- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167903138
作品紹介・あらすじ
現代ミステリを導く鬼才・島田荘司の到達点ワシントンDCで発生した猟奇殺人は、恐竜絶滅の謎を追うひとりの男をあぶり出す。そして舞台は、難攻不落の牢獄アルカトラズへ。
感想・レビュー・書評
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不思議に魅惑的なタイトルや装丁に負けない、まさに奇想天外なミステリー。なんと途中に「重力論文」が差し込まれる。
凄惨な猟奇殺人の動機に恐竜の謎が絡んでいることが分かり、多分犯人も分かり、既に満足の内容なのに、まだ上巻とは!下巻はいったいどうなっちゃうんだ〜。
なんとなくワシントンの空気を感じる(行ったことないけど)刑事たちの軽妙なやりとりも良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
娼婦の不可解な殺人事件と「重力論文」がどう繋がってくるか。このあとどのように下巻が展開していくか、たのしみです
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重力論文がとてもおもしろかった。
前半はミステリとしてきれいにまとまっていて読みやすい。 -
1939年、ワシントンDCで猟奇殺人事件が発生する。しかし、その犯行は常識では理解不能な意図が隠されていた。
目を覆いたくなる残虐な事件に、恐竜の謎、そして「重力論文」。奇想この上ない島田ワールド全開の一作です。下巻にどんな繋がりを見せ、どんな展開に導かれるのか。予想することは絶対不可能な、これがほんとのミステリー。 -
下巻まで読んだ上で書いている。
好き嫌い分かれそう。下巻、ダラダラした流れても意味があるので頑張って読んでほしい。
衝撃的でした。島田荘司やっぱ凄いなーって。
島田作品に突如ぶっこまれる、事件に関係あるんだけど、やたら長い作中の長文、本作も健在。
今回は重力論文という論文の形。とても面白かった。 -
やはり島田荘司さんの作品は安心して読めますね
上巻の後半で語られる恐竜の件は、とても興味深いですね
下巻のどのような伏線になるのか楽しみです -
猟奇的殺人を追う刑事、途中で恐竜や宇宙を題材に、学生がかいた重力論文がそのまま載っている。それによりその犯罪の真実が明らかになる。
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最初は海外刑事モノくらいの気持ちで読んでいたが、猟奇殺人の捜査の間に突然の長い論文が挟まれてきて驚いた。
惑星の話とか、恐竜の話とか、特に後者は興味をそそられたので難なく読めたが、興味のない分野だったら辛そう。
上巻でほとんど犯人が確定、みたいな流れだったけれど、下巻ではどんな展開になるのか。気になる。 -
前半は海外ミステリーのようなタッチで好きな文章。が途中から話があやしくなる。論文の辺りから読み飛ばし。
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島田荘司『アルカトラズ幻想』(文型春秋、2012)
SF要素ありのミステリ。大戦期のアメリカを舞台に、猟奇事件発生→2つめの事件→大学院生の論文→犯人逮捕・収監→不思議な国→謎解きと展開していきます。
この後半の不思議な国の部分、主人公格の記憶の混濁を描いていてまったく意味不明、呼んでいくのが非常にツライところですが、それだけに最後の謎解きパートで明らかにされていく過程がたまらなく快感です。
凄すぎる起承転結の具体例、あるいはここまでの「転」は他にないかとも思われます。
「よくわからんが、とにかくスゴイ」
細かいところでは、証拠書類として大学院生の古代地球における重力に関する論文を読んだ警官たちのとまだいが愉快です。
【本文より】
○「この惑星の上では、ホモサピエンスの直立二足歩行は危険な選択だったってことだ。引力が強すぎるから」
「だが、二足歩行するしかなかったろう」
ウィリーは言った。
「どうしてだ?」
「どうしてって…、四つん這いで地下鉄に乗れるか?どうやって改札を通る。四つん這いでどうやって自転車を運転する。署の連中がみんな四足で歩きはじめてみろ、フロアが狭くてたまらない」 -
島田荘司の小説によくある展開。
猟奇殺人が恐竜の論文と繋がって・・・
という展開。
論文の部分は、読みづらいが、興味深い。 -
身体を切り裂く事件から恐竜や重力に関する論文が出てきて下巻にてどのようにまとめられるんだろうかと期待してしまう。
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猟奇的な事件が上巻でここまで進んじゃったら、下巻はまるまる一冊何が詰まってるんだろう。
とても気になる。