- Amazon.co.jp ・マンガ (140ページ)
- / ISBN・EAN: 9784197775514
感想・レビュー・書評
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驚いた。
宮崎駿は「ナウシカ」で全てを表現し尽くしているのだ。
この後に続く「ラピュタ」も「もののけ姫」も
結局はナウシカに対するセルフオマージュのようなものではないか。
彼は戦争に対する怒りのようなものを一巻の末尾に書いていたが、
それにしては銃器や戦車への好意的な視線が強すぎるのではないか。
いや、むしろそれを自覚していながら、「反戦」を掲げることで
自身を正当化しているように思えてならない。
「ナウシカ」が面白くないとは思わない。
よくできているし、面白いとは思う。
これで彼が一躍有名になったというのも納得がいく。
だが、彼の作風がアニメで成功したテクニックを
全て使った「ナウシカ」から少しの変化もないことに
愕然としてしまったのだ。
それなのにこの国際的な評価の高さはどうなのだろう。
鈴木敏夫氏の手腕は認めるが、スタジオジブリより
少ない予算ですばらしい作品を創っているところは
他にもある。
そのような作品が埋もれていき、
ジブリ作品だけが礼賛されているこの世の中に
わたしは疑問と矛盾、一抹の不安を感じざるを得ないのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画版『風の谷のナウシカ』がいかに単純化して描かれているかがわかる、映画版の数倍長い1〜7巻。映画版だって充分に深い内容なのだけれど、何せこの7冊のうち2巻途中までの話しか語られていない。こちらの原作はあまりの内容の深さに溺れそうになる。
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「大海嘯を確信したナウシカは、その原因を見定めるため旅に出た南の地で、チククや土鬼(ドルク)の僧チヤルカに出会う。一方戦況は、蟲の大群に遭遇し、もはや両軍は撤退あるのみに…。」
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人間がなんでも意のままにできるなんて驕り。
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宮崎駿著『風の谷のナウシカ4(アニメージュコミックス. ワイド判)』(徳間書店)
1987.5発行
2017.1.15読了
王蟲の声に導かれて南進を進めるナウシカ。そして、ついに土鬼の人工粘菌兵器が大海嘯の引き金であることに気づく。土着宗教の僧から終末論を聞かされて、ナウシカが「人間が汚れそのものだとしても、浄化のために木々や鳥や蟲が苦しむのはおかしい」と説き、「私は諦めない」と看破するシーンがとても印象的。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000002371751 -
月刊「アニメージュ」昭和60年1・2・4・5月号、61年12月号、62年1月号掲載
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・「お前が私の死か」ってアレンのセリフと一緒だ
・少女クシャナかわいい
・ナウシカの念話って始祖の巨人みたい
・「なんてみじめであわれな生き物…」ってTwitterリプで何回も見た事ある笑ここで再会するとは
・土鬼の皇弟の影ってもののけ姫のタタリ神だよね。あとシュナの旅にも通ずる。まあ同じ人が作ってるんだから当然か -
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