風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

著者 :
  • 徳間書店
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  • / ISBN・EAN: 9784197735815

感想・レビュー・書評

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  • 赤坂憲雄「ナウシカ考」を読んだあと、再読を誓っていた。やっと紐解いた。この豊穣な神話を、まとめて論じるなんて出来ない。一巻づつゆっくり書く。が、それでも粗筋を紹介する余裕はない。これは既に現代の古典なので、みんな一回は読んでいることを前提にして語らせてください。

    私は何故か97年発行(66刷)しか持っていなかった。おそらく、初版から何度も引っ越しをしているので、無くしたかボロボロになって一括買い直したと思う。今回3回か4回目のナウシカ読みである。

    ただ、ざっとレビューを読んで誰も言及していないので書くが、付録として、雑誌版の四倍はあるポスターがついていた。広げると、これが特異なもの。ナウシカが、剣や兜が砂に埋もれる戦場にガンを持って立っている。その側に風の谷の爺2人が周りを気にしながら仕えている。題名は「敗走」である。思うに、アニメのポスターとして、1番やってはいけない場面ではあるが、漫画版のポスターとして、作者宮崎駿の「決意」みなぎる付録だろう。何故なら、漫画版はアニメとは違い、主人公の勝利で終わる話と正反対の物語だったからである。

    特典としてのもう一つのミニポスターの裏に、「トルメキア古地図」が見開きで付いている。今回気がついたのは、3つ。一つは、全七巻のかなりの構想がこの時点で出来上がっていた(クシャナ軍進路と三皇子軍進路の構成、土鬼(トルク)諸侯国と聖都シュワの位置が既に出来ている)。一つは「古地図」という書き方だ。巨神兵や腐海の設定は、我々から見たら未来譚のような気がするのだが、物語の時間軸からすれば過去譚(歴史書)として作られていることがわかる。一つは、中東を思わせる地形と地中海を思わせる内海、そしてナウシカの故郷・風の谷のなんと小さなことか。たった500人の自治国というのがよくわかるし、この地形ならば確かに迫りくる腐海を前に海風を受けて瘴気から守られているのも理解できる。それが永くは続かないことも。

    いかん、内容に入らないと。それにしても、1巻目に(凡ゆる漫画家もそうだが)、登場人物の総出と世界観の提示と、最初のクライマックスを作るのがセオリーである。宮崎駿も例外ではなかった。けれども、その世界があまりにも巨大なために、粗筋を省略しても、半分もここで紹介できそうにない。もどかしい。

    最初の世界設定は、表紙扉の裏に描かれる(アニメの冒頭場面)。しかしアニメよりも、若干詳しい。前文明は「大地の富を奪いとり大気を汚し、生命体を意のままに造り変える」「複雑高度化した技術体系」を持った「大産業文明」と規定される。結局、こういう世界は、我々の未来譚なのか、それともパラレルワールドなのか?(ここでネタバレしてしまうが)実はハッキリせずにこの大河物語は終えるのである。また、そういう終わり方にこそ、宮崎駿の問題意識があったと観るべきだろう。当然、ナウシカの使命は、この冒頭規定に対する闘いで展開されるであろう。

    漫画では、王蟲とナウシカは会話ができる。しかもアニメとは違い、王蟲はまるで「知的生命体」のように話す。何故か、ということは最終巻で明らかにされるであろう。

    宮崎駿は「1巻目のあとがき」で、ナウシカのモデルを明かす。1人は、ギリシャ叙事詩(←今気がついたが、ヘーゲルは叙事詩が描かれる時代を英雄時代と規定した)「オデュッセイア」に登場しオデュッセイウスを助け、終生結婚せず最初の吟遊詩人となるナウシカという運命の王女である。そしてもう1人は、「今昔物語」に登場する「虫愛づる姫」をイメージして生み出された、と宮崎駿は告白した。「虫愛づる」方がわかりやすいので、人口に膾炙されているが、重要なのはギリシャ神話の方だと私は思う。特に、吟遊詩人となるという彼女の運命は、最終巻を読むと納得できるのである。

    王蟲を鎮める蟲笛は「ギギギギギギギギ」としか鳴かない。これで鎮めることができるという発想がすごい。三浦しをんさんの小学生の時アニメを観て自作した蟲笛は、工事現場に落ちていた灰色のプラスチックの管に糸を通して振り回し、ヒュンヒュン鳴らすものであったが、漫画版とは似て非なるものだった。まぁ小学生は、これを想像力で補正できるのかな。 

    風の谷のユパを歓迎する宴で奏でられるチェロやアコーデオンやタンバリンを模した楽器の独創性!しかも、おそらくこの小さなコマで一回しか使われていないという贅沢!こういう細かな設定が、ファンタジーを生きたものにする。

    アニメのナウシカは、あくまでも平和を愛して実現させる聖女であるが、なんと1巻目から漫画版ナウシカは「血にまみれて」いる。ペジテの王女・ラステルの墓を暴いたことに血をたぎらせた彼女は、兵士を一発で殺している。しかも、トルメキア軍進の途中、ペジテの王子・アスベルは急襲して輸送船を破壊する。船から落ちる兵士や子供兵士たちの群れに入ってしまったナウシカのガンシップは、なんと何人もの兵士にぶつかり、黒い血を見せながら当たり殺して(もっとも落ちて死ぬ兵士の方が多かったろうが)いるのである。こんなに残酷な戦争場面は、漫画の歴史の中でも珍しいだろう。

    メーヴェ、ガンシップ、バージ、コルベット等々と、小さな船から大きな船まで、飛行機の形が全て独創的。凄いとしか言いようがない。それらの戦闘場面では、現代戦闘機とはまるきり違う戦闘場面を描いている。比較できるとしたら、ちばてつやなどの零戦漫画だろうか。それらの漫画よりもはるかに複雑で高度な「絵」をつくっている。その点だけでも、過去の漫画との比較を是非観てみたい。

    1巻目にして腐海の秘密はある程度は語られる。以下、腐海の底でナウシカとアスベルとの会話。
    「きっと腐海そのものがこの世界を浄化するために生まれたのよ。太古の文明が汚した土から汚れを身体に取り込んで無害な結晶にしてから死んで砂になってしまうんだわ。この腐海の空洞はそうして出来たと思うの」
    「そうだとすると、ぼくらは滅びるしかなさそうだな。蟲さえ住まない死の世界じゃ、きれいになってもしょうがない」
    (私たちが汚れそのものだとしたら‥‥)

    最後のナウシカの呟き、これはアニメにはない視点である。1巻目にして、ほとんどのテーマは既に出ている。だとしたら、7巻かけて、いったい宮崎駿は何を描こうとしたのか。それに向けて、ナウシカと共に、私も長い旅に出なくてはならない。1巻目のレビューにしては、少し長く書きすぎた。この辺りで、ひと休みする。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kuma0504さん
      このタイミングでこの記事

      『風の谷のナウシカ』原作コミックスで知った、ジブリ作品「生きる」へのこだわり(老田 勝) ...
      kuma0504さん
      このタイミングでこの記事

      『風の谷のナウシカ』原作コミックスで知った、ジブリ作品「生きる」へのこだわり(老田 勝) | 現代ビジネス | 講談社
      https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82268?page=1&imp=0
      2021/04/29
    • kuma0504さん
      猫丸さん、
      最近朝日新聞記者が「風の谷のナウシカ」特集を組んで、鈴木さんがナウシカ誕生秘話を語っています。有料記事なので全文読めない。何処か...
      猫丸さん、
      最近朝日新聞記者が「風の谷のナウシカ」特集を組んで、鈴木さんがナウシカ誕生秘話を語っています。有料記事なので全文読めない。何処か全文載っていないかな。
      2021/04/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kuma0504さん
      ネットのみの連載は、、、無理かな?

      2回目のみ読めるみたい。

      連載「コロナ下で読み解く 風の谷のナウシカ」記事一覧...
      kuma0504さん
      ネットのみの連載は、、、無理かな?

      2回目のみ読めるみたい。

      連載「コロナ下で読み解く 風の谷のナウシカ」記事一覧:朝日新聞デジタル
      https://www.asahi.com/sp/rensai/list.html?id=1207&iref=sp_leadlink
      2021/04/29
  • 夜のドライブ。
    渋滞して、車の赤いテールランプがずっと先まで
    続いている風景を見ると、必ず言ってしまう
    一言がある。
    『オウムが怒りで我を忘れてる!』笑

    小さい頃、何回も繰り返し見た大好きな映画
    『風の谷のナウシカ』
    ブク友のももりんかさんに、映画と漫画は内容が違うんだよと教えてもらい手に取った。

    『風の谷のナウシカ』1〜7巻

    ほんとだ…、内容が違う!
    登場人物やその性格は同じなのだけど、内容が奥深い!そして、新たな感動!

    オウムの怒りと慈愛、腐海の秘密…、のもっと先の
    ストーリーがあった。

    巨大産業文明滅後1000年、わずかに残った居住可能な土地をめぐり戦争が繰り返される世の中。人の尽きる事のない欲望が作り出してしまった世界。

    人は戦争だけでなく、同時に虫や腐海、病にも怯えながら死と隣り合わせで生きている。

    人の命を軽視し、優劣をつけ、簡単に奪ってしまう世の中で、
    ナウシカは命を守り育み、生き抜く事の大切さを示す。

    ナウシカの
    人間だけでなく腐海の虫やオウム、全ての命に対して平等な姿に、
    どんな命をも守り抜こうとする姿に
    自身の命をかけて、人類の生きる道を懸命に
    切り開く姿に涙が止まらない。

    漫画版のナウシカを紹介して下さった
    ももりんかさんの本棚には、読んだことのない本が沢山あり、本のタイトルから検索するだけでもとても勉強になったり興味深いものが多いんです。
    ももさん、本当に読んで良かったです。
    心からありがとうございます♡

    ナウシカの世界から、なかなか抜け出せなくて、
    本を閉じてもしばらく涙がでてきて大変でした!
    涙もろい方は読む場所と時間、要注意の作品です
    (^^)

    • ももりんかさん
      こんばんは^_^
      漫画版ナウシカの壮大なストーリーを感じてくれて嬉しいです!
      最後の方に行くにつれて悲惨な展開になるので、読んでいて辛かった...
      こんばんは^_^
      漫画版ナウシカの壮大なストーリーを感じてくれて嬉しいです!
      最後の方に行くにつれて悲惨な展開になるので、読んでいて辛かったと思います。
      2022/06/18
    • 松子さん
      ももさん、こんにちは(^^)
      映画版も感動しましたが、
      こちらは大人向けナウシカといった感じで新たな感動が沢山ありました!

      ももさんのおっ...
      ももさん、こんにちは(^^)
      映画版も感動しましたが、
      こちらは大人向けナウシカといった感じで新たな感動が沢山ありました!

      ももさんのおっしゃる通り!ストーリーが壮大で読み応えがありました。
      後半のナウシカの決断と行動が辛くて、涙が出てきちゃうんですけど、でも本当に出会えて良かった作品だったなぁと思っています♡
      これはもう我が家に残しておく作品に決定です。
      ももさん、ありがとうございます(^^)
      2022/06/19
  • 日本アニメ史上に燦然と輝く傑作アニメーション映画『風の谷のナウシカ』は、1984年に公開された。科学技術の濫用によって荒廃した世界で、自然と人間との共生を訴え、博愛主義を掲げて闘う少女を主人公に据えたこの作品は、まだ子供だった私を含めて、多くの人々を魅了した。アニメとして技術的に見事だったことは言うまでもないが、あれほど多くの人々に支持された理由は、やはり扱ったテーマの現代性にあったと思う。エコロジーという概念もまだ定着していない時代に、『ナウシカ』のような作品が母国で創られたことを、日本人として、またサブカルチャー愛好家として、私は非常に誇らしく思う。

    だが、原作の漫画版『風の谷のナウシカ』を読むたび、私はいつも複雑な思いに駆られる。私自身、アニメに感動して原作に手を出したクチだというのに、「この作品はアニメ化されるべきではなかった」という矛盾した思いがぬぐえないのだ。アニメ版『ナウシカ』が日本アニメの金字塔であるという評価に異論はない。にもかかわらず、原作と比較したとき、アニメは駄作であるばかりか、失敗作だとさえ思えてしまう。「アニメは原作の冒頭にすぎない」とよく言われるが、原作の冒頭だけを切り取ってまとめたために、アニメ『ナウシカ』は、原作『ナウシカ』の思想の核心部分を裏切ってしまっているように見える。原作のファンとして、私はそれが残念でならない。

    もちろん、それは作者の限界というより、劇場版アニメという表現形式の制約なのだろう。このドストエフスキー級の大作を2時間位にまとめろというのが、どだい無理な話なのだ。それに、アニメの制作にはコストがかかる。どれくらいの資金が動くのか私には想像もつかないが、とにかく多くの人に観てもらって採算をとらなければ、次の作品が作れないのだろう。特に子供向けの作品では、親が安心して子供に観せられる内容でなければ、高評価が得られず観客数を動員できない。結果、万人が了解できるレベルにまで内容を単純化した、優等生的なストーリーにならざるをえないのだと思う。

    しかし原作の『ナウシカ』は、子供に安心して読ませられるような単純な物語ではない。それどころか、アニメに好意的な人まで敵にまわしてしまうような、ダークな思想のもとに成り立っている。そもそも、ナウシカその人が優等生とは程遠く、その行動様式はむしろ「過激派」と呼ばれる人々に近い。そして原作を読む限り、作者はそのことについて十分自覚していて、確信犯的にこの作品を世に送り出したとしか思えないのである。

    ともあれ、作者の意向を無視して手前勝手に総括させていただくなら、アニメ『ナウシカ』は、原作『ナウシカ』の「児童向けリライト版」と位置づけるのが妥当かと思う。児童に対してはあれこれ言わず、アニメの世界観にたっぷり酔わせて高揚させておくのがいい。そして中学生くらいになって、知的な咀嚼力・消化力が身についてから、原作の大掛かりなトリックと有毒性に気づいて、大いに混乱すればいい。適切な時期に適度な毒を摂取しておくことが、将来の免疫獲得につながる。現代社会を生きぬくための道標の一つとして、私はこの漫画を自分の子供に対しても推奨したい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「確信犯的にこの作品を世に送り出した」
      やっと、最近図書館から借りて読みました。ホント凄かった。
      豪華本で、分厚過ぎて読み難くいのが難点...
      「確信犯的にこの作品を世に送り出した」
      やっと、最近図書館から借りて読みました。ホント凄かった。
      豪華本で、分厚過ぎて読み難くいのが難点でしたが、この考えが色々な映像作品に活かされているんだと納得。
      2014/03/27
    • 佐藤史緒さん
      ヘヴィですよね、内容的にも物理的にも。
      個人的には、ナウシカは実はアンチ・キリスト、もっとはっきり言えば反アメリカの物語ではないかとひそか...
      ヘヴィですよね、内容的にも物理的にも。
      個人的には、ナウシカは実はアンチ・キリスト、もっとはっきり言えば反アメリカの物語ではないかとひそかに思っています。だから完全アニメ化はできないんだろうな、と。
      まぁ、それ以前に単純にコスト面で無理なのかもしれませんが。
      2014/03/28
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「反アメリカの物語ではないかと」
      そうですね、反欧米だと思います。
      「反アメリカの物語ではないかと」
      そうですね、反欧米だと思います。
      2014/03/28
  • 「風立ちぬ」でカプローニが二郎に「創造的人生の持ち時間は10年だ。芸術家も設計家も同じだ。君の10年を、力を尽くしていきなさい」と言っていたが、この漫画、1982年から1994年までの連載。
    その間に「ナウシカ」「ラピュタ」「トトロ」「魔女宅」「紅の豚」を監督している。
    駿の原風景であり、哲学であり、世界史なおかつ世界観であり、10年なのではないか。
    「もののけ姫」で生ける伝説(というか伝説作り続け)になる以前の。
    この漫画は何度も読み返しているが、再度通読した上で、赤坂憲雄「ナウシカ考」を読んでみたい。

    1巻。もう絶賛意外に言うことはないが、今回感じたのはヒコーキの良さ。
    軽いメーヴェ。早いガンシップ。重いコルベット。単に機体性能の話にとどまらず「あのバカガラス」とけなすなど、愛溢れすぎ。
    また、地形図を参照して地中海渓谷に思いを馳せたり、砂に見えるのはすべてセラミックの欠片であって、本来の土や砂は存在しない(それを腐海が再生しようとしている)、本来の土がナウシカらにとっては毒になる、とか、機械はすべて発掘したものを再利用しているに過ぎない、とか、文明の在り方について再考したり、する機会にもしたい。

  • 国民的アニメ映画「風の谷のナウシカ」の原作です。
    映画を観たことのある人はぜひぜひ原作を読んでほしいです。
    内容がすごく充実していて、宮崎駿さんの原点でもあるマンガです。
    彼の自然に対するメッセージがつまっていて何度読んでも深いなぁと感心してしまいます。すでに3回は読んでいるのですが、また読み返しています。年齢によって受け止めることが違うと思うので、また新たな発見があると期待しています。

    第1巻は劇場版の内容なので知っている部分が多いので、細密で美しいタッチの絵を存分に楽しんで読んでいます。アニメでは表現できないくらいキレイなんです!
    いつか原作を「完全版」としてアニメ化されたらどれだけすごいことになるか・・・。

  • 高校時代、クラスの友達に貸したら2人3人と読み出して、しまいには学級文庫化。ボロボロになって戻ってきた。買い替えようかと思ったが、沢山の人に読まれたことが何となくうれしく、そのボロボロのまま受け入れたくて今もそのまま。
    勧善懲悪的でない価値基準。清濁合わせ持ち互いを許しなお、力強く前進する人や動物、環境の姿が胸を打つ。

  • 【あらすじ】
    「火の七日間」と呼ばれる戦争によって巨大産業文明が崩壊してから千年。荒れ果てた大地には「腐海」と呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の森が広がり、衰退した人間の生存を脅かしていた。酸の海のほとりに、海から吹く風によって腐海の毒から守られた「風の谷」という辺境の王国があった。そこでは、王女のナウシカを中心に人々は自然を尊び平和に暮らしていたが、大国トルメキア軍の侵略に遭い…。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • ユーラシア大陸の西の外れ。
    この地で急速に成長した巨大産業文明はいつしかその発展を人類の崩壊へと導き、「火の七日間」と呼ばれる最終戦争により地球は崩壊。
    世界は瘴気と呼ばれる有毒ガスと巨大な虫が満ち溢れ、人類は限られた地で細々と生きる・・・はずだった。実際には各地で戦争が起き、人類は数少ない土地を奪いあい戦い続ける。
    辺境の地にある“風の谷”も例外ではなかった。土鬼を倒すため作られたクシャナ率いるトルメキア連合軍に編入されることになった風の谷。その族長の娘ナウシカはその代表として部下たちと戦いに赴く。

    映画版しか見たことがなかったので正直、ナウシカがこんなにも残虐なシーンに満ち溢れているとは思わなかった。ですが、ストーリーが深く、読みごたえはあります。マンガだと思ってなめてました。

  • アニメはもう数え切れないほど繰り返し見てきたのですが(何度目だナウシカ)、原作を読むのは初めてです(どこかでパラパラと立ち読みで軽く読んだことはあったけど)。噂には聞いていましたが、原作はさらに複雑で深い物語になっているんですね。1巻目から色んなところがアニメと違いますね。ナウシカが実は11人兄弟でしかもその中で唯一の生き残りだったというのも驚きました。クシャナ殿下はアニメでもカッコよくて好きでしたがが原作の方が情に熱くて部下思いでもっと好きになりました。

  • そうか、ナウシカってこういう話だったのか、と今さら思う。
    絵もすごいなぁ…。

    王蟲の言葉がとても気になる。
    ナウシカにとっての王蟲、王蟲にとってのナウシカが映画とは違う描かれ方になっている。
    いや、映画が違うんですが…。

    先が気になる。

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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