日本語の起源を探る (徳間文庫 や 12-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784195992005

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  • これは計量言語学といわれる考え方で、日本語の起源に迫っている。
    日本語と諸外国語の類似度を統計的に判断すると、偶然の一致とはいえないもの関係の言語があるということだそうだ。
    日本語は、かつてアイヌ語と朝鮮語と祖語を同じにしていたというのも、説得力があった。
    言語の基礎語彙の摩滅率は1000年で約0.8であるということだそうだ。
    つまり1000年経つと20%は異なった言葉に置換わるということだ。
    この計算で行くと、日本語と朝鮮語が分裂したのは4000年以上前になるそうだ。
    台湾のアタヤル語が日本語と何かしら関係が見られるというのも興味深かった。
    こういったコンピュータを使った解析は科学的でよいなと思う。
    冒頭の「日本語は世界の言語の中で孤児である」というのがとても印象に残った。

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著者プロフィール

1934年、中国東北(旧満洲)生まれ。京都大学文学部卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、現在、古代史研究に専念。『季刊・邪馬台国』編集顧問。情報考古学会会員。
専攻は、日本古代史、言語学、心理学。
勉誠出版より『誤りと偽りの考古学・纒向―これは、第二の旧石器捏造事件だ!』『神功皇后と広開土王の激闘―蘇る大動乱の五世紀』などのシリーズを刊行中。

「2020年 『日本の建国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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