犬家の一族 (少年キャプテンコミックススペシャル)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784198330811

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  • 『SF大将』
    https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4150307008
    を探していたら目についたので
    思わず買ってしまった古い本。
    1990年代初めに雑誌に掲載された作品を集めた一冊。

    収録作は
     ①「冷たい女」
     ②「Memories Of You~あなたの想い出」
     ③「黄金三角を持つ男」
     ④「犬家の一族」
     ⑤「クレープを二度食えば」
     ⑥「あしたのために」

    で、①~③はシリーズ物。
    四十年以上前から食糧統制が敷かれた世界で、
    それ以前に製造・保存された冷凍食品の売買・喫食を
    取り締まる農水省《冷食捜査官》の事件簿。
    ③、ゴールデントライアングルの正体がわかった瞬間、
    噴き出しそうになった(笑)。
    ④は、おっちょこちょいな怪人2001面相 vs
    猫田一金五郎(アシスタントは小咄少年)――って、
    横溝ちゃうやんけ。
    ⑤は進研ゼミ『中3チャレンジ』(!)で
    連載されたという、
    清々しいタイムトラベル恋愛青春もの。
    ⑥は自伝にフィクションを盛ったと思しい教訓マンガ。
    ここにもバラード「溺れた巨人」が!
    当然ながら職業人としては
    様々なご苦労があったのだろうけれど、
    この作品を読む限りでは
    ミッキー先生は頭脳明晰で如才なく、人望もあって、
    素敵な人生を送って来られたのだろうな……
    と思える(羨ましい)。

  • 「ブレードランナー」のような荒廃した近未来都市、合成食料のみが許された世界で、本物の食事を取り締まる冷食捜査官の活躍を描いたSFギャグ「冷たい女」(他2編)。クレージーキャッツやモンティ・パイソンのような不条理ナンセンスギャグの応酬「犬家の一族」。爽やかな中学生の恋愛(未満)とその奮闘を描いたタイムスリップジュブナイル「クレープを二度食えば」。そして、作者の半生をギャグまみれに描いた「あしたのために」。
    と、いろいろなとり・みきスタイルが楽しめる一冊です。
    とくに「クレープを二度食えば」は、何回読んでも読み飽きない作品。当時、受験雑誌に連載されたそうですが、この作品を読んだ中学3年生はみんな、とり・みきさんのファンになったのではないでしょうか(そして他のギャグ作品読んでハマった派と、コレ違う派になったはず)。
    新刊で買って、いまだに手元にある本。

  • 冷食管理官が見たミックスベジタブルは美しい。

  • 吹いた

  • 初版 帯

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