軽井沢マジック (TOKUMA NOVELS)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198502232

感想・レビュー・書評

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  • 二階堂氏にしては、軽いタッチの作品。旅行会社に勤めるちょっと変人の水乃氏が探偵役を務めます。北陸のホテル、軽井沢に停車した電車、軽井沢の別荘(2軒)で起きた4件の殺人の犯人は?そして、見え隠れする宗教法人や、時効になった現金強奪事件の関係は? 情報収集にパソコン通信を使うあたりが、作品の時代を語っています。

  • 探偵役、サトルの最初の長編。軽いタッチで、適当にユーモアもある。
    この人は、重厚でじゅっくり読む本格ものと、このような軽妙なものと両方あるが、トクマノベルズでは、最初の作品で、どちらも楽しく読める。
     最後の謎説きは、チョット安易だが・・・

  • イケメンで変人の探偵は好きです。
    水乃サトルの大冒険から入ったのですが。
    ドタバタが面白かったなぁ。

  • 水乃サトル大人バージョンの第1作目。
    あっちこっちで事件が起きて、最後には一本に繋がる。
    そんなすっきりな気分を味わえるお話です。

    第1作目で語り手の女の子がサトルにまだ夢を抱いているせいか
    短編で感じたウザさがあまり感じられなかった。。
    この先どんだけの宇宙人ぷりをみせてくれるのかも楽しみです。

  • 水乃サトルシリーズの第一弾だそうです。ユーモアミステリーでした。

  • 旅行代理店に務める美形で奇人の名探偵?水乃サトル登場。職場の後輩と仕事で訪れた軽井沢で、作家の変死事件に巻き込まれる。二階堂蘭子モノの重厚でゴシックな本格ワールドに惹かれてこの作家を読んでますが、現代物にすると、文章力の弱さが露呈しちゃう。マジックシリーズも不思議シリーズも、道具立ては揃っているのに散漫な印象でちょっと痛い。

  • 名探偵水乃サトルもの第一弾。
    順番が前後して読んでしまったのですが、面白かったです。のちの「諏訪湖マジック」などに比べて、サトルへの評価がやたらきついところがなかなか。周りからこんなに評価されない探偵ってちょっといない気がします。とくに女性からの言われ様がひどかった。しかし、本人はそれにめげることなく迷惑がられながらも事件に首をつっこんでいく。見上げた根性です。
    このシリーズで気になるのが、最終的に犯人が罪を認めてないというところ。謎を暴いたが、後は警察が自供させてくれるでしょうと・・。もしかしたら、迷探偵水乃サトルの迷推理により誤認逮捕ということもありえたのではないだろうか・・、と考える余地を与えてくれました。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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