ジブリの教科書10 もののけ姫 (文春ジブリ文庫)

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制作 : スタジオジブリ  文春文庫 
  • 文藝春秋 (2015年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168120091

ジブリの教科書10 もののけ姫 (文春ジブリ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『もののけ姫』を見た大衆が受け取ったメッセージと象徴として物語に潜む主人公たちの影に秘められた歴史修正主義としての思想の可能性あるいはバブル崩壊後の日本の指標という漠然としたテーマへの挑戦という意味でのメッセージは大きな軋轢を生んでいるように思われる。私たちがこの物語を見るならば大体は現代社会が持つ利潤追求による環境破壊への警鐘と捉えるだろう。だが、それだけではなくモデルとしての蝦夷、非人など時代の表舞台には現れなかった人々の現実の現出など、実際に他にも色んな解釈のしようがある。この物語の複雑さは社会の複雑さをある程度投影しているからである。なるほど、子どもの時は何度見ても訳が分からなかったわけだと思った。

  • 物を作る集団の業を感じる。

  • ちょうど8/5にテレビでやっていたのを久しぶりに見て、ちょっと背景的な部分を知りたくて積読から出して読んでみた。

    正直なところ、「教科書」と言うには随分と難解な文章が多い。
    「ジブリの教科書」シリーズとして他の作品もそれぞれ刊行されているのだが、裏話を期待して読むと拍子抜けしてしまうのでは?と思う。
    マニアックと言えばマニアックなんだけれど、なんだか高校の現代文に出てくる論説文のような感覚が半分くらいを占めている。

    もし裏話を期待して読むのであれば、背景を手がけた美術担当さんや監督へのインタビューと、網野氏による文章がオススメ。

  • 福岡伸一の書評、読みたくて。
    前半は制作現場の人間の声、後半は様々な業界人の書評。みんな何か言いたがってる。敢えてなんやろうけど、批判も載せてるところが憎たらしい。
    普段、カバーなんかつけないのだけど、この本には流石にカバーを、つけた。
    ジブリが好きって言うのはダサい。
    駿は、最後に「風立ちぬ」を作れて、ほんまに良かったな。

  • ■書名

    書名:ジブリの教科書10 もののけ姫
    著者:スタジオジブリ

    ■概要

    スタジオジブリを代表する国民的人気作品、満を持して登場!

    生物学者の福岡伸一さんをナビゲーターに迎え、宮崎駿監督が構想
    16年、制作に3年をかけた超大作の魅力を読み解く!
    (From amazon)

    ■感想

    久しぶりのジブリの教科書シリーズです。

    もののけ姫は作品の作成過程を映像化したものも何度も見ているので、
    大きな驚きは無かったです。
    それでも、やはり製作者当人たちの話を読めるのは面白いですね。
    本当に大変だったんだろうな~全員、月300-400時間程度働いていた
    んだろうな~とか想像に難くないです。
    ジブリなので給与はしっかりしていたと思いますが、アニメ制作者の
    給与形態はほんとにひどいものがありますね。

    話しがずれました。

    このシリーズ、もう本の形態を変える気ないのかな??
    毎回書くけど、当人達のインタビューがあるのに、部外者(評論家)の
    評論いらない!!!
    その分安く売れよ!!!
    全く、ここら辺がジブリの殿様商売だよな~

    このシリーズ、気に入ったシリーズしか買ってないので、買ったと
    してもあろ2冊かな?

    残りの本についても、評論以外を楽しみにしています。

  • ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/article/423286226.html
    ジブリ作品を、学者、作家、製作にかかわったアニメーター・声優など、あらゆる角度から語るシリーズ第10作。
    なんといっても、萩原規子(作家)の「二人の女の板ばさみ」に意表をつかれた。
    アシタカは、サンとエボシ御前のあいだにたち、「タタラ場で働いて、サンにも会いに行く」と言い、サンも素直にうなずく。
    萩原はこのエンディングに怒る。なにを寝ぼけたことを言ってるんだ!
    「もしも私がサンだったら、アシタカを殴り倒して二度と会わないと思います。」
    参りました。
    そうか。アシタカのやってることはいい気な2枚目の二股かけか。
    目が覚めるような新鮮な指摘でした。

  • 2015.10.9
    もののけ姫は映画のラストでアシタカとサンが手を取らずに平行線のままっていうのが好きなんです。こういうのを読むと宮崎映画は本当ディテールが細かいと思う。

  • このジブリの教科書シリーズでは、いつも楽しみにしているのが冒頭のエッセイ、プロデューサー鈴木さんの無茶話、久石譲のイメージをふくらませ方、そして最後の大塚英志の批評。
    前半はいつものように楽しみながらワクワクよんだけど、後半は少し雲行きが怪しくなってきた。
    読んでいる私の気分が、3週間ほどの中断をはさんでトーンダウンしてしまったせいもあるけれど、大きいのは他の著者たちの高い評価と乖離している批評家たちの低い評価。こちらの方に共感してしまったから。特に大塚英志と宇野常寛。
    二人に共通しているのは、オウム後、阪神淡路大震災後という時代の閉塞感に「生きろ」という映画のメッセージが届いていない、という批判。
    難しい。
    20年たった今から当時を振り返れば、映画の言うとおり、たくさんの死と生(再生)を経て今日も太陽がのぼり、私は生きている。東日本大震災も超えて。だけど、それでよいのか。『希望は戦争』に応えられるのか。
    難しい。
    だけど、こういう批判が載るのもこのシリーズのよいところ。絶賛だらけでなく、前後左右上下斜め、東西、過去現在、歴史学に文芸評論に生物学、などなど、いろんな方面から賞賛と励ましと悪口ではない批判が読めるのがこのシリーズのよいところ。
    それだけ多くの「私にも一言いわせろ」を刺激するジブリの映画がどれだけ素晴らしいか。

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