一九四六年憲法-その拘束 (文春学藝ライブラリー) (文春学藝ライブラリー 思想 13)

著者 :
  • 文藝春秋
3.80
  • (0)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 53
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168130410

作品紹介・あらすじ

文芸批評家として活躍する一方、アメリカが作った戦後憲法や日本の言語空間を鋭く批判し続けた江藤淳による、『閉ざされた言語空間』とならぶ「日本戦後論」の代表作。全共闘運動や三島由紀夫の自決事件など、遊戯性と虚構性の域を出ない戦後日本の政治運動を「ごっこ」と名指し、公的なものが存在しない日本を批判した「『ごっこ』の世界が終ったとき」(1970年)。また、検閲により一切の批判を封じられ成立した日本国憲法の成立過程を、米国公文書館の史料等を基に検証し、憲法批判がタブー視される時勢のなか、「押しつけ」憲法だと鋭く批判した「一九四六年憲法――その拘束」(1980年)。占領期から主権回復を果たした日本国内において、アメリカの影響下から脱却できない日本の「言語空間」の問題点を問う、1960年から1980年に発表された6本の論文を収録する評論集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 米国製憲法を日本のものとして制定するまでの過程と、その事実を伏せるための検閲体制について、簡潔に知ることができる。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

江藤 淳(えとう・じゅん):文芸評論家。昭和7年12月‐平成11年7月。昭和31年、「夏目漱石」で評論家デビュー。32年、慶應大学文学部卒。37年、ロックフェラー財団研究員と してプリンストン大学留学。東工大教授、慶大教授などを歴任した。新潮社文学賞、菊池寛賞、日本芸術院賞、野間文芸賞など受賞多数。

「2024年 『なつかしい本の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江藤淳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×