風の谷のナウシカ 4 (アニメージュコミックスワイド判)

著者 :
  • 徳間書店
4.03
  • (322)
  • (146)
  • (290)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 2466
感想 : 105
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784197775514

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【あらすじ】
    大海嘯を確信したナウシカは、その原因を見定めるため旅に出た南の地で、チククや土鬼(ドルク)の僧チヤルカに出会う。一方戦況は、蟲の大群に遭遇し、もはや両軍は撤退あるのみに…。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 映画では3巻程度までが語られただけに過ぎない。
    コロナ禍にあってこのような救世主が現れて欲しいと願う。救世主が現れると言うよりは一人一人がコロナ禍を乗り切るために勇気を持って敢然と立ち向かうことが必要なのだろうか?などと、漫画ながら考えさせられる。

  • クシャナが塹壕で、怯える兵士を脇に抱え、鼻歌を歌う。
    ここ、ナウシカと紙一重の、駿流の母性観が見えるところだ。
    そして、「お行き。心のおもむくままに。いとしい風よ……」という上人さまの名セリフ。
    チククの念話活躍。
    絵的に記憶に残っているのは、粘菌の悶えというか延命戦略というか痛々しさというか。

  • 「滅びは必然です」
    と語る上人さまに
    「わたしはあきらめない!!」
    と返すナウシカ。

    ナウシカの強さはもう私の想像をはるかに超えていて、ただただ驚くことしか出来ない。
    なんて優しくて、強くて、きれいな人だろう。
    彼女のこの瞳をずっと心の中に留めていられたら、こんな私でも変われるような気がする。
    ナウシカによって変わっていくあの人達のように。

  • 平和、命、土鬼、虫達、王蟲全てを愛する人それがナウシカ(^^)

  • 味方も敵もみんなナウシカを好きになる。しかも人間だけなくいろんな生物までも。ナウシカすごい。

  •  ナウシカが戦列を離れ、クシャナ率いる第三軍は別の基地にいる友軍との合流を狙うが、同時刻に蟲の大群が現れてその基地を襲う。クシャナは混乱に乗じて友軍を乗っ取ることに成功するが、そこに居合わせたのは彼女が心から憎んでいる腹違いの兄だった。兄皇子の乗る船がわざと船体をぶつけてきて操縦席にいたクロトワが重傷を負うシーンは圧巻。直後に兄が目の前で蟲に襲われてあっさりと死に、いつか彼を殺そうと思っていたクシャナは一時茫然とする。やがてその心に無常観と諦観が生まれ、退避した塹壕に犠牲となった部下の肉片や蟲の死骸が降り注ぐ中で、むしろ表情が穏やかになっていく場面は大きなターニングポイント。ナウシカとは正反対の第二のヒロインとして人間味を増していく。
     一方ナウシカはチククという不思議な力を持つ男の子に出会い、猛毒の瘴気をまき散らす土鬼の船と遭遇。僧官のチヤルカは土鬼の神聖皇帝を脅かす”青き衣の者”であるナウシカの命を以前から狙っていたが、彼女と直接話しその一切敵意のない心に触れて、人工的に腐海の植物を造り兵器として使おうとする皇帝のやり方に疑問を抱く。
     同じ頃風の谷のガンシップで飛んでいたミトは土鬼の船が巨神兵を運ぶのを目撃。攻撃され被弾するが、着陸地点でずっと捜していたユパと再会、アスベルと知り合う。
     ファンタジーでありながら戦争と難民、生物兵器、科学技術と生命倫理などの重いテーマは現実世界と何ら変わらない。その中で戦争の当事者であるトルメキアと土鬼の双方にナウシカの理解者が現れたことで、物語に一筋の光が見えてくる。

  • 土鬼の地から南へナウシカが向かうところから。

    強い瘴気を吸っても、戦艦を自爆させても助かるナウシカ。
    だんだん超人化していっている。
    念話も習得してるし。

    突然変異した粘菌や、巨神兵、蟲の群れなど、とても人には制御出来ないもの達を操ろうとする人間の傲慢さをみると、「人そのものが汚れ」という考えも頷いてしまう。

  • ☆4.5

    今までクシャナにあまり好感が持てなかったけど印象が変わった。幼い頃より命を狙われ、父や兄たちに邪険され続けてきたなんて同情するし、そんな中自分の身や母親を守るために強くなってきたのだと思うと、なんだかクシャナが愛おしく感じた。自身が虐げられてきたから人の傷みのわかる、義理と人情に厚い女性になったんだろうな。部下たちに厚く支持されるのもわかる。
    クロトワもなんだかんだでいいおっちゃんだな。(まだ若い?)
    チククも可愛らしくて好きだし、チャルカ様も敵だけど好感が持てる。
    これだけ複雑な物語で登場人物も多いにもかかわらず、一人一人の人物が本当に丁寧に描かれている。

  • これはナウシカだけの物語ではなく、クシャナの物語でもあるのだということを強烈に決定づける。
    肉親と、そして肉親以上に深い絆で結ばれた部下との関係が、クシャナを形作っている。つまりクシャナは境界の内外を強く意識している。
    それに反して、ナウシカはボーダーフリーな存在として描かれている。この対比で物語を深める。

全105件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮崎駿の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×