ホリデー・イン (文春文庫 さ 49-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908249

感想・レビュー・書評

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  • ホリデーシリーズのスピンオフ。読みながらだんだんみんなのことを思い出す。面白かったしほんわかしたっけ。解説の藤田さんの「再読する楽しみ」うなずけました。

  • ある作家さんは、登場人物それぞれの履歴書をきちんと書いてから、ストーリーを書き始めると聞いたことがある

    この本は、ホリデーシリーズに出てくるジャスミンさん、大東くん、ナナちゃん、雪夜くん、進くん、それぞれのはじまりや終わり、一人一人のきっかけの物語
    履歴書とまではいかないけれど、そこに至る背景が分かり、物語がより鮮明になった

    「 ワーキングホリデー 」「ウィンターホリデー 」「 ホリデーイン 」を全部読んでこそ、物語が完成するように思う

    とっても楽しく、ほのぼのとした話だったが、楽しいだけに終わらない誰しもが持っている寂しさ、切なさが巧みに描かれており、読んでいて、何度か胸がキュンとなった
    だからこそ人は人を求め、誰かの役に立ちたいと思い、人との交流が生まれ、こんな物語が出来上がるのだろう
    ホストクラブのママ、ジャスミンさんの存在が物語に深みを持たせていた

    サクッと読めて、軽い小説かなという気がしていたが、人間の心の機微を描いたいい話だった

  • ジャスミンが好きだなあ。
    私も拾われてみたい。

  • ホリデーシリーズのスピンオフ

    主人公「大和」以外の登場人物を主役に据えた短編6作
    なかでも、ウインターに出てきた
    一見チャラ男の大東の話は最高。

    やっぱりこの作品、みんないいやつばっかだなぁ(笑)

  • ホリデーシリーズのスピンオフ的作品。
    主要な登場人物がそれぞれ1篇ずつ一人称で、普段は表に出さない悩みや弱さを語る。
    人の心の弱さに寄り添う坂木氏の真骨頂が発揮されている一冊だと思います。

  • ホストクラブに関わる人たちの人間劇。
    心理描写がとてもよく描かれている。

  • 『ワーキング·ホリデー』シリーズのスピンオフ。こういう話好き。

  • 自分を崩す相手は必ずいる。
    雪夜にある落差は魅力的。

  • サイドストーリー的なのもあるけど、サクサク読める。

  • どうやらシリーズもののスピンオフ小説だったようで、それでもキャラクターたちの立ち位置や性格は、短い文章の中ですぐ分かるように書かれていて有り難かった。クラブジャスミンに関わりのある人たちの、ほんのりとした恋模様や心情の変化を、短編で上手く描ききっているのは上手いなあと思った。

著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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