続・授業の腕をあげる法則 (教育新書 11)

著者 :
  • 明治図書出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784189101109

感想・レビュー・書評

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  •  授業の原則(技能編)8カ条、新卒教師のための新五カ条。

     この2箇所だけ読めばいいのではないでしょうか。

     第8条 「プロの技術は思い上がったとたん成長がとまる」

     まったく同感です。

  • 前半は面白かった。
    話を短く、良い授業とは、良い教師とは、
    うんうん頷きながら読める内容でした。


    なんだよ後半全部広告かぁ?
    宣伝に熱心ですね、ていう内容で、途中から読み飛ばしました。こんなんもう「授業の腕を上げる法則」じゃないじゃん。俺たちスゲェの自慢話じゃん。意味わからん。

  • 第一条 子どもの教育は菊を作るような方法でしてはならない。
    菊は自分の好みに合わせて綺麗にする。
    その子その子の個性を伸ばす。
    多少不揃いであっても、一本一本大切に育てる。

    第二条 子どもは断片的にしか訴えない。言葉にさえならない訴えないをつかむのは教師の仕事である。
    女のいじめは男に聞けという、原則。
    言葉をちゃんと言わせる指導は、学校教育の大切な部分である。

    第三条 子どもを理解することの根本は「子どもが自分のことをどう思っているのか」ということを理解することである。
    愛されていることを馬に自覚させること。愛することとは違う。

    第四条 意見に違いがある。だから今日行くという仕事は素晴らしいのだ。
    とんでもない意見が出た時にしめた!と思う。授業が発展するし、深い物になっていく。
    全員が賛成する企画は成功しない。
    賛否が分かれて、賛成がやや多い企画は手遅れ。
    賛否が激しく分かれて、反対が多い企画ならやってみる価値がある。

    第五条 時には子供の中に入れ。見え方が変わる。

    第六条 秒単位で時間を意識することは、あらゆるプロの基本条件である。
    集会で三秒空白があると会場は乱れ出す。
    テレビでは四秒以上黙ってはいけない。
    あいさつは一分以内で。

    第七条 技術は向上していくか、後退していくかのどちらかでらある。
    授業の腕をあげることの中心は、教材内容の研究と共に、子どもが動く発問、指示を見つけることである。教育技術の法則化シリーズ。
    教師は、医師のようなもの。

    第八条 プロの技術は思い上がった途端成長がとまる。

  • 授業の腕を上げるために基本的なことが書かれてある。特に10カ条は忘れがちなので気をつけたい。この本を読むまで、教師が持つ技術について無頓着だった。やはり技術は大切だし、技術があるから信頼される。若いだけでは腐る。だから定石を学ぶ必要があると感じた。例えば集会で子どもたちを静かにする定石、子どもたちを短時間で楽しませる定石など。自分はまだまだアマであることを自覚させてくれた本。また、跳び箱や逆上がりの技術、定石が書かれていて参考になる。

    この本は教師を医者に例えて説明する場面が多々ある。その主張は至極真っ当で分かりやすい。医者も教師もプロ。「この症状で困ってます。」「うーん、大変ですね。」これだけでは全く信用されないし、非難される。こんな医者にみてほしくない。教師も同じである。子どもが困っているところに手を差し伸ばせるのが教師のミッションである。そこに合わせて励ましの言葉が必要。励ましだけであれば誰にでもできる。医者には少なくとも技術がある。だから信用される。教師にも技術が必要。

    さらに、この本は20年前以上の本なのにもうアウトプットすることが大切であると書いてある。実際論文を書いて応募することは今の時代でいうブログやSNSで公開すること。この本では、おもしろく、誰かのためになることが良いと書いてある。今の時代も同じである。自分も誰かのためになる、そして明日からも実践できるような教育技術を伝えたい。あと、自分で研究会やサークルを作るのも学びになると書いていた。なんか自分の実践を話せたり切磋琢磨できる、コミュニティがあればいいなと思った。

  • 忙しい毎日、疲弊も甚だしい。でもこれを読むと頑張らなくては、と感じる。それは焦燥や強制ではなく、自発的なものである。自らが成長していくことは楽しいことなのだと思う。新しい世界が見えることは、新しい技術を習得したり、未知の知識に出会ったりすること。それがスコープになる。この学ぶ楽しさや成長する楽しさを子どもに伝えていくこと、そのための技術や知識を習得させていくことが、教師なのだと思う。もっと読みたい。

  • 教師にはアマが多い。
    医師のように技術をもたないといけない。
    自己流=素人
    研究授業を30歳で30回が最低ライン!?ひえー!

  • 具体的な内容は前著で網羅している。
    後半は,法則化運動の萌芽期の記録である。学びたがっている教師はいるのだと思わせる。昔だって,今だって。

  • 自分の未熟さを思い知らされた一冊だった。まだまだ僕はアマチュアだ…

  • 授業の原則とは?
    ①子供の教育は、菊を作るような方法でしてはならない。
    ②子供は断片的しか訴えない。言葉にさえならない訴えをつかむのは教師の仕事
    ③子供を理解する根本は、子どもが自分のことをどう思っているかということを理解すること
    ④意見に違いがある。だから教育というのは素晴らしい仕事
    ⑤時には、子供の中に入れ!見え方が変わる。
    ⑥秒単位で意識することは、プロの条件である。
    ⑦技術は向上していくか、後退していくかのどちらかである。
    ⑧プロの技術は、思い上がったとたん成長がとまる。

  • 前作「授業の腕をあげる法則」とはまた違った観点で書かれている。
    基本中の基本の原則とは少し違っていて、そこから派生した各場面の心構えのように思う。
    まずは前作を読んだ上でこれを読むべき。

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著者プロフィール

1968年東京学芸大学卒業後、東京都大田区立小学校の教師となり、2000年3月に退職。全国の優れた教育技術を集め、教師の共有財産にする「教育技術法則化運動」TOSSを始め、現在もその代表を務める。

「2018年 『発達障害のある子を担任! どんな準備をするか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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