風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

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著者 : 宮崎駿
  • 徳間書店 (1987年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784197735815

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風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)の感想・レビュー・書評

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  • 日本アニメ史上に燦然と輝く傑作アニメーション映画『風の谷のナウシカ』は、1984年に公開された。科学技術の濫用によって荒廃した世界で、自然と人間との共生を訴え、博愛主義を掲げて闘う少女を主人公に据えたこの作品は、まだ子供だった私を含めて、多くの人々を魅了した。アニメとして技術的に見事だったことは言うまでもないが、あれほど多くの人々に支持された理由は、やはり扱ったテーマの現代性にあったと思う。エコロジーという概念もまだ定着していない時代に、『ナウシカ』のような作品が母国で創られたことを、日本人として、またサブカルチャー愛好家として、私は非常に誇らしく思う。

    だが、原作の漫画版『風の谷のナウシカ』を読むたび、私はいつも複雑な思いに駆られる。私自身、アニメに感動して原作に手を出したクチだというのに、「この作品はアニメ化されるべきではなかった」という矛盾した思いがぬぐえないのだ。アニメ版『ナウシカ』が日本アニメの金字塔であるという評価に異論はない。にもかかわらず、原作と比較したとき、アニメは駄作であるばかりか、失敗作だとさえ思えてしまう。「アニメは原作の冒頭にすぎない」とよく言われるが、原作の冒頭だけを切り取ってまとめたために、アニメ『ナウシカ』は、原作『ナウシカ』の思想の核心部分を裏切ってしまっているように見える。原作のファンとして、私はそれが残念でならない。

    もちろん、それは作者の限界というより、劇場版アニメという表現形式の制約なのだろう。このドストエフスキー級の大作を2時間位にまとめろというのが、どだい無理な話なのだ。それに、アニメの制作にはコストがかかる。どれくらいの資金が動くのか私には想像もつかないが、とにかく多くの人に観てもらって採算をとらなければ、次の作品が作れないのだろう。特に子供向けの作品では、親が安心して子供に観せられる内容でなければ、高評価が得られず観客数を動員できない。結果、万人が了解できるレベルにまで内容を単純化した、優等生的なストーリーにならざるをえないのだと思う。

    しかし原作の『ナウシカ』は、子供に安心して読ませられるような単純な物語ではない。それどころか、アニメに好意的な人まで敵にまわしてしまうような、ダークな思想のもとに成り立っている。そもそも、ナウシカその人が優等生とは程遠く、その行動様式はむしろ「過激派」と呼ばれる人々に近い。そして原作を読む限り、作者はそのことについて十分自覚していて、確信犯的にこの作品を世に送り出したとしか思えないのである。

    ともあれ、作者の意向を無視して手前勝手に総括させていただくなら、アニメ『ナウシカ』は、原作『ナウシカ』の「児童向けリライト版」と位置づけるのが妥当かと思う。児童に対してはあれこれ言わず、アニメの世界観にたっぷり酔わせて高揚させておくのがいい。そして中学生くらいになって、知的な咀嚼力・消化力が身についてから、原作の大掛かりなトリックと有毒性に気づいて、大いに混乱すればいい。適切な時期に適度な毒を摂取しておくことが、将来の免疫獲得につながる。現代社会を生きぬくための道標の一つとして、私はこの漫画を自分の子供に対しても推奨したい。

  • 国民的アニメ映画「風の谷のナウシカ」の原作です。
    映画を観たことのある人はぜひぜひ原作を読んでほしいです。
    内容がすごく充実していて、宮崎駿さんの原点でもあるマンガです。
    彼の自然に対するメッセージがつまっていて何度読んでも深いなぁと感心してしまいます。すでに3回は読んでいるのですが、また読み返しています。年齢によって受け止めることが違うと思うので、また新たな発見があると期待しています。

    第1巻は劇場版の内容なので知っている部分が多いので、細密で美しいタッチの絵を存分に楽しんで読んでいます。アニメでは表現できないくらいキレイなんです!
    いつか原作を「完全版」としてアニメ化されたらどれだけすごいことになるか・・・。

  • 高校時代、クラスの友達に貸したら2人3人と読み出して、しまいには学級文庫化。ボロボロになって戻ってきた。買い替えようかと思ったが、沢山の人に読まれたことが何となくうれしく、そのボロボロのまま受け入れたくて今もそのまま。
    勧善懲悪的でない価値基準。清濁合わせ持ち互いを許しなお、力強く前進する人や動物、環境の姿が胸を打つ。

  •  アニメ界不朽の名作「風の谷のナウシカ」の原作コミック全7巻。 
    映画がフォローしているのはせいぜい2巻位まで。以降の宮崎イズム全開の混沌とした世界観は圧巻。
    巨神兵は原子力の比喩だが、主人公は自らのパワーを制御しきれない巨人までをもその愛で包み込む。自らの肉体を蝕まれながら命を賭して危機に立ち向かうナウシカの姿に、原発を食い止める作業員の姿を重ねて読める、と言っては美談すぎるだろうか。
    現実世界では愛だけでは解決の糸口は見えない。

    短期間で一気に7巻全て読むことを勧める。圧倒的な世界観に引き込まれて、現実に戻るのに時間がかかる。

  • そうか、ナウシカってこういう話だったのか、と今さら思う。
    絵もすごいなぁ…。

    王蟲の言葉がとても気になる。
    ナウシカにとっての王蟲、王蟲にとってのナウシカが映画とは違う描かれ方になっている。
    いや、映画が違うんですが…。

    先が気になる。

  • 3回目(?)の読み開始、評価は最後まで保留。
    ここ15年位の宮崎駿の仕事ぶりはほとんど評価しない口ですが、このマンガだけで宮崎駿は永遠に称賛を受けるに値するとは思っております。
    人間の業への深い考察もありつつ、ポップカルチャーに必要なカタルシスも合わせ持つ、なかなかお目にかかれない作品。

  • いつか読みたいと思っていてやっと読めた。噂には聞いていたけれど、映画の解釈全否定。というか、本当に序章にすぎなかったのだなあ。でも映画以上にナウシカはすごい人だと実感した。

  • 映画はかなり昔に見た。なにがなんだか、子供の頃だったので記憶が曖昧。

    駿氏の絵をはじめてまじまじと見た。
    設定の説明があんまりないまま進むのが、とっても素晴らしい。
    トルコとかイスラエルのところあたりを舞台にしているのかな?
    最初のページからくらべて、徐々にペン先が荒れてきて、線がページをおうごとに太くなってきてる。

  • 映画では尺の関係上語られなかったであろう腐海の森のことや、虫達のことなどが語られていておもしろかった。

  • ナウシカ。風の谷の〜ナウ〜シカ(安田成美)。
    前々からコミック版を読んでみたかったのだ。
    なんかナウシカに鎖帷子(?)を着せる時に敵は前からだけとは限らないとか微妙にそれエッチな意味かねとか思ったり。
    クシャナの立場とか、ペジテと巨神兵の関係とか、映画版だと何だかよくわからず進行する辺りが描かれているので、これはナウシカ再発見となりそうだ。次巻以降にも期待。

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