鬼畜: 阿弥陀仏よや、おいおい (徳間文庫 120-1)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784195671573

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  • 四国連続強殺事件をベースにした実録小説(>_<)。
    とにかく文章力がすごくて、「もののはずみ」で次々と人を殺していく樫尾卯吉(作中はこの仮名だけど、実名は森吉幸喜というのだとか)の心情がリアル(>_<)。
    自分が梶尾本人になったみたいな気持ちになって、節目節目で絶望・高揚・ぬか喜び・焦燥してしまう(>_<)。
    どれだけ現実にそっているのか分からないけど、どこをとっても実際にあってもおかしくない設定・ストーリー(>_<)。
    「丑三つの村」も強烈だったけど、あっちはまだ「異常な環境におかれた特別なひと」のお話と傍観できた。
    でも、こっちはそうじゃない(>_<)。
    ほんの少し我慢が足らなかったら、想像力が乏しかったら、運が悪かったら、どこのだれでも陥りかねない犯罪(>_<)。
    梶尾の動向にぴったり張り付いた展開から、終盤4分の1くらいは彼を追う警察の描写が中心となる……ここのところがまた、おみごとな手際( ´ ▽ ` )ノ。

    ただ、梶尾の人生を仏教説話になぞらえたのは、どうだったかなあ……(´ェ`)ン-…。
    意図はあとがきで明かされるけど、どうもこじつけの感は禁じ得ない(>_<)。


    しかし、こんな傑作なのにブクログレビューここまでゼロとは……(´ェ`)ン-…。
    まあ「鬼畜」といったらタラコ唇先生の作品のほうが有名だけど、ねえ……(´ェ`)ン-…。

    読むべし( ´ ▽ ` )ノ。
    特に後半はやめられなくなるよ( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/12/04

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