耳袋秘帖 四谷怪獣殺人事件 (文春文庫 か 46-27)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903428

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  • 田安徳川家の四谷の下屋敷で奇妙な出来事が頻発していると根岸は松平定信から頼みを受ける。

    一連の出来事の裏に潜む悪事とは?

    坂巻と栗田ではなく、しめと梅次が活躍していた。中婆さんのしめの頭のキレ具合には脱帽。

  • 今回は松平定信の実家、田安徳川家に事件が起こる。
    一つ一つは他愛のない事件なのだが、竜安寺の竜玄に帰依してる当主斉匡が、怯えているのだった。
    梅次と辰五郎の姑しめが潜入捜査を。

    今回は当時の化石事情も出てきて、当時の知識人や一般人のものの見方がわかるし、根岸備前守の『耳袋』の原本が今は世界に離散し、妖を書いた部分はフランスに存在するらしい。早く日本で研究して欲しいところだ。

    当時引きが多かった耳袋は、写本が出回っていたのが幸いだが。

  • 殺人事件シリーズ十七弾
    田安徳川家の下屋敷での怪事件解明へしめと梅次が
    田安家に留まらず本家徳川家の乗っ取りを企む陰謀が
    乘り易い思い込みの強さ利用?
    昔は知恵者は坊主か?

  • 落とし胤というのは、壮大な野望を持つものでしょうね。

  • <耳袋秘帖・殺人事件>シリーズ第17弾。
    今回はわたしの好きなキャラ、定信氏のお悩みがメインに話がすすむ。
    しめさんと梅次が謎を追う。
    しめさんが大活躍。
    最後には、本当にしめさんが十手をもらう。
    それだけの働きはしたもんねぇ。

    しかし、この当時恐竜の爪の化石などが出たら、それは龍の爪と間違われても仕方ないよなぁと思う。
    どれほど驚いたことか。
    面白かった!

  • 気楽に読める内容でした。タイトルからもっとどろどろした感じかと思っていましたが、まったく見当違いの面白い内容でした。

  • すらすら読めました。
    このシリーズ、久しく読むのを休んでいて、ちょっと懐かしくなって読みました。
    ちょっと間を飛ばして読んだので、ストーリーを運ぶ人たちが変わっているのに新鮮な気持ちを持ちつつ、しかし、大筋は変わらないところがシリーズものの強みですね。
    短編を連ねて、謎に迫っていくという、連作短編の形ですらすらすらすら読み終えました。
    ちょっと新味は少ないようにも思えましたが、いろいろなことの隙間に読むには良いかも、です。

  • 2015年4月刊。文庫書下ろし。根岸肥前守の命で田安家の四谷下屋敷の事件を探るしめと梅次の活躍が楽しい。最後で栗田、椀田、坂巻、宮尾の4人が登場して活躍するのが良かった。いつものように小さな謎が解決され、大きな謎の解決に繋がるという展開で面白かったです。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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