- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167908225
作品紹介・あらすじ
このミステリーがすごい!第3位。 イギリス推理作家協会スティール・ダガー賞受賞。 マルタの鷹協会ファルコン賞受賞。〈21世紀に書かれた犯罪小説の十指に入る傑作。〉――杉江松恋 文庫版のみ本邦初訳の短編「ジャック ゴーストマンの自叙伝」を収録! ――48時間後、120万ドルの紙幣は爆発する。盗んだやつらはそれを知らない。 爆発する前に奪回するのが私の仕事だ。 カジノの街で現金輸送車が襲われた。強盗のうち一人は現場で死亡。残る一人がカネとともに姿を消した。犯罪の始末屋である私は、カネの奪回と事態の収拾を命じられた。紙幣に仕込まれた爆薬が炸裂するまで48時間。 面倒な仕事だが私には断れない。依頼主に借りを返さねばならないのだ。5年前、クアラルンプールで企てられた高層ビル内の銀行襲撃計画。それを無残な失敗に導いたのが私だったからだ…… 5年前、マレーシアでの大強盗作戦。現在、カジノの街での時限紙幣追跡。2つの物語をスピーディー&スタイリッシュに描いて日英米のミステリー賞を総なめ! ジェイムズ・エルロイを見出したエージェントが発掘し、コーマック・マッカーシーやレイモンド・カーヴァーを担当したカリスマ編集者ゲイリー・フィスケットジョンを酔わせ、NYタイムズの辛口批評家ミチコ・カクタニをも唸らせた傑作ノワールの登場。
感想・レビュー・書評
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二つの時点の話が交錯する。二つのマフィアとFBIとから追われる主人公。うまく切り抜けるのだろう(主人公だからねぇ)とは思いつつ、あまりに先が見えないのでドキドキしながら読んだ。
面白かった。
こんなものを23歳で書いた人が、30歳にもならずに亡くなるなんて、勿体無い。本当に勿体無い。早く産まれ替わってきて欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ことごとくハードボイルドでスタイリッシュ。
うすうす気付いてはいたが、わたしはハードボイルドものはそれほど好まないらしい。 -
映画の様に引き込まれる話なのに
途中で登場人物達の誰にも
なんの感情も動かされずただただ読む。
面白いのだけど、犯罪者だからなのか
いまいち主人公の感情が伝わってこなかった。
それくらい"何も無さ"をもった主人公
であるので、当然なのだけど…
あらゆる痕跡を消すため
携帯電話を捨てまくります! -
文庫落ちにて再読。
初読より面白く感じた。 -
ロジャー・ホッブズ『ゴーストマン 時限紙幣』文春文庫。
いきなり現金輸送車襲撃の迫力の描写で始まったクライム小説。主人公の私…犯罪の後始末のプロ、ゴーストマンが引き受けることになった、時限爆弾が仕掛けられた紙幣の追跡。その結末は…
マーク・グリーニーのグレイマン・シリーズとも似ているが、ゴーストマンの方が泥臭い感じがする。
このミスで第3位獲得も、英米ミステリー賞総なめも頷ける。
短編『ジャック ゴーストマンの自叙伝』を特別収録。 -
【「このミス」ベスト3ランクイン。英米ミステリ賞総嘗め】クアラルンプールの摩天楼内の銀行襲撃計画。爆薬の仕掛けられた金の奪還。裏社会のディテール満載で描く21世紀最高の犯罪小説。
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これは好きさね。
何が良いのかって言われても難しいんだけどね、語り口みたいなのも好きだけども、やっぱ主人公がちょっとヤバいのが良いのよ。ロシアン・ルーレットのシーンもなかなかだけど、他のところでもいっちゃってる感じが普通ならサイコパスの悪役だよなぁこれ。
というわけでそんなに語ることがないけど楽しんだのでした。 -
映画化したら面白そう
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生きていることを感じられる。仕事をしてみたい。
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48時間後に爆発する120万ドルの紙幣。それを見つけ出し、爆発前に回収せよーー犯罪の後始末のプロ、ゴーストマンの孤独な戦い。5年前のクアラルンプールでの銀行襲撃作戦と、カジノの街での時限紙幣追跡をスタイリッシュに描き、世界のミステリ賞を総なめにした傑作! 主人公の過去を描く短編を特別収録。
原題:GHOSTMAN
(2013年)
— 目次 —
ゴーストマン 時限紙幣
特別収録短編 ジャック ゴーストマンの自叙伝
解説/杉江松恋