紫草の縁 更紗屋おりん雛形帖 (文春文庫 し 56-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167907921

作品紹介・あらすじ

シリーズ最終巻。弟・右近の仇討のため、江戸を離れた蓮次と別れたおりんは、魂が抜けたように沈みこんでいた。おりんは針を持つと手が震え、縫物ができなくなっていた。医者に診せても症状は改善しない。そんなおりんの気持ちを和らげようと、おせんは更紗屋再建という重荷から、おりんを解放してやってはどうかと善次郎に言い出す。飛松を自分たちの養子にし、おりんには好きな人に添わせてはどうか、と――。その話をこっそり聞いてしまったおりんは、いっそう落ち込んでしまう。更紗屋再建の夢は、蓮次との恋は、熙姫との再会は……物語はクライマックスへ!第一章 針供養第二章 相見える日第三章 大老刺殺第四章 江戸紫咲く

感想・レビュー・書評

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  • 更紗屋おりん雛形帖 シリーズ最終話

    弟・右近の仇討ちのため、江戸を離れた蓮次。
    おりんは、蓮次の居なくなった寂しさから、針を持つと、手が震え、針仕事が出来なくなる。
    医者は、精神的なものだと言うが、いつ治るかは、わからない。
    原因が取り除かれるか、それ以上に、心躍る事が有れば、治るだろうと言う。

    そんなある日、大奥入りした煕姫と再会するおりん。
    喜び会う二人。
    おりんは、御台様と右衛門佐、桂昌院と五の丸、の派閥争いに巻き込まれて、将軍・綱吉主催の衣装対決に臨むことになる。

    前作では、柳沢吉保が、魅力的に描かれていたが、今作では、一癖も二癖もある人物に描かれていた。やっぱりなぁーー。

    叔父と叔母が、末続と約束した事は、どうなった?
    更紗屋の再建は?
    大奥に行くことになったおりんと蓮次との仲はどうなる?

    なんか、もやもやした最後になった感が否めない。

  • 第六弾、最終巻?
    元禄の大事件、老中堀田の稲葉による刺殺の謎?
    影に潜んだ寵臣を討ち、弟右近の敵討ち-闇は晴れきれないが
    柳沢吉保の気になる挙動?、将軍と熙姫の新たなる恋と大奥入り
    まだまだ続きそうなんだが
    この時代赤穂浪士の討入があまりにも大きく取り上げ過ぎか、他の将軍継承問題、老中刺殺が霞んでいる

  • 【シリーズは、ついにクライマックスへ!】想い人・蓮次の帰りを待ちながら綱吉主催の大奥衣裳対決に臨むおりん。大老刺殺事件で幕閣に暗雲垂れ込める中、遂に打掛が完成する。

  • 201702/途中とばして最終巻を読んでしまったが、十分面白かった。

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著者プロフィール

篠綾子/埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。主な著書に『白蓮の阿修羅』『青山に在り』『歴史をこじらせた女たち』ほか、成人後の賢子を書いた『あかね紫』がある。シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」など。

「2023年 『紫式部の娘。 1 賢子がまいる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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