんは一緒に詠んでました。
    その中で私がとても興味を惹かれたのが歌人の穂村弘さん。2人への講評にとても愛があって素敵な方だなと思った。
    穂村さんはどんな本を書くのかいつか読んでみたいです。

  • こんなふうに自由に短歌を楽しめるっていいなぁ。ついつい上手く詠まなきゃと思うし(国語の授業くらいでしか詠んだことないけど)、この短歌はこういう解釈でよいのだろうか…と正解を求めがちになってしまうので。プロの歌人の歌より気楽に読めた気がします。
    ただ、短歌よりせきしろさんの「傷害致死」に一番笑った(笑) トークイベントで生で拝見したときよりもせきしろさんに興味を持ちました。

  • 42
    西加奈子の人となりが面白かった!
    せきしろの短歌センスあるなやつ多かった。
    西加奈子の短歌も良かった。

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ダイオウイカは知らないでしょう (文春文庫)の作品紹介

気鋭の作家二人が短歌に挑戦!第152回直木賞を受賞した小説家・西加奈子と文筆家のせきしろが、常識はずれの短歌道に挑戦! 個性的なゲスト達にお題を出してもらい、そのお題にちなんだ歌を詠んだ記録。登場するゲストは穂村弘・東直子・俵万智・いとうせいこう・星野源・山崎ナオコーラ・華恵・光浦靖子・ミムラ・ともさかりえ・山里亮太(南海キャンディーズ)・山口隆・勝山康晴・入山法子といった、短歌・作家・お笑い・ミュージシャン・俳優として活躍する、様々なジャンルの個性豊かな14人。登場する短歌はこんなふう。「わたくしあなたを卒業します」はは、入学させた覚えはないぜ (西加奈子) こうやってキミの頭を撫でている この手は二回不法投棄した (せきしろ)溢れる想像力と妄想・物語を心のおもむくまま、三十一文字にグッと込めました。思わず自分も一首詠みたくなる、まったく楽しい短歌本。注)イカの本ではありません

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