男ともだち (文春文庫)

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著者 : 千早茜
  • 文藝春秋 (2017年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908072

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男ともだち (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 恋人でも愛人でもない、特別な存在の男ともだち。
    自分をぬるま湯的に認めてくれる男ともだちの存在は格別。
    いつまでもいなくならないと思えるから素直に熱をもって聞くことが出来る。
    だけど本当に特別で失うのが不安。永遠に変わらないものなんてないけど唯一であってほしいと願ってしまう。

  • ハセオ!
    心がひりひりする。
    ハセオの黒い立ち姿が心に焼き付いて、少しずつ小さくなるそのシルエットに、ひりひりする。

  • 恋人と、愛人と、男ともだち。神名を取り巻く3つの関係性が、神名の独白か、彼女らのダイアログか、もしくは動作や情景の描写によって示されている。
    フィクションではあるのだけれど、艶めかしくて肉感的で、色鮮やかで、それらの違いが実感的にわかる。
    まるでルール説明のために書かれた具体例のようだ。

    関係性というのはすなわち、ルールのことなのだと思う。
    恋人というルール。愛人というルール。ともだちというルール。

    「関係性を続ける」ということはつまり、「ルールを守る」ということだ。

    そしてルールとは、「秘密を守る」ということ。
    言えずにいる本当の気持ち。秘したままの花。大切に大切に、ずっとこの胸にしまってある、思い出の瞬間。

    誰にでもきっと、一つくらいはあるはずだ。
    これさえあれば生きていける、と思えるような、大切な思い出というものが。
    未来なんてもういらない、このまま世界が終わってしまえばいい、この思い出こそが永遠なんだと思えるような、
    そんな瞬間が。

  • 話としてはどってことない、男女の友情or愛情の話なのだが、なにか自分の事を思い出したり、考えてしまったな。
    自分の若い頃の事を思い出す。本の登場人物の様な友人はいたが、私自身はからっきしモテず、そんな知人をうらやましく思ったりもしていた。今は妻もいるし、自分には異性を引きつける能力が無いと理解したので、それからは女性を追いかけるという行為は「労多くして益少なし」と思っているので、無理なことをして、しょんぼりする事も無くなった。この事に関しては大人になると言うことは良いことだなと思う。(学生の時はつらかったなぁ)

    なので、あまり登場人物には思い入れせずにこの物語を読むが、魅力的な人はやはり強さを持っている人なのだなぁと思う。絵描きの女性主人公(京都)と学生時代からの友達以上恋人未満的友人(金沢だっけかな)の人生模様。
    オカマバーも興味が有り、話を聞いてほしいねぇとか思ったこともあるが、上記理由で恋愛に悩むことはもう無いので、そう言う人間がオカマバーに行ったところで、やること無いのかもね。「オッサンになっても色気の有る男」じゃないと彼等(彼女等?)もつまらんと思ってしまうのかもしれないね。などと想いながらページをめくる。

    まあ、もう突っ込んで考える必要は私にはないが「引用:やっぱり進んでしまったら、終わりしか待ってなかった」ふむふむ。

  • いつ会っても変わらず気を遣わずに済んで、甘えて頼って失いたくなくて、ある意味恋人よりも大切で。
    でも一線は越えない、越えたらきっと壊れてしまう関係。恋愛感情とはまた違う淡い執着心と依存。
    凄い分かる。確かにそういう存在が必要な時はあって、それに救われたりもするし分かるんだけど、でもこれを「男ともだち」と呼んではいけない気もする。
    さすがにハセオは女側から見て都合が良すぎるし。
    彼氏とハセオの二択ならまだ分かるんだけど間に愛人がいて、しかも調子に乗ったその愛人をハセオがやり込めるって辺りが特に。

    最初は妙にプライドが高い上に彼氏をキープしながら愛人とセックスしてハセオの腕枕で眠る身勝手な神名の好感度は低いけれど、読み進めると最低だという印象は変わらないままなのに仕事で悩み落ち込み、やがて浮上する様子が少しずつ自分の感情とシンクロしてくるのが不思議。
    でもやっぱり私は神名にも美穂にもならないなあ…。
    個人的には男女の間にこういう危うさのない純度100%の友情でも成立すると思ってる派です。

  • この関係は、むしろセックスくらいで終わるの?
    二人とも性にそんなに重きを置いてないし、しちゃったからって好きになったりしなそうだけど。
    距離感とか変わっちゃうからかな。
    わかりやすい防衛ラインなのかな。

  • 登場人物全員、ものの見事に屑ばかりだ。巻末の解説にこう書かれてて、あぁそうなのかと。それぞれのキャラが立ってるしストーリーも無理なく面白い。そしてなにより文章が美しい。

  • 男女の友情の定義とは結局寝ているかどうかなのか?くだらないなあ

  • 最初は主人公神名に感情移入できなかった。最低な女だと思った。途中で読むのをやめようかと思うくらいに神名が嫌いだった。三分の二くらい読んでやっと、この人も一生懸命に生きているんだ、と思えた。恋愛感情ゼロだけど大事な男友達は私にもいるからこの終わり方で良かった。読後感は爽やかだ。

  • 「男女の友情は成立するのか?」
    そんなありきたりな質問に一冊をあげて応えたような本。
    どこか欠けている。だからこそ頑張れる。
    リアルで、幻想的。
    仕事が好き、男より強い、頑固、よく言われる。
    似ているのかもしれない。
    露月さんとアキラ君に会いたい。

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