ダイオウイカは知らないでしょう (文春文庫 に 22-3)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903060

感想・レビュー・書評

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  • 2017.8月。
    短歌の本。ゲストを交えていろんなテーマで短歌を作りながらおしゃべり。えー、おもしろいー。自分だったら真面目なおもしろくないのに作ってしまいそうだ…。せきしろさんの発想がおもしろいなあ。こういうのって周りに合わせるとか、きれいにするとか、評価を気にするんじゃなくて、自分の感性をばーんと出しちゃえばいいんだな。

  • 西さんとせきしろさん。二人が型にはまった句を読むわけもなく。自由に飛び回る発想力をめいっぱい楽しめる。

  • ananで連載されていた、短歌に挑戦する企画、なのだと。
    手に取ってぱらっと見たときの期待感が高すぎて、
    それほど爆笑な感じでもなかったのは
    まあ自分のせいですけど。
    今まで読んだ穂村さんの著作の中で選ばれる短歌って、
    素人目にもやはり研ぎ澄まされてるんだなあと思う。
    二人(とゲスト)の作る短歌を見ていて、
    文字をまず合わせることって、意外に大事なんだと思ったなー。
    同じ人の歌を続けて読んでいると、
    ちゃんとその人にしか書けないものがあるのが見えて面白かった。

  • 源ちゃんの出た『去年ルノアールで』のせきしろさんと大好きな作家の西加奈子さんの2人と知ったら買わずにいられない。
    2人の詠む短歌を通して、お2人の考え方や経験や才能が見えてきてとっても面白かった。
    特に西さんはとても魅力的な女性で、読み進むにつれてどんどん好きになってきて、もしそばに居たら絶対に大好きになってるはず。こんな人と友達になれたらなぁ。
    こんな魅力的な人が書いてるから、あんなに心を掴まれる作品になるんだなって得心した。
    どの短歌も好きだったな。
    2人とも個性が出てて…私は短歌はせきしろさんのがグッとくるものが多かったかも。
    いろんなゲストの方が出てきて、講評したり一緒に詠んだり。
    源ちゃんは一緒に詠んでました。
    その中で私がとても興味を惹かれたのが歌人の穂村弘さん。2人への講評にとても愛があって素敵な方だなと思った。
    穂村さんはどんな本を書くのかいつか読んでみたいです。

  •  危険!電車の中で読んだらあかんで!とか書いといてくれな。にやにやにやにやして目の前の人に不審がられたやん。書き言葉が好きだから、こういう対話形式の本は避けがちだったけど、読んだというより、文字が喋ってた。ちょうど西さんのトークイベント行った日やったからか、頭の中で西さんの声が鳴り響きまくった。

    ダイエット、メイク、ガードル、ピンヒール あと三年で、土方が死ぬ(西加奈子)

    明日から猫が残らず乗ればいい まあるくなって私を笑え(西加奈子)

    紅い葉を両手にかかえ立っている 葬式の黒さに負けぬよう(せきしろ)

    このTシャツのまま死ぬことはできない 着がえるまでは生きるしかない(せきしろ)

    ババダマホ! 僕らが捨てた惑星は受験がなくて恋もなかった(西加奈子)

    もしもだよもしもの話私がさ 背中から声 時計点滅(せきしろ)

    ミラクルを約束した指切りの 指を洗って 洗って ぬぐう(せきしろ)

    「聞いてるの?」聞き役徹してみたけれど 疑い晴れぬ赤べこ相づち(入山法子)

    何回もきき返すのは悪いから一か八かで頷き肯定(せきしろ)

    お元気でもう会いません 私は世界の臍に向かっています(西加奈子)

    あの方が覚悟を決めた瞬間をダイオウイカは知らないでしょう(西加奈子)

     短歌の良し悪しは分からないけど、二人の自由な発想(とせきしろさんの潔いクズぶり、でもこういう人がモテるんやろうな)に感心しちゃった。ババダマホて。俵万智さん、穂村弘さんの添削はやはり説得力が違う。書きたいことを書かず、想像させる短歌の世界に興味がわいた。

  • 2016.7.1読了

  • 西さんとせきしろさんで短歌て絶対おもしろいでしょと思ったけど、本当に期待通りの面白さ。だいすき。
    この天才二人の掛け合い良いな。
    短歌作りたくなる。とうか気づけば作ってた。

  • 短い言葉に、その人となりがよく現れる。短歌ってこんなに面白い。

  • 面白かったけど、時間がなくて流し読み。

  • 短歌を西さんとせきしろさんが作り合う。2人ともめっちゃかわいい!穂村さんがゲストとかアガる笑

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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