- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167906801
作品紹介・あらすじ
天才絵師と猫。江戸の怪事件を解く!今なお人気の歌川国芳が風刺画、春画、滑稽画を引っ提げて江戸の怪事件に出くわす! 猫を愛した天才が活躍。ユーモア溢れる短編集。
感想・レビュー・書評
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風野真智雄の作品だけに、どれも軽妙でありながらもグッとくる。
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作者の大衆小説作家観というようなものが浮世絵師国芳の口を借りて語られているのだ思った。それは『団十郎の幽霊』に特に顕著に見られて、さらに加えて猫への愛も。《暗い夜にあいつがいないと、闇は猫のかたちだけ削り取られ、寂しくなった気がする》(p38)。かっこいいフレーズだ。
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装丁ラブ(笑)
きっとこんな人だったんだろうなという国芳観に合っていた。
読むまでは勝手に「国芳と愛猫が探偵して事件解決!」みたいな作品だと思っていたので、あれ?
と感じたけれど、面白く読めた。 -
面白かった。
帯には怪事件、という言葉があったが、特に怪事件というわけではなく、難解な謎解きがあるわけでもなく、その意味では耳袋とは違うのだが、人間の織り成すいろいろなことが丁寧に書かれているという感じ。まぁ、事件はそもそも怪なるものばかりだと思えば、怪事件でもよいのかな。
一編一編が味わい深い。義母との関係や、下ッ引きの変容など、なかなか読ませてくれるし、応為も登場するなんて言うのは大サービス。
もう少し、読みたい気分です。 -
面白かった!
国芳と猫とお弟子さん達と、身近のちょっとした謎解き。不思議もあり。
お栄さんや広重も登場するし、北斎や暁斎の逸話なんかもてんこ盛りで超豪華!
国芳と同じ時代に生きていたら、彼が絵に込めた想いもリアルに感じとれてもっと楽しめて驚けたのに…と思うと悔しいーっ。
至急、本の中に出てきた作品を見直さなければっ。 -
普通に面白かった。けど、長編だったらもっとよかったのになぁとおもいます。そして思ったよりもにゃんこが活躍しなかった。
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【天才絵師と猫。江戸の怪事件を解く!】今なお人気の歌川国芳が風刺画、春画、滑稽画を引っ提げて江戸の怪事件に出くわす! 猫を愛した天才が活躍。ユーモア溢れる短編集。