小説 天空の城ラピュタ〈前篇〉 (アニメージュ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784196695561

感想・レビュー・書評

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  • 前編ですが映画そのままの内容です
    アニメの場面が思い出されます
    また見たくなっちゃっう
    小説でも楽しめます
    続きが楽しみです

  • 化学コースさんの本棚から。

  • 天空の城ラピュタ。
    それはパズーのお父さんが見た空に浮いている島。パズーはお父さんから、今は誰も住んでいない宮殿に、たくさんの財宝が眠っている伝説の島だと聞いています。そして、その空の宮殿を誰にも信じてもらえずに、詐欺師扱いされて死んでしまったお父さんのためにもパズーは、ラピュタを自分がいつか見つけるんだと強く願っています。そんなところへ空から降ってきた女の子、シータ。軍や海賊に追いかけられるシータを守りながら、パズーはラピュタの謎へ近づいていきます。

    シータはラピュタ人だけが作り得た「飛行石」を持つラピュタ姓の女の子。そんなシータにとって、ラピュタはパズーのようにワクワクさせる島には思えないのです。人の手で作り出された石で浮く島が、はたして、伝説の楽園なんだろうか…と。

    本作は、ほとんどの方がご存知のジブリ映画「天空の城ラピュタ」のノベライズ版です。
    さてさて、前編は軍とともに旅立ったシータを追いかけるために、パズーが海賊であるドーラおばさん一家と共にフラップターに乗って空へ飛び立つところで終わります。ドーラおばさん、憎めないお人柄です。彼女のダンナさんはさらってきた?天才科学者さんだったんですね。海賊稼業のための飛行船タイガーモス号やフラップターは亡くなったダンナさんの遺したもの。この2人とっても仲良かったんじゃないでしょうか。子どもたちと共に賑やかな家庭だったことでしょう。

    とにもかくにも、パズーはかっこいいです。今はまだまだ真っ直ぐな気持ちを持っただけのちっほけな少年だと思うのだけれど、これからシータを助けるためにドーラおばさんたちとの大冒険を経て、そしてラピュタの姿とその運命を見届けることによって、ぐんぐんと成長していくのでしょう。男の子って、ふと気づけば眩しくなってるものですよね。

    シータが、自分のせいで、パズーをひどい目に合わせてしまって…と謝ったときの彼の答え!
    「ううん、君がね、空から降りてきたとき、胸がドキドキしたんだ。きっとすてきなことがはじまったんだって」
    もう、何て可愛い子だ!お母さんの代わりにおばさんがギューッと抱きしめたくなりますよ。こんな素直でキラキラした言葉がすっと出てくる男の子、もう応援するしかないでしょう。頑張れ!パズー!

  • 好きな作家さんがおすすめされていたので読んでみた。

    台詞が文字に起こされていることで、読みやすく
    アニメでは語られていないことも書かれており、補足説明として読む分には良いと思う。
    アニメでやや違和感があった、飛行船の窓の外にいるシータを見つけたときのドーラの対応も
    小説では随分感じが違う描かれ方をしているし
    ムスカは冷酷で、親方の八つ当たりの仕方は酷く感じた。

    創作物全般に言えることだが、作者の意図を知って満足することもあれば
    自分が受け取っていたことと違いがっかりすることもある。
    たとえば、いくら落胆していたとはいえ、アニメ版と違ってパズーが「空から女の子が」の続きを伝えようとしたにもかかわらず殴り飛ばされるなどは
    がっかりした点のひとつ。

    これを読んで感心するのは、駿氏の大胆さと思い切りの良さ。
    このストーリーのどこをどう切り取り、どこまでどのように見せるか
    というところが非常にうまく、アニメがあのような素晴らしい冒険活劇に仕上がっているのだ。

    が、ストーリーとしてどうかと言えば
    こんなに面白みのないありきたりな話だったか、という意外な印象を受ける。
    アニメ映画を見ていない人がこれを読んでも、魅力的な冒険譚には思えないだろう。

    小説として言っても、作家が書いたものではなく
    飽くまでも編集の人間が書いたものであり
    駿氏の意図はきちんと酌み取っているのかもしれないが
    単なる文の羅列でしかなく、プロットや絵コンテを文章に起こしたものでしかない。
    小説として楽しめるかと言えば、否である。

  • 世界観が…濃い。

  • スラッグ渓谷の描写が映画よりも細かく描写されている。パズーがかなり絶望的な状況で生きていることが分かり、より深くラピュタを楽しむことが出来ると思う。
    文章は脚本に近いイメージで、平易で分かりやすい一方物足りなく感じる人もいると思う。自分は正直後者だった。

    宮崎駿のイラストも多数収録されているので思いのほか文章の割合は少ない。もちろん最盛期の宮崎駿のイラスト目当てに買っても良いだろう。

  • 前後篇一気に読んだので感想は後篇にて。

  • ジブリアニメ映画の2作目
    子供向けに作られたが
    内容の良さから大人にも受けた作品
    の小説版 前編

    主人公のパズーが空から降ってきたシータと言う女の子を
    見つけて保護するところから本格的に物語が展開していく

    前編はアニメ映画の中で名シーンの1つ
    ファンなら泣ける場面でもある要塞突入
    の寸前で終わる

    これは後編が気になってしまう展開!!

  • 宮崎 駿の手がけたオリジナルアニメーション「天空の城ラピュタ」をノベライズ、上巻

  • 相当以前に読みましたがアニメの筋に概ね忠実なためある程度小説の内容も覚えています。やはりアニメ版の方が印象が鮮やかなのですが、小説ならではの原作アニメ版より多少、パズーやシータの心情が詳しめに描かれている箇所も極わずかながら存在します。個人的にはもう少しロマンチックに、かつ戦闘や脱出行などは派手に仔細に描いてくれるとよりアニメーション作品のノベライズ、エンターテイメント小説として盛り上がったのかなと感じています。やや筆致が淡々と進む印象でした。

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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