武曲 (文春文庫)

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著者 : 藤沢周
  • 文藝春秋 (2015年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903213

武曲 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 剣道の才能というか、センスというか、そういうものってやはり独特のモノのような気がする。
    仕事や家族よりも剣の道を選ぶヒトってのも、たしかにいるし。なんでそこまでと思うけど、本人もわからないんじゃないか。
    剣と父親とアルコールにとらわれる一人の男と、ラップをこよなく愛する高校生の出会いと死闘。
    長い長い回り道の果てに2人が至った境地。たぶんそれこそが多くの者が剣に惹かれる理由なんだろう。

  • 剣道というよりも、木刀で素振りがしたくなった。武道を現代風に解説したような新しい感覚の小説

  • 藤沢周『武曲』文春文庫。

    現代の剣豪小説らしい。何とも残酷で酷いストーリーだと思う。ひょんなことから剣の道を目指すことになる天賦の才を持つ羽田融と人生の落伍者である剣道部コーチ・矢田部研吾の対決という漫画的な構図。こうした構図を描きながら結論を描かない藤沢周の狡さ。

    感動も無ければ、学ぶべきことも無い。

  • ラップ命の高校生と剣道の邂逅。それに心身を震わせるアルコール依存症患者の剣道コーチ。その二人を繋ぐ禅師にして剣道範士。

    読む前に想定していたストーリー展開はことごとく裏切られた。裏切られる快感。快感が呼ぶ興奮。凄まじい攻勢を受け、ただただ圧倒されながら読了した。

    剣道の立ち合いの描写がすごい。自分もこんな風に描写される立ち合いがしたい。

  • 真剣に剣道と向き合って己を研く矢田部研吾。それが過ぎて、研ぎすぎて薄くなった刃のようにその技は鋭く、けれど脆くもなり……いわゆる闇落ちのような状態になってしまう姿に、なぜか同情してしまいます。

    真面目だけど不器用すぎて、要領よく生きられない姿がそうさせるのかもしれません。

    対する羽田融。剣の技に没頭するあまり、矢田部親子と同じように殺人刀の道に落ちかけます。憶測ですが、表層的な格好よさに魅せられて自己満足に陥り、相手を殺し自分を活かすことだけを考えていたからなのかな、と(若人なら普通のことだとは思いますが)。

    しかし一級審査後、その印象がガラリと変わりました。「完全な捨て身の状態であることが、最も自分自身でいられる気がした」という一文から「無防備=相手を自由にさせる」と連想し、そこから融が活人剣に目覚めたように思った次第。

    それまでは悩み・混迷・惑いという要素が多く、どこか鬱屈した雰囲気が作中に漂っていたように感じられましたが、上記の一文以降は爽やかで明るい空気を感じました。年齢的に近い研吾の方により感情移入してしまいましたが、融の今後の成長も気になるところ。「武曲II」が純粋に本作の続編なら、文庫化を待たず単行本を手にとって読んでみたいくらいです。

  • 映画化って帯でみて読んだ
    そして剣道には誰が知ってるのという哲学持ってくるし、先生はアル中だし弱すぎ。
    剣道を題材にするには武士らしさがないうえに、小説としては登場人物がカッコよくないないのでのめり込めなかった。

  • 「武曲」
    二人の男。一人は、父との一件から剣を棄てた男。もう一人は、トラウマを抱えた男。彼らが交わり、剣をまじえ、闘う。果たしてその先にあるものは?

    公開日:2017年6月3日
    キャスト:綾野剛、村上虹郎、前田敦子、風吹ジュン、小林薫、柄本明
    監督:熊切和嘉
    http://mukoku.com/
    Twitter https://twitter.com/MUKOKU_movie
    facebook https://www.facebook.com/MUKOKU.movie/

  • 矢田部の落ちぶれた場面が長くて気が滅入ったけれど、それとは対照的な融の強烈に光り爆発する若いパワーが眩しくて、胸が熱くなった
    斬るか斬られるかの駆け引きおそろしい(わくわく)
    読後感爽やか

  • 面白かった。
    剣道にしろ、それぞれの人物の言動・モノローグにしろ、描写が面白い箇所が多い。物語の展開もとても良い。
    読み終わってはじめてタイトルが沁みた。

  • 期待が高すぎたか。鎌倉、大船、江ノ島は懐かしかった。

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武曲 (文春文庫)の作品紹介

これが二十一世紀の剣豪小説だ!無自覚な天才少年・羽田融とその「殺人刀」の血を恐れる剣道部コーチ矢田部研吾。反発と無視を乗り越えやがて二人は運命の対戦へ。

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