- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167903565
作品紹介・あらすじ
『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。
感想・レビュー・書評
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紹介文に『その女アレックス』の原点とあるがまさしくその通りでありました
話のシステムが『その女アレックス』の原形ですよね
章が変わるごとに衝撃の真実が明らかとなり見えてる世界をガラっと変えられる
大掛かりな仕掛け
そして最後に明かされるタイトルの意味
そしてこの作品の肝は犯人が持つ徹底的に理不尽な動機ですよね
もう終始一貫して気持ち悪くて赦せない
だけど最後に罰せられても特に爽快な感じにもさせられない
これで良かったんかな〜?って気にさせるあたりも『その女アレックス』に通じるところでした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『そのおんなアレックス』の原点と言われるだけあって、全体的なイメージはよく似ている。
主人公のソフィーのイメージが、最初、ぼんやりとしていて掴めなかったと思っているうちにどんどん変容していく感じが。
構成も面白い。
『その女アレックス』を読み返したくなった。 -
ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった…
ベストセラー『その女アレックス』の原点。
自身の狂気に怯えて涙を流すソフィーの導入部分からずっと目が離せません。フランス発の極上のイヤミスは必見! -
期待どおり!ホラー映画を観ているようだった。おすすめします。
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2020年7月10日読了。
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ベビーシッターとして働くソフィー・デュゲ。
日々、淡々と仕事をこなす彼女だったが、最近自分がした覚えのない行動をしていたり、物忘れが激しい事を気にかけている。
例えば、図書館に本を返しに行かなければと思った時にはもう返してあったり、
買った物をどこに置いたか分からなくなったり、車を停めた場所が分からなくなったり。
それと同時に母親と夫を亡くした辛い過去を引きずり苦しんでいる事もあり、精神的にも肉体的にも疲弊していた。
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疲れ切ったソフィーは、雇い主のジェルヴェ夫人の「泊まっていったら?」という言葉に甘えてその日は眠りについた。
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目を覚ました時、目の前にはソフィーが世話をしている6歳の男の子・レオの無残な死体が転がっていた。
首にはソフィーの靴紐で絞められた痕が…
『眠っている間に私が夢遊病者のように殺してしまったのだろうか…』
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しかし、目が覚めた時に死体が転がっていた事はこれが初めてではなかった…
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カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズぶりの久々ルメートル作品。
物語は4部構成になっていて、
1部はソフィーの身に起きている事態や行動を追い、謎が多い。
2部からフランツという男が現れ、急展開。
3、4部の後半は語り手が目まぐるしく変わり、騙し騙されで先が気になり一気読み。
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ラストの後味の悪さ。
もはや誰が悪なのか分からなかった。
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カミーユシリーズとは訳者が違っていることもあり、最初少し読み辛さみたいなものを感じたけど、なんだかんだそこはルメートル。
やっぱり面白かった。 -
ほんと私この人の本好き。まじでおもろい。
始めは読んでるこっちもすごく気分が悪くなる。不安で、体調も悪い気がしてすごく引きずられる。
そんであとはいつもの感じ。わあ面白い続き気になる気付いたら朝!!
最高!