アルカトラズ幻想 下 (文春文庫)

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著者 : 島田荘司
  • 文藝春秋 (2015年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903350

アルカトラズ幻想 下 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 猟奇殺人の犯人が捕まり、アルカトラズの牢獄に入れられる。そこで脱獄に巻き込まれ…と、気になる展開でワクワク。
    その後の展開が突然ファンタジーでなかなかついていけず。
    最後まで読んで、え、ああ…そういうこと?となるが、あんまりすっきり腑には落ちなかった。すこし、無理やりだったような?
    解説は伊坂幸太郎。何がいるのかわからないジャングルの中に放り投げられたうえ、どこからか物凄い磁石の力で、ぐいぐい引っ張られるような…とあるが、その感覚はなんとなくわかる。
    展開が読めない。展開どころか現状も読めない。でも最後は繋がる。その繋がり方に不満はあったけどね。。
    でも、面白かった!

  • 猟奇殺人の犯人が捕まった、と思ったら孤島の監獄に収容され、脱出したと思ったら、不思議な世界で、気付けば原爆の話になって……、最後にやっと、オチが分かる。
    解説で伊坂さんが語っていた「何がいるのか分からないジャングルの中に放り投げられたうえ、どこからか物凄い磁石の力で、ぐいぐい引っ張られるような感覚」「物語が線路のように地続きではなくて、ワープに近い」というものがしっくりくる。
    読んでいるうちと、読み終わった直後はもやもやした(特に終盤に差し掛かっているのに訳が分からない時はどうしようかと思った)けれど、読んでから少し経つと「初めての感覚だったなぁ」と少しワクワクしたので星4。
    でも、結局猟奇殺人の真相はどうなったんだろうか気になる。

  • 文体は好きなのだがいかんせん話がぶっ飛びすぎ。最後まとまるにはまとまるけど、、序盤のミステリー感のまま読みたかった。

  • よく、こんな小説を書くな、という、なんとも言えない読後感。あとがきにも書かれているが、ネジ式ザゼツキーに近い印象。
    上巻のミステリータッチから一変、アクションものになり、まさかのSFファンタジーか、と思いきやエピローグでまとめられる。

    賛否が分かれそうな小説だが、先が気になり読ませる。不思議な小説。

  • 話の流れが途中からちょっとぶっ飛んでましたが、そこそこ面白かったです。

  • 猟奇殺人事件の犯人・バーナードは、凶悪犯の巣窟アルカトラズ刑務所に収監され、やむ得ず脱獄劇に巻き込まれる。その行き先は不思議な街・パンプキン王国だった。
    解説の伊坂幸太郎氏の「僕には書けない」という言葉が的を得ている。まさか、まさかの展開が次から次へと起こり、最終的にはストーリーが破綻することなく、見事な着地を見せる。特に本作品は島田荘司氏の底力がをまざまざと見せつけられた。感服の一言。

  • <あらすじ>
    バーナードは2件の事件の犯行を自供する。
    重力論文の証明のため、すでに遺体となっていた女性の身体で実験したのだ。
    しかし裁判で、陪審員からは猟奇殺人犯として扱われ、
    バーナードは凶悪犯の巣窟・孤島のアルカトラズに収容されてしまう。

    アルカトラズで刑期を務めることになったバーナードは、
    仲間の囚人から『地球空洞説』を聞く。
    ある軍人が北極を飛行中に突如ジャングルが現れ更に飛行を続けていたら南極に到着した!
    ある漁師が航海中に海の壁に囲まれ行き着いた先は巨人が住む未来都市だった!
    など、地球の中心には別の種族が住んでいるとかUFOがいるとか。

    そんな中、バーナードはある囚人が企てた脱獄作戦に参加することに。
    作戦は順調に進み、後は海を渡るだけの段階のとき
    看守に見つかってしまう。

    必死で逃げるバーナード。

    そこに突如背の低い女性が現れ、「はやくここに入って!」と
    地面の金属扉を開きバーナードを地下へ案内し助ける。
    バーナードは、わけも判らないままとりあえず彼女に付いていき、
    案内された部屋でぐっすり眠った。


    翌日、
    目が覚めたバーナードは助けてくれた女性に話を聞く。
    彼女の名前はポーラ。
    今いる場所は地下でカボチャが名産のパンプキン王国である。と。
    外に出ると、町中いたるところにパンプキンがあり、
    『V605、PUMPKIN』と至るところに書かれていた。

    そしてポーラはバーナードを地上へと案内するという。
    地上に出たら看守にすぐ見つかってしまうと怯えるが、
    地上に出ると監獄がない全く見たことのない世界だった。
    周りにはビルが立ち並び小さな人間たちが暮らす町。
    自分は地球の中心にいるのか?それともアルカトラズの亜空間なのか?

    現実かそれとも夢か、、、
    めまいがする中で、
    ポーラが”パンプキンヘッド”に誘拐される。
    信頼できる唯一の女性である彼女を追うバーナード。

    着いた先にはアルカトラズ刑務所所長と4つの扉。
    刑務所所長がバーナードに語る。
    「4つの扉のどれかにポーラがいる。間違えれば彼女は死ぬ」と。
    扉にはそれぞれ謎の図柄が描かれていた。

    それを見たバーナードは”ある記憶”を呼び覚ました。

    そして正解の扉を開けたバーナードはポーラに
    『日付』を答えたのだった。



    <オチ>
    実はバーナードは、脱獄したときに頭を打ち脳震盪の状態で刑務官に保護され、その後、彼は<上巻>の事件で被害者を殺害はしてないことが再審議され、その結果、軍に協力するのを条件に釈放され、即入隊した。

    "V605"は飛行部隊名
    "PUMPKIN"は原爆の別称

    爆撃手だったバーナードは作戦中、日本上空で撃墜され、捕虜となった。
    そこで日本軍は彼から米軍の情報を聞き出そうと自白剤を投与したら、副作用でアルカトラズ以降の記憶が消えてしまった。
    広島に原爆を落とされ後がなくなった日本軍は、次の原爆”パンプキン”が投下される場所と日付を聞き出すため、
    バーナードの記憶障害を利用し、彼を”軍艦島”に連れて行き、パンプキン王国を作り上げ、アルカトラズ以降の記憶に精神かく乱を促したり、ポーラ誘拐劇を行うことで、記憶を呼び起こしたのだった。
    ポーラは実際にバーナードと相愛の仲だった日本人で、4つの扉の図柄は、原爆投下候補都市を上空から見た簡略地図だった。


    <巻末の解説・伊坂幸太郎>

  • スケールが大きくてすごい。思わず最後は唸ってしまった。途中の論文は読むのが辛かったけど(笑)。

  • 始まりからは全く想像できない流れで驚いた。
    私は最初から話の軸を勘違いしていたから、全体が見えた時は衝撃で、とても面白かった。

  • 途中からえ?え?という展開。だけど最後きちんとまとめて納得いく理屈になるところがさすがと思った。

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