奴隷小説 (文春文庫)

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著者 : 桐野夏生
  • 文藝春秋 (2017年12月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909727

奴隷小説 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 桐野夏生『奴隷小説』文春文庫。

    帯には『様々な囚われの姿を容赦なく描いた7つの異色短編』とある。確かに変わった設定の、イヤな後味を残す短編ばかりが収められている。が、最初の2編はまあまあ面白かったが、3編以降は次第に尻窄みといった感がある。

    『雀』。恐ろしく、おぞましい物語。どういう設定なのか解らぬままにストーリーは展開し、この物語の全貌を知るとき、何とも言えぬ不快感に襲われる。他人に決められた好きでもない男との結婚は女性にとって、さぞや苦痛なのだろう。

    『泥』。突然、囚われの身になった女子高生たち。これも気持ちの良い物語ではない。泥の下には…

    他に『神様男』、『REAL』、『ただセックスがしたいだけ』、『告白』、『山羊の目は空を青く映すか Do Goats See the Sky as Blue ?』を収録。

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桐野夏生の作品

奴隷小説 (文春文庫)はこんな本です

奴隷小説 (文春文庫)の作品紹介

どこにも、逃げられないよ──。長老との結婚を拒絶する女は舌を抜かれてしまう、という掟のある村で、ある少女が結婚相手として選ばれる「雀」。ある日突然、武装集団によって、泥に囲まれた島に拉致された女子高生たちを描いた「泥」。アイドルを目指す「夢の奴隷」である少女。彼女の「神様」の意外な姿とは?(「神様男」)。管理所に収容された人々は「山羊の群れ」と呼ばれ、理不尽で過酷な労働に従事し、時に動物より躊躇なく殺される。死と紙一重の鐘突き番にさせられた少年の運命は?(「山羊の目は空を青く映すか」)……など。時代や場所にかかわらず、人間社会に現れる、さまざまな抑圧と奴隷状態。それは「かつて」の「遠い場所」ではなく、「いま」「ここ」で起きている。あなたもすでに、現代というディストピアの奴隷なのかもしれない――。様々な囚われの姿を容赦なく描いた七つの物語。桐野夏生の想像力と感応力が炸裂した異色短編集。解説は政治学者の白井聡。カバーイラストは、かわいさと残酷性を併せ持った作風で物議を醸すLA在住の画家、Luke ChuehのRough Waters。

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