MILK (文春文庫 い 47-35)

著者 :
  • 文藝春秋
3.08
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本棚登録 : 542
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910624

作品紹介・あらすじ

セックスは人間に贈られた よろこびなのか、呪いなのか――。結婚して4年目の雄吾は、新入社員の泉希がまとう匂いに強く惹かれる。それは、遠い初恋の記憶へとつながる匂い。けれど、妻の摩子にはない。(表題作「MILK」)一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。 「アローン・トゥゲザー」 結婚して七年になる直哉は、何気なく食事に誘ったアルバイトの女性と帰り道でキスをしてしまう。はじめ驚いていた彼女は、 次の瞬間、思いもかけぬ提案をしてきた。 「いれない」アメリカのブルーフィルムを上映している映画館で、 年上の女性と出会った男子高校生の一志。 彼女は脚本家で、AVの脚本を書く参考に一志の話を聞きたいという。 「水の香り」 誰もが当たり前に持つ欲望と、それが満たされるよろこび。 刺激的で幸福なエロスを、軽やかに描き出した恋愛小説短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 初期の池袋ウエストゲートパークから数えて、
    もうずっと長く読んでなかった作家さん。
    図書館で著者名が目について、久しぶりに
    手にしました。

    裏書を見て池袋ウエストゲートパークが既に
    何十冊と巻数を重ねシリーズ化してることに
    まず驚き、次に恋愛を超えて結婚という生活の
    中にある性を題材にした短編も書いている
    ことを知って二重の驚きでした。

  • 男女の交わりをカジュアルに描く恋愛短編集。
    匂いに焦点を当てた表題作が印象に残った。
    情交において、やはり匂いの相性も重要なのか、、
    また、第9話で語られる「経験」についての概念も面白かった。

  • 正直感想も思い出せないくらい印象の薄い本でした。。。残念。
    石田さんといえばIWPですが、私は娼年で火がつき何冊か読みました。IWPとの意外なギャップで何冊が読みましたがこの本はあまり面白くなかった記憶です。

    本の概要
    セックスは人間に贈られた よろこびなのか、呪いなのか――。


    結婚して4年目の雄吾は、新入社員の泉希がまとう匂いに強く惹かれる。
    それは、遠い初恋の記憶へとつながる匂い。けれど、妻の摩子にはない。
    (表題作「MILK」)

    一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。
    このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、
    と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。
    「アローン・トゥゲザー」

    結婚して七年になる直哉は、何気なく食事に誘ったアルバイトの女性と
    帰り道でキスをしてしまう。はじめ驚いていた彼女は、
    次の瞬間、思いもかけぬ提案をしてきた。
    「いれない」

    アメリカのブルーフィルムを上映している映画館で、
    年上の女性と出会った男子高校生の一志。
    彼女は脚本家で、AVの脚本を書く参考に一志の話を聞きたいという。
    「水の香り」

    誰もが当たり前に持つ欲望と、それが満たされるよろこび。
    刺激的で幸福なエロスを、軽やかに描き出した恋愛小説短篇集。

  • 初めて読んだ石田衣良さんの本がこの短編の官能小説集。私は好きです。読んでいてドキドキします。一つ目のお話しはとても切ない気持ちになりました。

  • 初めての石田衣良。
    内容はかなり官能的で
    なかなかさらっと、人におすすめできないけど。

    でも、官能小説!
    と、一言でまとめるのは絶対に違って。
    なかなか人には話せないけど悩んでたり。
    気付いてなかったけど、自分自身も登場人物に
    共感出来たり、励まされたり。

    30代から40代くらいの人、みんなに読んでほしい作品でした。

  • 今まで読んだ石田衣良さんの本の中でも
    ここまでザ・官能小説!はなかったかも。
    それくらい読んでて恥ずかしくなるくらい思いっきり官能小説でした。

    ロケーション、登場人物が百点満点に美しかったからいつものように入り込めたけど、これからも官能小説にハマることはないと思いました。笑
    石田衣良さんだから許せる。むしろ楽しめました。

  • 職場で読んでたけど全編セックスの短編集だった、背後注意だった。正しい生命の循環と考えるのも正解のひとつだけど決してそうじゃないぞと言う気持ちは忘れないようにしたい。男も女も海の匂いがするっていうところはすごく分かる。

  • 官能小説だった
    女性ってこんなに性欲強いもん?

  • 久しぶりに石田衣良作品に手を取った。IWGPのストリートを舞台にしつつ読み手に伝わる文章は石田衣良の醍醐味と思い込んでいたが「MILK」は男女、性と切っても切り離せない関係性を色んなシチュエーションに合わせた1話完結形の構成。1話1話にドラマがあり、確かにこう言う状況になれば再度盛り上がる事できそうなど腹落ちしながら一気に読み終えた名作。年齢を重ねる事でみえてくる世界観が素晴らしかったです。

  • 短編小説集。官能的。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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