これは計量言語学といわれる考え方で、日本語の起源に迫っている。
日本語と諸外国語の類似度を統計的に判断すると、偶然の一致とはいえないもの関係の言語があるということだそうだ。
日本語は、かつてアイヌ語と朝鮮語と祖語を同じにしていたというのも、説得力があった。
言語の基礎語彙の摩滅率は1000年で約0.8であるということだそうだ。
つまり1000年経つと20%は異なった言葉に置換わるということだ。
この計算で行くと、日本語と朝鮮語が分裂したのは4000年以上前になるそうだ。
台湾のアタヤル語が日本語と何かしら関係が見られるというのも興味深かった。
こういったコンピュータを使った解析は科学的でよいなと思う。
冒頭の「日本語は世界の言語の中で孤児である」というのがとても印象に残った。