決定版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫) (文春文庫 い 4-102)
- 文藝春秋 (2016年12月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167907648
作品紹介・あらすじ
鬼平誕生50年を記念して、池波正太郎のベスト&ロングセラー「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、【決定版】で順次刊行中。さらに読みやすい大きな文字になり、カバーデザインも一新、広重の「名所江戸百景」の世界が広がり、全巻揃える楽しみも倍増。第二巻収録作品は、「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」。
感想・レビュー・書評
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「妖盗葵小僧」初めて読んだのは30年前。次がテレビ。島木譲二が演じていた。何れも妖艶さにドキドキした。キャスティングの妙には恐れ入る。今回改めて読んで妖艶の度合が増していた。かつてのギラギラしたものではなく、美しささえも感じた。こちらも齢を重ねたということか。
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独自の境地を拓き、瞠目のシリーズ第二巻は、平蔵ならずとも同心・木村忠吾から目が離せない。「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」の七篇を収録。
鬼平犯科帳の面白さのひとつに、登場人物のバラエティさがある。密偵たちや火盗改方の与力・同心たちとこれまた個性の強い盗賊たち。そして彼ら全てを包み込む平蔵の人間力の壮大さが素晴らしい。 -
面白い
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1 - 3 - 5 - 7
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「鬼平犯科帳2」池波正太郎、文春文庫。連載は1967-1989くらいのシリーズで、第二巻なので恐らく初出は1968あたりでは。
舞台は1780年代~1790年代(史実的に長谷川平蔵が火付盗賊改をしていた時代)。実在した長谷川平蔵を主人公にして、ほぼほぼ一話完結で貫かれた連作時代小説。長寿人気シリーズになったのは、各話各話で魅力的なゲスト(多くの場合、そのエピソードの"主演格"。多くの場合が犯罪者)が彩る人間模様ですね。全作通して長谷川平蔵という人間の内面を描く訳では全くありません。
池波正太郎ここにあり、という節回しで、人情味あり、人のどうしようもない悪い面や怠惰な面を描く"業"の味わいに満ち溢れ、お色気と江戸グルメに貫かれています。
こういうのはすっかり忘れてたりするので、長い人生二度読み三度読みが楽しめる訳ですが…。以下のあたりは印象に残っています。
▼過去の悪行から脅されて掏摸を働く「女掏摸お富」
▼平蔵の部下・忠吾のすっとこどっこいな数奇を描く「お雪の乳房」
▼志ん朝の朗読でも知っている「埋蔵金千両」。余命ないと思い込んだ元盗賊が遺産を愛人に渡す気になったが病状が持ち直してしまい…。
第二巻は収録内容は以下。
蛇の眼
谷中・いろは茶屋
女掏摸お富
妖盗葵小僧
密偵
お雪の乳房
埋蔵金千両 -
繋がっているけど1話ずつ進むので読みやすいです。
さすがの鬼平ですね~
世界に引き込まれます。 -
図書館にあるシリーズを適当に読み進めていた。
シリーズを順で追っていくと、事件や登場人物につながりがあることがわかった。当たり前か。 -
内容(「BOOK」データベースより)
うまいと評判の蕎麦屋“さなだや”で、貝柱のかき揚げをやりはじめた平蔵だが、店を出た先客がどうも「気に入らぬ」と…。独自の境地を拓き、瞠目のシリーズ第二巻は、平蔵ならずとも同心・木村忠吾から目が離せない。「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」の七篇を収録。 -
7話それぞれ楽しめるが、谷中・いろは坂、女掏摸お富、妖盗葵小僧が特にいいですね。
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面白かった!