決定版 鬼平犯科帳 (15) 特別長篇 雲竜剣(文春文庫) (文春文庫 い 4-115)
- 文藝春秋 (2017年7月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167908898
作品紹介・あらすじ
2017年、本格時代劇アニメ「鬼平 ONIHEI」登場。本格時代劇というアニメの新ジャンルを拓き、今後の展開にも注目が集まっている。原作はもちろん、池波正太郎の「鬼平犯科帳シリーズ」である。現在、「読むたびに新たな発見がある」と人気絶大のシリーズ全24巻を、さらに大きな文字とふりがなを増やした、読みやすい【決定版】で順次刊行中。15巻は「特別長篇 雲竜剣」。得体の知れない兇刃に狙われる平蔵とその周辺。シリーズ初登場の一冊まるごと長篇の「雲竜剣」。平蔵の過去の記憶と、現在進行形の恐怖が交錯する。フィルム・ノワール風サスペンスの中に、一瞬のユーモアも光る傑作。
感想・レビュー・書評
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張り詰める緊張感。一気に読破。
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特別長篇の「雲竜剣」という丸ごと1冊1つのお話でした。
でも、鬼平さんってそれなりに話が続いているので、別に長いなぁ…とは思いませんでした。
正しい(?)盗賊さんで、お金のあるところから血を流さずに盗み、そのお金で無料の身寄りのない人のための宿を各地に作り、また、医者としても多くの人を救って来た老人さん。
こういう人でも仕事柄、お縄にしなくちゃならないから、鬼平さんたちも大変だね。
でも、今の時代ほど杓子定規で裁くわけじゃないから…な。
盗賊さんの父・息子。
鬼平さんちの父・息子。
人生いろいろ。
奥さんによって、案外変わったりもするのかな~。
良い人が奥さんのせいで評判を落したり、ダメな人が奥さんのおかげで評判が良くなったりもするもんね。 -
長編 ○
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内容(「BOOK」データベースより)
火付盗賊改方の二同心が、立て続けに殺害される。その太刀筋は、半年前に平蔵を襲った兇刃に似ていた。何者かの火盗改方への挑戦に、平蔵は二十数年前に亡師・高杉銀平が語った「忘れられぬ剣客」の記憶を手操る。その男こそ、「雲竜剣」の遣い手・堀本伯道であったが…。忍び寄る恐怖と敵に立ち向う迫力の特別長篇・初登場! -
中学時代、国語の先生に、「難しい話を簡潔にまとめるのが最上、何でもない話をいかにも長く書いていくのが最低」と学んだことを思い出しました。特別長編と言うことで期待しました。池波正太郎 著「鬼平犯科帳 15」、2017.7発行。テンポが悪く、ついて行けないで、半分過ぎで失速しました。時代物ですから、時の流れは緩やかだと思いますが、物語は余分な話は最小限がいいと思います。
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一冊まるごとの長編。雲竜剣。平蔵が黒々とした大鴉のような黒い敵に斬られる夢をみる。二夜続けて腕利きの同心が殺害される。
短編にはない、息をもつかさぬ展開。密偵も同心もオールキャストで、長編ならではの面白さですね。 -
ハラハラドキドキの展開。面白すぎる!
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火付盗賊改の二人の同心が殺害される。その太刀筋は約半年前にお頭・平蔵を襲った兇刀に似ている。その太刀筋こそ「雲竜剣」。忍び寄る恐怖と敵に立ち向かう迫力の特別長編が初登場。