風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)

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著者 : 宮崎駿
  • 文藝春秋 (2013年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168122026

風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 家に見つからない

  • つい最近まで観る予定も無かった「風立ちぬ」は、なぜか義務のようにさえ思えるような、読み解かなければならない投げかけがいくつもあって、大変労力を必要とする映画だった。
    宮﨑駿が映画という言語を用いずに何を語るのか、答え合わせの必要に駆られて読んだという受け手としては敗北を確認する読書でもあって、結局は何が残ったのかよくわからない。
    安易な共感の心地よさなど不要で、今、自分が生きていることと直結していると感じる直感があるだけで、とてもありがたいことだなと思う。

  • 斜め読みでパラパラと読んだ。インタビュワーの「分かってます」感があった。(インタビューとしてはあまりよくない)
    いまの世界に生きていて、問題だらけなことは分かっている。自分はそんなときに昔の本を読んで「逃げて」しまっていたような気がした。すべてを「引き受ける」アシタカは自分の憧れの人である。

  • インタビュー本です。面白い。インタビュアーの渋谷洋一はちょっと理屈っぽくて頭でっかちな感じ、応える宮崎駿は浅いんだか深いんだかよくわからない素な感じ。でもその両者がうまく噛み合って、読み応えがある。

    「もののけ姫」あたりから流れているな、と思っていたある種の思想が実は「紅の豚」からで、そのきっかけにユーゴの内戦があるなど、ストンと胸に落ちた。なるほど、二元論的な理想主義から脱して、「汚濁と共に生きる」スタンスを得たんですね…とか。

    裏話的なものも楽しい。「トトロ」のイメージに反して、子供の頃から日本の風土が嫌いだったなんてあまりにも意外である。続編はまだ文庫化されていないけど、「ポニョ」や「風立ちぬ」についても早く読んでみたいものです。

  • 宮沢賢治を「偉い人」という。

  • かなり酷い。

    背表紙には"自らの作品の背景や狙いはもちろん、文明論から歴史観に至るまで、徹底的に語り尽くした"とあるが、内容のほとんどが後者の文明論や歴史観(そもそも文明論や歴史観ってなんだ?そんな言葉あるのか?)になる。また、インタビュー形式の記載のため非常に読みにくいことと、インタビュアーの言いたい方向に持って行きたいのがあまりいい気持ちにならない。どちらかといえば、宮崎さんの話を引き出すように自分の考えを強く出さない人に行って欲しかった。

    ジブリ映画好きなら、もっと別の本で宮崎さんを知るべきであると強く感じる。

  • 少し前に読んだので、くわしい内容は忘れてしまいましたが・・・ 各映画を作成したときの背景や想いをつづった本。

  • 「ストーカー」「ミツバチのささやき」、宮沢賢治、手塚治虫、ブルース・スプリングスティーン、シニアジブリ、関東大震災、庵野秀明、押井守、杉浦茂、「テス」、「ライアンの娘」

  • 【衝撃の引退劇――世界のミヤザキの原点】『風の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』まで、十二年間に及ぶロングインタビューで、天才・宮崎駿の発想の“源泉”を探る。

  • 宮崎駿が天才たる所以を随所から感じられる。
    本人からしてみると「天才」という一言で片付けられたら、たまったものじゃないだろうけれど、やっぱり常人には理解しがたい哲学を彼は持っている。

  • 宮崎駿。著となっているが、インタビュー集で、インタビュアーが渋谷陽一。つまりそれぐらいのコッテリさということ。

  • そういえば読んだことありませんでした。
    面白かったです!思ったより一気に読めました~
    千尋より後も読みたいなあ。

  • 『「不幸にして君は出会ってないだけで、どこかにいるに違いない」って僕は思うんですよ。』宮崎駿のインタビュー。渋谷陽一の若さゆえのエゴの塊的な誘導には辟易したけど、宮崎駿の頑固さに救われた。長い年月をかけて、向き合う二人の変遷は悪くなかった。宮崎駿は哲学の人という印象があって。「わかる」必要はないし、わかんないなりに考えることで得られるsomethingはきっとある。と。

  • ケンカ腰が本当を引き出していた。

    渋谷陽ーの宮崎駿へのロングインタビュー。
    最初は喧嘩腰。
    それが回を重ねるごとに噛み合い、思わぬ本当を引き出していた。
    それは渋谷と宮崎に通底する思想や教養があったからこそ。
    土俵があってこその喧嘩腰。

    「『これはブランドもんだから好きだ』って着てるのは駄目ですよ! そういうスノビズムは、どっかで可愛げがあったときはいいけども」

    「僕は回復可能なもの以外は出したくないです」

    「僕は、人間を罰したいという欲求がものすごくあったんですけど、それはヤバイなあと思ったんです。『新世紀エヴァンゲリオン』なんかは典型的にそうだと思うんだけど、自分の知っている人間以外は嫌いだ、いなくてもよいという」

    「下請けの人が仕事を持ってきてくれたときには挨拶したいしね、暇があったらお茶でもいれたいぐらいの気分なんですよ。~ところが案外ね、みんな平気な顔してるんですね」

    「シンプルでストロングなストーリーで端的明瞭っていうのが映画では一番いいんだっていうのは、ほんとそのとおりだと思うんですよ。でも、それだけやってしまうと、この現代の世界は取りこぼしてしまうんですよ」

    心にとまった所をピックアップしてみると、常識というか、知性というか、教養というか、もののとらまえ方が自分に響いたとわかる。

  • 作品の背景のようなものが分かるので、宮崎駿さんの映画のファンではあるので楽しめました。
    ただ自分と年代が違うし、ある種の思想が入っている感じでどうにも理解できない部分も多かった。
    内容から、映画1本作ることが本当に大変なことなんだなということと、宮崎駿さんの凄さが伝わってくる。でも上司に持つとややこしいんだろうなと思った。

  • アニメーション作家の業というものをイヤというほど思い知らされるインタビュー集です。アニメーションというのはもうやってもやってもきりがないもので、おそらく100パーセント満足できたなんてことはないのでしょう。だから映画を作る度にもうやめたい、となるのでしょう。でもまた自分のなかで、もやもやと「作らねばならないもの」が動き出す。途方もない時間と、カネと、人材とを消費して、傲慢で自分勝手なクリエイターとして「それ」をつくりつづけなくてはならない。

    自分はこんなふうに一度でもものづくりをしたことがあるだろうか。と問えばあるはずもなく、うなだれるしかない。やはりまともじゃない人にしか、並外れたものはつくれないのでしょうか…。せつなくなります。

  • 非常に読み進めにくかった…
    独特の世界観を言語で理解するのも難しかったし口語が永遠と続く。
    ちょっと読んでて疲れたかな。

  • 人は誰もが表に見えるだけの人ではないと言うことですね。あの巨匠 宮崎駿 という括りからはみ出している部分が見えた気がします。とても人間らしい、表に出ていない部分が。前回読んだ鈴木さんの言われたことと違わない?と感じたところがあって、まぁそれぞれに捉え方が違うということでスルーしました。

  • 書影と宮崎駿著だけで購入。エッセイ集だと思ってたらインタビュー集だった。僕はいまだかつてここまで酷いインタビュー集を読んだことがない。

  • ■書名

    書名:風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡
    著者:宮崎 駿

    ■概要

    『風の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』まで、宮崎駿監督
    が自らの作品の背景や狙いはもちろん、文明論から歴史観に至るま
    で、徹底的に語り尽くした完全保存版インタビュー集。
    (From amazon)

    ■感想

    宮崎駿さんへのインタビュー集です。
    先日、引退発表をしましたが、だから出版されたわけではないよう
    です。

    宮崎さん、ジブリ関係の本は山ほど出ていますが、全てがインタビ
    ューで構成されている本は、多くはないんですよね。
    で、インタビューアは、音楽雑誌で有名な、渋谷陽一さんです。
    インタビューの二人のやりとりを見ると、宮崎さんは結構渋谷さんに
    心を許している感じですね。
    気になるのは、少し渋谷さんが自分の思っている方向に導こうとする
    感じが強いかな?と感じる点です。

    でも、そこを差し引いても、宮崎さんの考えが満載の一冊だと思い
    ますし、一人の表現者としての考えを感じる事が出来ます。
    (自分のレベルでは、分かる事は出来ません)

    ナウシカの映画化までの経緯とか、自分が他の本で読んだのと少し
    違っていたので、どちらが正しいのか?気になったのもあります。
    (もう記憶がごっちゃになっているのだろうな~と思いますね。)

    庵野さんや、押井さんへの批評も面白いです。
    なんか無駄に批判しているのではなく、認めているから批判している
    という感じが伝わってきます。
    こういう方々は基本的に違う考えがあるのが当たり前ですから、お互い
    が、自分の考えをもとに批判しているのは楽しいです。

    続編も文庫化してくれないかな~

    ■気になった点

    ・「人とはこういうものだ」ではなく「こうあったらいいな」という
     方向で映画を作ります。こういうものだなんて、自分を見れば分か
     りますから。

    ・嘘を重ねた映画なんて作りたくない。

    ・観終わった後に「ああ、映画観た!」というような映画を作りたい。

    ・「このレベルで嘘をつきます」って決めた後に、そのレベルを変えちゃ
     いけない。

    ・自己否定が出発点になっていますから。

    ・光と影はどこにも絶対ある。

    ・生きている間にその人を褒めろ。死んでから褒めるな。頭にきま
     すよ。

    ・面倒くさいことに付き合わないと、アニメーションは作れないです。

    ・普遍的なシステムなんてない。その世代が変えていくべきなんですよ。

    ・血がおぞましいなんてのは変でしょ。生きてるっていうのは血が
     流れているんですから。

    ・仕事っていうのは、離れようとすると未練が出るものですから。

    ・僕の場合、目の前の子供たちに映画を作る事が一番大事と思えた
     から。

    ・できないものはできないですから。

    ・(ナウシカ)あの時代だから出来たのであって今(ナウシカ2)やった
     ら違いますよ。

    ・最初に絵をかくのは簡単なんですよ。2回目以降も同じ気持ち悪さ
     で描き続けるのは難しいんですよね。

    ・社員化したら生産性が悪くなるっていうのは分かっていたんですよ。

    ・相手の職業によって態度を変えるというのは絶対にしなかったつも
     りなんです。それだけはやっちゃいけないと思うので。

    ・外注はひどいなどとひとまとめに言う人がいますけど、大嫌いです
     ね、そういうやつは。

    ・鈴木さんも僕も始めるのは好きなんですよ。だけど始めたことを
     続けるのは好きじゃないんですよ。

  • 思想の形成を原点から追い求める.表層的にも読めるが,かなり深層まで抉った内容で,どれ程の覚悟を以て零から一を創り出しているかがよーく判る.

  • 祝文庫化

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    「「どんな状態になっても世界を肯定したいっていう気持ちが自分の中にあるから、映画を作ろうっていうふうになるんじゃないかと思うんです」(本書より)――『千と千尋の神隠し』でついに第75回アカデミー賞を受賞し、名実ともに世界のトップ・アニメーション映画監督となった宮崎駿。決して大人に向けてではなく、ある10歳の子どもたちを観客として想定して作られた作品であり、しかも湯屋を舞台に何から何まで非常に日本的なるもので作られた作品であるにもかかわらず、『千と千尋』が年齢も国境も超えたグローバルな普遍性を獲得することができたのは何故なのでしょうか。本書は12年の歳月をかけて行われたインタヴューのすべてをノーカットで収録した、宮崎駿の決定版インタヴュー集です。華やかなサクセスストーリーを歩んでいると誤解されがちですが、宮崎駿のアニメーター人生は決して平坦な道のりではありませんでした。実は苦渋の決断だった『ナウシカ』のアニメ化、『となりのトトロ』の興行的な失敗、表現者としてぶつかった壁……のどかな世間のイメージとはかけ離れた、一人の表現者・宮崎駿、そして人間・宮崎駿の真実。本書ではそのすべてが、宮崎自身の肉声によって語られています。様々な苦悩と困難を乗り越えて、宮崎駿はなぜ世界を肯定できたのか。12年間かけてじっくり積み重ねられた、あまりに重く、そしてあまりに眩しい言葉の数々。本当の宮崎駿を知ってください。」
    文春ジブリ文庫|文藝春秋
    http://bunshun.jp/bunko/ghibli/

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