kaizenさんの感想
2011年8月12日
登場人物が、シャーロックホームズだと思い込んでいたり、ダルタニャンだと思い込んでいるという精神病院第九号病棟を拠点にした話。 物語も、シャーロックホームズから借りて来たかのように、 切り裂きジャックから100年目の事件という設定。 うまいというか、省アイデアというか、労力裁定限で書くからこそ多作ができるのだと感心してしまいました。 アイデア勝負なのですね。 赤川次郎のもうひとつの才能に脱帽。
1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。 「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」