ナショナリズムの正体 (文春文庫 は 8-33)

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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909314

感想・レビュー・書評

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  • 半藤氏は昭和史を含む近現代史、保阪氏は昭和史を長く研究された方々。語りは史実に基づいており、ナショナリズムについて丹念に解きほぐす。
    保守主義を考え直すことが大切。人間は間違える生き物である、という前提に立ち、議論を尽くして、少しずつ良くしていくのが保守主義である。
    その意味で、今保守を名乗る者は保守ではない。
    第二次大戦について、都合の良い自説を振り回す人が多い中、文献や一次資料に多く当たり、信頼できる貴重なお二人の貴重な対談本だと思う。

  • 底本は差別煽動本(いわゆるヘイト本)のごとき装丁がイヤだったので、文庫で落ち着いた表紙になってよかった。もちろん中身はアンチ・ヘイト本で、至極真っ当な警笛の書になっている。特に、著者2人が中国人・韓国人と付き合うなかで遭遇した歴史認識をめぐる体験談は、生生しくも興味深いものだった。

    近現代史をまじめに追い、人として当然のやさしさ・想像力を持っているならば、この2人のような意見に行き着くはずなのだが……そういう人たちには、本書のような内容が届かないのがもどかしい所ですね。

  • 【真の「愛国者」になるための必読書!】反日に沸き立つ中韓。日本で炎上するヘイトスピーチ。その根源にあるものは何か? 昭和史を知り尽した両者が歴史を糧に語り尽くす。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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