決定版 鬼平犯科帳 (15) 特別長篇 雲竜剣(文春文庫) (文春文庫 い 4-115)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908898

作品紹介・あらすじ

2017年、本格時代劇アニメ「鬼平 ONIHEI」登場。本格時代劇というアニメの新ジャンルを拓き、今後の展開にも注目が集まっている。原作はもちろん、池波正太郎の「鬼平犯科帳シリーズ」である。現在、「読むたびに新たな発見がある」と人気絶大のシリーズ全24巻を、さらに大きな文字とふりがなを増やした、読みやすい【決定版】で順次刊行中。15巻は「特別長篇 雲竜剣」。得体の知れない兇刃に狙われる平蔵とその周辺。シリーズ初登場の一冊まるごと長篇の「雲竜剣」。平蔵の過去の記憶と、現在進行形の恐怖が交錯する。フィルム・ノワール風サスペンスの中に、一瞬のユーモアも光る傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 張り詰める緊張感。一気に読破。

  • 特別長篇の「雲竜剣」という丸ごと1冊1つのお話でした。
    でも、鬼平さんってそれなりに話が続いているので、別に長いなぁ…とは思いませんでした。

    正しい(?)盗賊さんで、お金のあるところから血を流さずに盗み、そのお金で無料の身寄りのない人のための宿を各地に作り、また、医者としても多くの人を救って来た老人さん。

    こういう人でも仕事柄、お縄にしなくちゃならないから、鬼平さんたちも大変だね。
    でも、今の時代ほど杓子定規で裁くわけじゃないから…な。

    盗賊さんの父・息子。
    鬼平さんちの父・息子。
    人生いろいろ。

    奥さんによって、案外変わったりもするのかな~。
    良い人が奥さんのせいで評判を落したり、ダメな人が奥さんのおかげで評判が良くなったりもするもんね。

  • 長編 ○

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    火付盗賊改方の二同心が、立て続けに殺害される。その太刀筋は、半年前に平蔵を襲った兇刃に似ていた。何者かの火盗改方への挑戦に、平蔵は二十数年前に亡師・高杉銀平が語った「忘れられぬ剣客」の記憶を手操る。その男こそ、「雲竜剣」の遣い手・堀本伯道であったが…。忍び寄る恐怖と敵に立ち向う迫力の特別長篇・初登場!

  •  中学時代、国語の先生に、「難しい話を簡潔にまとめるのが最上、何でもない話をいかにも長く書いていくのが最低」と学んだことを思い出しました。特別長編と言うことで期待しました。池波正太郎 著「鬼平犯科帳 15」、2017.7発行。テンポが悪く、ついて行けないで、半分過ぎで失速しました。時代物ですから、時の流れは緩やかだと思いますが、物語は余分な話は最小限がいいと思います。

  • 一冊まるごとの長編。雲竜剣。平蔵が黒々とした大鴉のような黒い敵に斬られる夢をみる。二夜続けて腕利きの同心が殺害される。
    短編にはない、息をもつかさぬ展開。密偵も同心もオールキャストで、長編ならではの面白さですね。

  • ハラハラドキドキの展開。面白すぎる!

  • 火付盗賊改の二人の同心が殺害される。その太刀筋は約半年前にお頭・平蔵を襲った兇刀に似ている。その太刀筋こそ「雲竜剣」。忍び寄る恐怖と敵に立ち向かう迫力の特別長編が初登場。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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