キリング・ゲーム (文春文庫 カ 10-7)

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制作 : 三角 和代 
  • 文藝春秋 (2017年10月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909529

キリング・ゲーム (文春文庫 カ 10-7)の感想・レビュー・書評

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  • カーソンと殺人者の視点でストーリーは展開する。五里霧中の捜査を強いられるカーソンと、奇妙な行動を続ける殺人者グレゴリー。このふたつの線はどういう関係にあるのか、どう交差するか、そこが読みどころのひとつ。

    「ミッシング・リンク」が本作品のテーマ。意外な真相へと繋がる手掛かりや伏線は、いくつものエピソードの中に巧妙かつ大胆に仕込まれているから、真相を推理することは十分可能。さらに、その先にもうひとつの驚きが仕掛けられている。そこで読者は全体の構図が反転するショックを味わうだろうし、作者の企みを確認するため再読したくなるかもしれない。

    いつも以上に攻めてきたなーという印象は強いが、ラストが若干弱い。それをスルーされたせいで、読後は不完全燃焼。

  • 冒頭に謝辞のような形で、マーサ・スタウト「良心を持たない人たち」に着想を得たと書かれていたので、これは面白くなりそうだ〜と期待して読んだのですが、想像の上を行かれてしまいました。
    まさに、大胆かつ巧妙。
    このシリーズ、ハズレなしです。

    チャウシェスク政権下のルーマニアの悲劇について、また何か読んでみたくなりました。

  • カーソン・ライダー・シリーズ、7冊目である。
    毎回とにかく面白いのだが、これを読んで驚いた。

    よりいっそう、面白い!

    冒頭、さる人物の様子が描写される。
    さらっと理解しがたいので、一、二度読み返す。やっと把握する。
    奇妙な光景だ。思わず笑ってしまう滑稽さと、うす気味悪さがある。

    そして、章を改めて、我らがカーソン君の出番である。
    こちらも奇妙なことをしている。わけがわからない。

    このふたつの場面が、まさに物語のはじまりで、そして全てなのだ。
    読み進めれば、たびたび思わぬところで、これらの場面のなにかが大きく関わってくる。

    まあとにかく、本屋でこの本を手にとって、冒頭第一章を読んでみよう。
    奇妙さ、滑稽さ、気味悪さを覚えたら・・・つまりはそれに魅了されたら、まっすぐにレジへと行こう。

    ただし、ここは大事な注意点。これはシリーズ7冊目なのだ。
    前の話を読んでいなくても面白い。それは間違いないのだが、

    話の中にさらりと、これまでの本のあれこれが、明かされてしまっている!

    もしも、これまでの話も楽しみたいのなら、1冊目の『百番目の男』からどうぞ。
    飄々と茶化し、さらりと皮肉るカーソン節は、どの本でも明るく面白く飽きさせない。
    そして彼の恋愛遍歴にやきもきしたりすることもできる。

    私はといえば、もうこれは寅さんシリーズのマドンナだなと思うようになった。そういう楽しみでいこう。

    そんな軽さに加えて、このシリーズは、私に実に啓蒙的な働きをしてくれた。

    「人を見るには、その人の目を見よ」

    シリーズ中で私はこれを知った。
    人の目を見よとはよく言われることだが、「目だけを見る」ことで、その人の見せかけではない姿が本当に見えてくる。
    その簡単な方法が、シリーズ中に書かれてあり、またこの『キリングゲーム』の冒頭にも描かれている。
    これは、すべての人間が会得すべき方法だと私は思う。
    自分の身を守るためにも。

    アメリカでの出版が2013年。
    2017年の現在には「フェイク・ニュース(偽ニュース)」という言葉をよく耳にするようになった。実際、世に数多く吹き荒れている。
    その「フェイク・ニュース」がどのように作られるか、広まるか、そのひとつの形がこの本に描かれている。

    カーソン君の軽口につい「明るい娯楽小説」扱いしてしまうが、実はこのシリーズは現代社会の問題を皮肉ったり、注視させたりする、上質な文芸書なのである。

    強くお薦めすると同時に、

    「早く次を翻訳してください!」

    と、これまた強く願っている。

    ちなみにシリーズの順番は以下のとおり。
    『百番目の男』
    『デス・コレクターズ』
    『毒蛇の園』
    『ブラッド・ブラザー』
    『イン・ザ・ブラッド』
    『髑髏の檻』
    『キリング・ゲーム』

  • カーソン・ライダーシリーズ7作目。実際では9作目らしい。今回はカルトではあるが、あまりそれが気にならない程度でサクサク話が展開していく。終盤に無差別に見えた殺人につながりがあり、伏線がしっかり張ってあったのは読んでいて楽しかった。しかしながら最後がちょっと展開が急というか、あっけないというか。せっかくだからジェレミーにもう少し出てもらってそこまでも解決できればよかったかな。次作からは職場変更?期待。

  • シリーズ最新作。
    相変わらずの完成度の高さで面白かった。巻末の解説を見ると、けっこう未邦訳のものが残っているので、もう少し早いペースで出るといいなぁ……。

  • 感情の表し方が理解できず良心という概念も持たないグレゴリーは、雑誌に掲載されている様々な表情を壁中に貼って完璧に模倣できるよう練習している。適切な時に適切な表情を浮かべるためだ。この常軌を逸しているグレゴリーとカーソン刑事のパートが交互に描かれる前半は、やや単調。犯罪者はこれまで通り魅力的なのだが、今回のカーソンはややキレが鈍い気がする。警察学校の女子生徒と良い仲になり、彼女のおかげで捜査も進展するけれど、相変わらず肝心な所は兄ちゃん頼りだしね。狂った連続殺人犯対カーソンという構図が覆される後半は、さすがカーリイ。微妙な違和感の正体が明らかになった時は、そういうことだったのかと驚かされた。あとはカーソンがひと皮むければ言う事なしだけど。新たな展開もありそうな終わり方だし、次作に期待する。

  • 「え?そういう事?」
    ジャック・カーリイやっぱり一筋縄じゃないです。

    2018年はこれで〆です。

  • 2017/12/09読了

  • カーソン・ライダー刑事シリーズは『百番目の男』からずっと読み続けている。
    最後のひねりは、ちょっと予想外。
    ジェレミーも元気そうで、良かった良かった。

  • ジャック・カーリイ『キリング・ゲーム』文春文庫。

    シリーズ第9作。そろそろこのシリーズにも飽きて来た。それなりに評価は高いようだが、低俗な表現ばかりが鼻につき、そこまで面白い作品だとは思えない。

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