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- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784168130281
感想・レビュー・書評
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本書を読んで感じたのは、岸信介という政治家が、親分肌の地元の名士タイプとは対極の、非常に有能な官僚、合理性の塊のような政治家だったのではないか、ということ。戦前、戦中、戦後を通じて、その時々の状況に応じたて常に合理的な判断をしてきたんだろうな、この人は。経済官僚として戦時下で取り組んだ産業合理化、経済統制などは、現代の我々からはちょっと考えられない強引な政策だが、同時の状況の下では必須だったんだろうな。
資料編にある獄中の日記は、当時の明日をも知れぬ岸氏の心情が赤裸々に綴られていて切迫感がある。漢詩や短歌も盛んに創作していて、その多彩な能力にもびっくり。詳細をみるコメント0件をすべて表示