死神の浮力 (文春文庫)

  • 1910人登録
  • 3.81評価
    • (108)
    • (274)
    • (166)
    • (20)
    • (3)
  • 185レビュー
著者 : 伊坂幸太郎
  • 文藝春秋 (2016年7月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906474

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

死神の浮力 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 物語は淡々と進むのに、喜怒哀楽それに相変わらずの痛みを味わいさせてくれます。いつか続編楽しみにしてます。

  • 本城がほんと腹立つ!けど死神さんのおかげて予定が狂いまくる姿がおかしかった!子供を殺された山野辺さんたちの願いがかなってよかったです。

  • 死神シリーズの短編小説を書いていた伊坂幸太郎さんが、同じく死神が登場する長編小説として書き上げた一冊。

    娘を殺害され、マスコミからの取材に疲れきった作家夫婦のもとに、千葉という男が現れる。
    家の中に引きこもり、電話にも出ず、犯人への復讐だけを考えていた夫婦に、娘についての情報をもってきたと言い、部屋に上がり込んだ千葉との掛け合いがリズミカルに進んでいく。

    娘を殺した犯人は、殺害後、夫婦に自分が犯人であるという証拠の映像を送りつける。しかし、その映像は消えてなくなり、警察が証拠としていた証言や防犯カメラの映像、爪の間から検出された皮膚等の証拠もむなしく、無罪の判決がおりる。

    しかし、その判決は夫婦も望んでいたことであり、自分たちの手で復讐をやり遂げるために入念に計画を練っていた。その計画はうまくいくのか。

    また、死神の千葉は、自分が担当する人間を一週間調査し、その人が死に値するかどうかを決定することが仕事である。千葉は、夫である山野辺をどう判定するのか。

    息を飲む展開に、事件のネガティブさも忘れてしまうほどのめり込み、小説によくあるスッキリしない終わり方ともまた違い、おもしろく読み終えた。

  • 千葉の軽快かつ突拍子もない発言がなければ、結構グロテスクな話だと思います。
    ストーリーよりも死神の設定のおもしろさが際立つ作品だと思います。

  • 死神の精度の続編!
    これもおもしろい!
    死神の精度が短編なのに比べてこれは長編、だが死神千葉の最高のキャラクターがシリアスな展開も笑いに変える。
    オススメの1冊!

  • ストーリー
    娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うが―。展開の読めないエンターテインメントでありながら、死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにする傑作長編。

  • 結局運命をいじっていないにも関わらず、チート過ぎる死神がいることで、予定が狂いまくりの犯人が少しかわいそう。

  • 死神の精度の続編。
    多分、何年か後に再読する一冊。
    ミュージックは素晴らしい。
    スナフキンも言っていた。
    「長い旅に必要なのは大きなカバンではなく口ずさめる一つの歌さ」

  • 小説家が娘を殺した本城にリベンジする話。

  • 「死神の精度」の続編。
    「死神の精度」は短編集だったが、本作は長編。

    良心のかけらもない本城という男に、家族の人生をめちゃくちゃにされ、復讐を図る山野辺夫妻。
    死神の千葉の、今回の調査対象者はこの山野辺(夫)。
    1週間観察して、死亡を「可」とするか、「見送り」とするかを判断するため、山野辺夫妻と行動を共にする。

    人間離れした身体能力を持ち、人間の感覚とは少しずれた会話をする千葉に、戸惑いを隠せない人たちの様子が面白い。

    残酷であるはずの虐待シーンも、千葉にかかるとどこかユーモラスになるので、加害者に怒りを感じながらも、冷静に読めた。

    このシリーズ、また読みたい!

  • 娘を失った山野辺夫妻に死神の千葉が付き添い、彼らの復讐相手の本城との攻防に巻き込まれ、図らずしも彼らの窮地を救う。千葉と夫妻のピントのずれた会話が笑える。

  • 死神の精度の続編。サイコパスに娘を殺された夫婦が死神の千葉と一緒に犯人を追い詰めていくサスペンス。全体的に暗い感じの話しですが、最後のオチはスッキリしました。

  • 読み終わってから胸がドキドキして「面白かった」を連呼しながらフワフワすた気分を味わいました。
    伊坂さんの作品の中で一番好きかもしれない……。
    物語の冒頭はひどく陰鬱でやるせない気持ちに押しつぶされそうになるし、対峙している相手の異常性は読んでいる私までも背筋をぞっとさせられる頭の良さと行動理念が怖くて恐ろしくて仕方なかったですが面白かった。
    偉人の名言の引用が多く、その度に熱くなった頭を冷まされた気分でいい息抜きになりました。
    千葉さん大活躍。音楽を思う存分聞かせてあげて……!

  • 「お、ミュージック」
    がじわる

  • 生きているということ、誰にでも訪れる死という出来事。忘れているわけじゃないけど、忘れがち。いつ、かは誰にもわからない。
    だから、日々を摘む。
    だから、毎日を、ただ一生懸命、思うままに生きる。
    とても大切。羽那が生まれてから、そう感じることが多くなった。
    自分にもし何かあったら。何かあってはいけない。と。あたしは羽那を守るために、幸せになってもらうためにここにいる。
    そして、羽那が毎日元気に過ごしていることもまた当たり前ではないこと。日々感謝と、日々を摘むことを忘れてはいけない。
    やっくんに、朝顔を見て挨拶もできない日がある。いつも、と反省はするのだけど。。改めて、そんな事を考えさせられる本、

  • 2017.02.28

    千葉はやはりいい。



    いつかは死ぬ

  • 短編を読んですぐに読み始めたので、少し展開がダルい感じだった。

    1週間の出来事。
    相変わらず、死神と人間の会話がチグハグ。
    でも、そのことで物語が深まる要素なのかも知れない。

    ある意味、ハッピーエンド。

    面白かった。

  • 長編の死神シリーズも良かった。
    プロットで遊ぶ感じではなく、ドンデン返しとかもないけれど、率直な千葉の、香川の問いかけが相変わらず気持ちに訴えて来るそんな作品。

    そして、安定の伊坂が描くサイコパスの恐ろしさや人でなしの描写がまた憎い。
    でも、伊坂なりの勧善懲悪な決着にほっとした。

  • 作中たびたび繰り返される「死」についての概念。
    前半は不穏に作用し、後半、つまり千葉の判定期間が終わりへむかうに連れてなんだか解放的に作用して読んでいてなんともいえない明るさを感じられた。
    「死」の裏で「生」が際立つということだろうか。
    語り手が山野辺と千葉で変わる構成も良かった。
    千葉さんやっぱいいなぁ。
    私の前に現れるなら松田龍平か長岡亮介風味の姿でお願いします。

  • 前作同様短編かと思っていたら、長編なのね。
    やっぱ切り返しがおもしろいし、不死身だから頼もしい。
    香川が本城を「見送り」にした時、憤ったけどあんな生き方になるとは。20年生きられるのかな・・・生き、はするんだろうね。
    そして私も本城の名前を忘れてしまってた・・・。WEB で調べるという。

    サイコパスってのがなー。動機とか脈絡なくて良いのは、作者に都合良すぎじゃないかな−。まぁでも、推理小説の謎解き後にでも動機が弱いなぁとか思うことあるけど、そもそも犯罪に動機がある必要は、確かに無い。

  • あっというまに読了。愛すべきキャラクター、仕事熱心な千葉はまた会いたい。

  • 前作「死神の精度」が凄く面白かった印象があって思わず手に取ったけど、若干期待はずれだったかな。短編の方が良かったかも。

    サイコパス本城の罠にまんまと引っかかる山野辺夫妻に苛立ち、そろそろ千葉がなんか上手い事やってくれるんでしょーと期待して。ま、しっかり引き込まれて楽しんでますね、私。前作を再読したくなった。17/2/1

  • 面白かった!
    娘をサイコパスに殺害された山野部夫婦の復讐劇。その復讐に山野辺の調査として死神の千葉が加わり奇想天外な展開に。
    山野部夫妻と千葉のズレた会話が漫才みたいでホント面白い。前作よりもこのズレ漫才的な感じは強くなった気がする。読んでて、クスッ、クスッ、って感じ。そして、展開が読めないのでいい感じのサスペンス感を味わえる。
    千葉が仕事真面目なだけに、山野辺の復讐に付き合う姿と、あっさり山野部を「可」としてしまうギャップが可笑しい。死神の千葉にとっては、人間はいつか死ぬ生き物であって、そのタイミングにはこだわりや情はないらしい。死神と人間の時間感覚が大きく違うことも影響しているだろう。
    本作は、サイコパスと対峙するサスペンス感と、千葉と山野部のズレ漫才、生死に関する哲学的思想、そしてある意味での究極のハッピーエンド。色々な要素を楽しめる作品。なかなか良かった。

全185件中 1 - 25件を表示

死神の浮力 (文春文庫)に関連する談話室の質問

死神の浮力 (文春文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

死神の浮力 (文春文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

死神の浮力 (文春文庫)のハードカバー

死神の浮力 (文春文庫)のKindle版

ツイートする