この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義 世界篇 (文春文庫 い 81-3)
- 文藝春秋 (2015年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167903169
作品紹介・あらすじ
池上彰教授が「教養」という鎧を配る!東工大教授でもある池上さんがよい会社・悪い経営者の見分け方からお金と幸福の関係まで「世間」のしくみを徹底講義。社会人も必読!
感想・レビュー・書評
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幅広いテーマが語られる。勉強不足を反省。で、どうしたらええねん!
まずは知ることから・・・モゾモゾ、ヨミヨミ、フムフム
2012年から東工大で行われた15の講義の内容がまとめられている。
まずは講義を通じて、何を考え、自身の結論とするかの重要性が語られる。
宗教、政治、戦争、差別、お金、クーデター、暗殺、貧富、環境問題、どうしても歴史を語るにはテーマが多岐に渡ることは避けられない。その中でハッキリ感じるのは、明日私の住む世界が崩壊しても不思議じゃないという不安。決して楽観視できない私の性格も改めて自覚。どうしたらいいかわからんわ!!ってこと。
最後の「君が日本の技術者ならサムスンに移籍しますか?」という項では学生たちの考えが載せられいるので非常に親近感を持って締めくくられる。
ともあれ、何か興味のあるテーマが見つかればそれで良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大人の一般教養として、誰もが最低限知っておくべきこと(でも、結構知らないことが多い)を俯瞰して学べるとても良い本。
これは3部作の内の世界編。世界でこれまでどんなことが起こってきたのかが、
池上さんが分かりやすく解説してくれます。
とにかく、とにかく、分かりやすい。
これを読んで全体を俯瞰した後に、自分の興味のある分野を深く学んでもいいし、
日本編を読んで、日本のことについて学んでも良い。
使い方もイロイロ。本棚に1冊はあってもよいと思います。
少し情報が古いのが玉にキズ。
(でも、そんな欠点なんて全く気にならないくらい、分かりやすくて良い本です。) -
政治に対する興味が湧いた
お金や経済の話は苦手だが、中国の常軌を逸した圧政が興味深かった。世界を知っていくことで今の日本の立ち位置。引いては自分の立ち位置を知ることが出来ると思っている -
一応聞いたことはあるけれど、よく知らない事ばかり教えていただきました。初めて読んだときには好奇心を擽られると同時に、半信半疑のような心持ちでした。
日本は核兵器を持てる可能性があり、アメリカとの関係もあって、核兵器禁止条約に不参加だったのかなぁと考えてしまいます。
日本は平和を愛していると、妄信していたのかも知れません。
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原発、経済、中国、北朝鮮、さすがの池上さんめちゃ分かりやすい。やっぱり池上さんのテレビは見るべき。東工大の生徒はラッキーだ。
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池上さんの本を読むなら、
『おとなの教養』
『大世界史』
『この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義 世界篇』
『聞かないマスコミ 答えない政治家』
『考える力がつく本』
の5冊を、大居雄一氏はオススメするとのこと。
・・ただ、大居さん100冊くらい池上さんの本もっているそうで。ファンなんだろうな。大居さんは他の人の本も読んだうえで、池上さんも読んでいるのだろうけれど。読書量の少ない私は、一人に人の本に偏らず、あれこれ読んでいくのがいいかと。
「東京工業大学の教授でもある池上彰さんが「世間の歩き方」を教えます。否応なしに世界を相手に仕事・研究をしていく人に必須の「政治・経済のしくみ」、「悪い会社、優れた経営者の見分け方」から「なぜ優秀な理系学生がオウム真理教にたくさん入ったのか?」という宗教の疑問まで、わかりやすく解説。大好評シリーズ第一弾。」
目次
科学と国家―実は原爆を開発していた日本
国際情勢―世界地図から見える領土の本音
憲法―日本国憲法は改正すべきか?
金融―紙切れを「お金」に変える力とは
企業―悪い会社、優れた経営者の見分け方
経済学―経済学は人を幸せにできるか
世界経済―リーマン・ショックとは何だったのか?
社会保障―君は年金に入るべきか
メディア―視聴者が変える21世紀のテレビ
宗教―オウム真理教に理系大学生がはまったわけ
社会革命―「アラブの春」は本当に来たのか?
アメリカ―大統領選でわかる合衆国の成り立ち
中国―なぜ「反日」運動が起きるのか
北朝鮮―“金王朝”独裁三代目はどこへ行く
白熱討論―君が日本の技術者ならサムスンに移籍しますか? -
最終章サムスンのくだりと、年金のくだりは一考の価値あり
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読了。教養を学んでみようシリーズ。またもや池上彰さん。
東工大というゴリゴリの理系の学校で、池上彰さんが学生にリベラルアーツを教える授業を書籍化したもの。内容は政治・社会の仕組みから、マスコミ、宗教、働き方まで幅広い。昨日読んだ『おとなの教養』同様、幅広く取り扱った分一つひとつはどうしても表層的になってしまうので、気になったテーマは他の本を買って学びを深めていくしかない。
あと、「同じテーマの本を複数冊買って同時に読め」とはよく言うけど、最近同じテーマの本をよく読むことでいい感じに話題が重複していて、いい意味で復習になる。 -
良かった。けど、先に読んだ続編の方がより突っ込んでて面白かった気がする。