- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167905545
作品紹介・あらすじ
直木賞作家・西加奈子はこんなものを食べてきた!カイロの卵かけごはんの記憶、「アメちゃん選び?」は大阪の遺伝子、ひとり寿司に挑戦、夢は男子校寮母…美味しオカしい食エッセイ。
感想・レビュー・書評
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食べる幸せについて。
西節を炸裂させながら、「食べたいなぁ」「料理したいなぁ」と思わされる。
世界各地の料理を考える時、人は、その土地の食べ物に育てられ、大きくなるんだよな、と改めて面白いなと。
好きな人と好きな美味しい食べ物を食べる。
こんな嬉しいことはない。
毎日、もっと楽しむ時間として、より感じたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぐんぐん引き込まれたエッセイ
海外生活だった著者の子供時代が
「食」に影響を与えている
自分はひとと一緒に食べるのは
実はちょっと苦手なんだけれど
楽しそうにひとと食べている話を読むのは
楽しい -
とっっっっっても良かった!!!!!
「でも、恥ずかしい。大好きな夫の隣で、何かの脳みそを、すすりたくない。」この文章を読むだけでもこの本を買う価値があるよ…!!!!
独身アラサーを嘆きながら開き直っていた西さんが、こんなにも衒いなく「大好きな夫」とさらっと書いている、うれしい、かわいい!!!
本から伝わる食べることは幸せというゆるぎない哲学、すき。ダイエットしてるのアホらしくなるねw読み終わって、「ごちそうさまでした」と言いたくなるような美味しい本でした。 -
西加奈子さんのご飯ものエッセイ。一言で言うと、面白いし美味しそうだった!
海外文学に出てくる料理に「それってどんなやつ!?」ってなる経験は私もよくある。『ジェイン・エア』に出てくるミンスパイ、文字で読んだときは「ミンス=ひき肉だから、お肉のパイなのかな?」と思ってたけど、実物はフルーツを使ったパイだったのが衝撃だったのを覚えている。
初デートで完璧すぎる店を選んでくる人、私も苦手というか、遊び慣れてるのかな?ってちょっと警戒するし気後れしてしまうのだけど、それを文字化させてしかもこんなに面白く書いてくれる西さん、ありがとうって思った笑 -
東京出張の帰り、室町コレド?で購入。
ご飯モノの映画は好きだけど、本を読みたいなと
ふと思って探していたら気になって手に取った。
結果、大正解。美味しそうすぎる。
西さんの育った環境とか全く知らなかったので
びっくりしたけど。
西さんの作品ももっと読みたいし
食エッセイ、どんどん読みたいなと思った。
今度は酒好きの酒にフォーカスしたものもいいな。 -
着飾ることではない、みせびらかすことではない、自分の心地よいことを、貫くということ、それがお洒落なのだと、私達だって実は、知っているのだ。
胃袋は思い出で出来ている!
食べるときは黙ってて、あとからすごくいいメールでお礼を言われたり、フェイスブックでぜっさんされるより、ちょっとでもその場で感想を言ってくれたら、つぎの料理がもっともっとおいしくなったって思うのね。
楽しかったー!読んでて単純に良かった。西さんのことめっちゃ好きになる一冊やな。クセありそうやけどこの人(笑) -
おいしかった!
みたいな、読後感。
いっしょに食事に行った時に、「正解」すぎるチョイスをして絶対外さない人、何となく気が許せない。分かるー!分かりすぎるーーー・・、共感し過ぎて首モゲそう。
それにしてもカイロの食生活。壮絶。お母さん凄いなあ。 -
フィンランド人に「おしゃれ」と言う言葉がない、と言う話が印象的だった。
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西さんの食に関するエッセーの他に、短編や対談もあって楽しめました。
中でも、西さんがエジプトのカイロに住んでいた頃のお話が印象に残っています。
日本にいて一年中新鮮な食べ物が手に入り、料理して食べられるということのありがたみが身に染みてくるようなお話しでした。
西さんのエッセーは初めて読みましたが、西さん独特の食へのこだわりなど面白いお話しがたくさんあって面白かったです。 -
カイロでの食事情や、ショートストーリー的なものなどから、ご飯のありがたみを感じる一冊でした。
1つのエッセイが2.3ページくらいだったので読みやすくて、通学時間にちょこちょこ読んでいました。
私も西さんのようにいつかビールの美味しさがわかる日が来るのかなぁと思いを馳せていました。