利休の茶杓 とびきり屋見立て帖 (文春文庫)

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著者 : 山本兼一
  • 文藝春秋 (2016年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167905460

利休の茶杓 とびきり屋見立て帖 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「とびきりや屋見立て帖」シリーズは4作目にして悲しい最終話。

    「利休の茶杓」は格別に
    "とびきり"の逸品でした。
    こと、真之介のいっぱしの道具屋風情が
    ずいぶん板についているようにみえて
    頼もし度アップ。
    ずいぶん成長したなぁ...と感じられて
    とても清々しくて爽やかでした。

    それにしても
    壬生浪(改め新選組)のあのお方ときたら!
    七話毎回のようによくも茶々を入れてくださいますね。
    本来の怖さをしってるせいか、
    何かしでかすのではないかと
    ハラハラさせられっぱなしでした。
    おまけに若宗匠も!

    とびきり屋の商いも板についてきた二人。
    お話にも拍車がかかって
    ますますノリノリの盛り上がりの時に
    受け止めなければならない悲しい現実...。
    とても寂しい限りです。

    これまでたくさんの素敵なお話と
    感動をありがとうございました。
    これからもまだまだいろんなお話を少しずつ
    大事に楽しませて頂きたいと思っています。

  • いつもながら、すんなり落ち着く文体と、道具愛&人間愛にあふれたシリーズ。
    大きく揺れ動く歴史と、動じない美、長く愛され、大切に扱われる道具たち、当たり前そうでなかなかない、普通の人々の暖かい心。
    こんな本を読むと、よく眠れる。

    時代物では、一番好きな作家さんだったので、急逝に大ショック。
    どうもここしばらく、好きな作家やミュージシャンの訃報が続くなぁ…


    図書館の単行本で読了後すぐにレビューを書いたけど、文庫本で購入したのでこちらで保存。
    読書記録と蔵書管理を一緒にすると、どうしてもこうなっちゃう。

  • シリーズ1作目の「千両花嫁」の後、
    第2、3と続けて読みたいと思っていたのだけど
    本屋には置いていなくて、図らずも最終巻
    安定した面白さ
    第1作目では、自信がなかった真之介が
    堂々とした旦那さんになっていて頼もしい
    相変わらず仲のいい夫婦にもほっとする
    終わってしまったのがとても残念

  • シリーズ最後になってしまいました。京都の道具屋「とびきり屋」の真之介とゆずさん。

    これからも続いて欲しい作品だったのに残念です

  • 「とびきり屋見立て帖」シリーズ第4弾

    『よろこび百万両』
    銅(あかがね)屋の大旦那・吉左衛門に蔵の中の道具の目録作りを任された真之介とゆず。
    珍しい盆を託されるが…
    ゆずの兄は嫌な奴だなあ…
    彼の代でからふねやは潰れるんじゃないだろうか?
    父親にも臆せずに商売のやり方をはっきり主張するゆずは、朝ドラのヒロインレベル!

    『みやこ鳥』
    幕末の動乱期である。
    蛤御門の変で都落ちすることとなる、長州藩と三条実美。
    ゆずは三条公に心づくしの餞別を贈る。

    『鈴虫』
    茶碗で変わる、ティータイムの心持ち。

    『自在の龍』
    壬生浪人も攘夷志士も、押し掛ける、京の街、店。
    関わり方も非常にきわどい。
    女将としてのゆずの機転にはいつも脱帽。
    …京のおあげって、すごく大きいんですよね。

    『ものいわずひとがくる』
    銅屋吉左衛門から、樂家十一代それぞれの、11個の茶碗を預かる。
    店は、良い物を置くことで、客筋も変った。
    しかし、良い物も大切だが、店主の人柄と良い使用人がいなければ商売は成り立たない。

    『利休の茶杓』
    真之介の目利きも大したものである。
    お茶の家元にもお墨付きをもらった。
    この家元は、人柄も申し分なく大人物だが、息子の若宗匠はドラ息子だ。
    ここは「つぶれる」という事はないと思うけれど…

    『追悼エッセイ』
    奥様のエッセイ


    山本氏は2014年に亡くなられたため、このシリーズも終わってしまいました。
    駆け落ちして、必死で千両かき集めるところから読み続けて、二人の成長を見守って来たので、寂しいことこの上ないです。
    他にも良い作品をたくさん書かれていたのに、本当に残念。
    しかし、この本は、シリーズ最後を飾るのにふさわしい、まとまりのある本だと思います。

    「ああー、また芹沢が来た!はよ爆発しろ!!」
    などと、はらはらしながら読むのですが…
    ヤツが爆発するところも永遠に書かれることはありません。
    良かったのか、そうでなかったのか…
    もしかしたら、とびきり屋にお客で来ていた坂本龍馬、近藤、芹沢といった人たちの最期などは、血腥くて、この作品にはふさわしくない…
    それは書かれなくて正解だったのかもしれません。

  • 茶杓をこれほど味わえたら。。。

  • 図書館で同じ山本兼一さんの「花鳥の夢」を借りたときに偶然、見かけて一緒に借りた本。
    山本さんの「利休に尋ねよ」を読んで、私は4年半前にお茶のお稽古を始めた。
    その茶道のお道具がたくさん出てきて、読んでいてとにかく楽しかった。

    江戸末期、京都屈指の茶道具屋の一人娘ゆずと二番番頭だった真之介は駆け落ち同然で夫婦となった。
    その若夫婦が営む三条大橋たもとの道具屋「とびきり屋」での日々が活き活きと描かれている。

    道具屋はお茶道具や骨董品をどのように見立てて、どのように商うのか。
    また幕末の京都で活躍した坂本龍馬、高杉晋作、桂小五郎や新撰組も絡んで、時代の京の空気もしっかり感じられる。

    「とびきり屋見立て帖」シリーズの4作目で、ここからさかのぼって全4巻を読むことになったけれど、山本兼一さんは2013年末に亡くなられたので、この夫婦のこれから先がどうなっていくのかが読めないことはすごく、すごく残念!

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利休の茶杓 とびきり屋見立て帖 (文春文庫)の作品紹介

夫婦愛と名品は時代に負けない!きな臭い幕末の京都で、古道具屋を守る夫婦愛は今日も明日も変わらない。著者が最も愛着を抱いていたシリーズ、第四弾にして最終巻。

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