フルーツパーラーにはない果物 (文春文庫)

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著者 : 瀬那和章
  • 文藝春秋 (2016年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906153

フルーツパーラーにはない果物 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大手メーカーに勤務する、同期の女性4人。
    それぞれタイプの違う彼女たち、四者四様の恋と生き方を描いた連作短編集。

    第一話「イチゴになりたかったわけじゃない」
    言い方悪いけど、イチゴ=量産型女子!って感じで、まさにありふれた話だった。
    たしかに強烈な個性を持つ“マンゴー”には太刀打ちできないかもしれないけど、それでも最後に選ばれるのはやっぱり王道のイチゴだと思うけどなぁ。
    だいたい個性って、意識したところでそうそう出せるもんじゃないから。むしろイチゴの安定感って、けっこう貴重だと思うよ。

    第二話「気がつくとレモン」
    この話がいちばん切なかったわー。
    結局いつだって、(あざといってわかってても!)わかりやすく可愛い“さくらんぼ”がモテちゃうんだから、やってられんわー。笑
    でも、世の中いちばん頑張ってるのはレモンみたいな子だからね。報われてほしいなぁ。

    第三話「パイナップルは傷つかない」
    まだ途中なのに、なんだか総括的な話だった。
    この、恋がはじまりそうな感じ~で終わるところがいい。

    第四話「ピーチだったことは忘れて」
    いちばん共感できなかった話。なぜこのお嬢様は、二股かけてることに微塵も罪悪感がないのだろう?と思って…。だけど、いちばん考えさせられた話でもあった。
    現状から逃げたかったわけじゃなくて,納得できる形で受け入れたかった~という台詞に、ハッとさせられた。たぶん、他の女性たちにも当てはまることだと思うし。
    もう綺麗な桃じゃないってことを自分だけが知っていて、その秘密を隠し通さなければいけない…だけど、秘密を持ったことで、これからどんなときも自分らしくいられる~という結論が、なんとも深いなぁと思った。

    第五話「フルーツパーラーにはない果物」
    それぞれの後日談。
    みんな自分にはないものを求めて憧れて…だけどそんな自分のことも、やっぱりどこか憎めない。
    今までもこれからも、自分は自分と生きていくしかないのね~という感じのまとめ。

    恋愛についてどうこう~というよりも、女の生き方と友情について再確認できた作品だった。

  • 最近本を読んでいない、と思って地元の本屋で何気なく手に取った作品。短編で恋愛モノで、夏向きかなと思ったけどイマイチのめりこめなかった。
    4人のOLがそれぞれ主人公だったが、考え方も恋愛のやり方もどうも子供っぽい。理解はできるけど、共感はできない。フルーツ占いをきっかけに自分のことを見つめ直すストーリーのためか、キャラクターが極端すぎるようにも感じた。
    それぞれの出す結論は分かりやすいものだったが、その場しのぎでは?と不安になる。私が彼女たちと同じ職場の同期だったら、本当に同世代かな…と思ってしまいそう。
    読みやすさは保証します。

  • 自信がなくて、あと一歩を踏み出す勇気がなくて、女であることをこじらせているモリッチと桧野川には少しだけ共感できた。
    真衣は…共感は出来ないけれど憎めない。
    女の子としてはきっと真衣が一番正しいんだろうなと思える。
    だけど、玲奈。彼女だけは、女というものはこうも醜くなれるものかとゾッとした。
    すました表情をして、自己肯定のためだけに他人の気持ちを弄んで、自分で刻んだ傷に酔っている。
    人間はこんなにも自己愛の塊になれるのか。
    彼女が「美しさ」を語るなんて吐き気がする。
    玲奈の話がなければ心地よい読後感だったのに、残念。

  • 気持ちはわかるんだけど、気分転換に読む本ではない。
    どろどろした内面の吐露に読んでいると気分が悪くなるので、どういうときに読んでいいかわからない。

  • 確かに自分のことが嫌いで、他人が羨ましくても、誰かと丸ごと取り換えるのは嫌だと思う。不思議。

  • 2016.08読了。

  • 2016.8.27
    初作家

  • もっとキャピキャピして、ザ・女子!って感じであまり好きになれないかもなーっていう先入観で読み始めたけど、そうでもなく、なかなか深いところを突いていると思った。20代女性の恋愛を軸に進むけれど、恋愛を通しての成長ストーリーなのでそこまでベタな恋愛小説ではない。全5章で書かれていて、すべて話者が別だけど全部が繋がっている。なるほどそういうことね、と、読み進むうちに視界が開けていく。

  • かわいい形をしていて誰にでも好かれるけれど、すぐに飽きられるイチゴのような女の子。でも、こんな自分になりたかったわけじゃないのに―。今の自分がどこか好きになれない。メーカー勤務の四人の女性たち。二十代後半の彼女たちが出会った、人生を変えるかもしれない恋愛と友情を描く連作短篇集。

  • フルーツパーラーにはない果物は?

    とある日、同期入社の4人で行ったフルーツパーラーで問いかけられたクイズに、それぞれが一年間自分の中で問答し、1年後の同じ日に答え合わせをするはなし。
    結婚適齢期の彼女たちの気持ちは自分にも当てはまるものばかりだった。
    だからこそ、終わり方がチープすぎる感じがして残念だったな。

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フルーツパーラーにはない果物 (文春文庫)の作品紹介

自分を果物にたとえたら……四者四様の恋が動き出す「フルーツパーラーにない果物はなんでしょう」その質問をきっかけに、四人の女性は自分の恋愛を振り返る。甘酸っぱい連作短編集。

フルーツパーラーにはない果物 (文春文庫)のKindle版

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