ミート・ザ・ビート (文春文庫 は 48-1)

著者 :
  • 文藝春秋
2.58
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本棚登録 : 228
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904609

作品紹介・あらすじ

新芥川賞作家、幻の名作を緊急刊行!とある地方都市。軽自動車を手に入れた予備校生の、変わりゆく日常、そして恋。疾走する青春小説。第142回芥川賞候補作。

感想・レビュー・書評

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  • 浪人生で、何故か家族から離れて地方都市の叔父の家に厄介になりながら予備校に通いバイトをする19歳男。
    予備校やバイト先が遠くて通うのが大変なのを見たバイト先の先輩が乗らなくなったビートを譲ってくれた。車検通して名義変更して運転に慣れて、バイト仲間達やユナというデリヘル嬢と海に遊びに行く。そこで終わり。

    なんなんだ?
    読み口は、そんな悪くなかっただけに唐突な終わり方に納得行かない。

    もう一つ短編が収録されてたが、もういいや。

  • 初めての自分の車。
    テンション上がります。
    興味の方向が今迄と違い世界がどんどん広がるような感じ。
    いつか日常として落ち着くのだろうけど大学生になれるのかな…どこへ向かうのか見てみたくなりました。
    「一丁目一番地」も競馬場の雰囲気に惹かれるのは、憧れとか刺激を求める若さを感じます。

  • 表題作『ミート・ザ・ビート』。
    懐かしい葛藤だよね。バイト取るか成績(受験)取るか、欲しいものもたくさんあるし、欲しい=必要でないけどあったら便利だし安心だしっていう、永遠のテーマ。地方都市の車がなきゃ何一つ始まらない生活。
    この生活感が異様なほどリアル。バイト仲間たちとの関わり方とか。

  • ★これからってとこで終わってしまった。もう終わり?ってかんじ

  • 3.0
    どうってことない特に面白くもない物語なのに、読ませるのはさすがだと思う。でもやっぱりそんなに面白くはなかった。

  • 芥川賞受賞6年前の羽田圭介作品。関東の地方都市、変化の乏しい日常生活の描写をどう感じるかで評価は分かれるかもしれない。暴言かもしれないが、ジャンル小説に比べたら、純文学は大抵ダラダラしてる。そこが好きかどうかでしかない。

  • 叔父の家に住まわせてもらいながら、
    予備校に通い、親には息抜きという体でバイトもしている。
    バイト先は自転車で通うものの、20キロと遠い。
    そんな折に、仕事先で仲良くなった仲間のうちホストもしているという、
    仲間から車検が切れかけてる車をもらえることになるのだが・・・。
    表題作の中編と「一丁目一番地」の短編からなる2部構成。

    2作品の共通点は、好奇心ってところでしょうか。
    人にはそれぞれ好奇心があり魅了されるものがある、
    と思いますが、
    その対象が、いつ現れて、それが何かってことになる。
    表題作では、車に魅了され、2作目では、競馬に魅了される。
    本を読む人たちは、次読みたい本に魅了され、
    読んでみて、面白かった、イマイチだったと何かしらの評価をくだし、
    ブクロ利用者は、レビューを書く。なんてことを言ってみたり(笑)。

  • #乗りこなす実家浪人現場夏仰いだ顔にアスファルト降る

  • 東京から電車で約1時間の地方都市。勉強とバイトに明け暮れる予備校生「彼」の日常は、中古車ホンダ「ビート」を手に入れてから変わってゆく。デリヘル嬢との微妙な関係、地方都市の閉塞感と青春群像、マシンを操る身体感覚、作家の資質を鮮やかに示し、第142回芥川賞候補になった表題作。短篇「一丁目一番地」を併録。

  • ダメだ!私には合わない!

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著者プロフィール

1985年生まれ。2003年『黒冷水』で文藝賞を受賞しデビュー。「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞。『メタモルフォシス』『隠し事』『成功者K』『ポルシェ太郎』『滅私』他多数。

「2022年 『成功者K』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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