| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
みんなの感想・レビュー・書評
前2作が女性ヒロイン & 女性目線の物語だったのに対し、この物語だけは男目線・・・とまでは言い切れないけれど、勾玉を持つ者が男ということでちょっと毛色が違います。 (まあ、白鳥異伝でも菅流♂が「勾玉を持つ者」という要素を持っていたけれど・・・・ ^^;) 「白鳥異伝」の Review でハーレクインっぽさがちょっと鼻についたと書いたけれど、本作ではその匂いはかなり薄まっていると思います... 続きを読む »
最後の勾玉に選ばれた阿高は運命に翻弄され故郷を離れる。阿高を追い、叔父である藤太とその仲間たちも旅立つ。一方、都では物の怪が現れ、滅びが近づいていた。内親王である苑上は物の怪の力の影響を受けた兄を救うため、身分と女性であることを隠し都に留まることを決める。そして阿高と苑上の出会いによって波乱の勢いは増していく・・。
勾玉三部作の最後です。これだけ物語の世界に浸れるシリーズは滅多にありません。読むものを離さない展開。そして素晴らしいラスト。阿高の語る娘盗みの理屈は最高です。いけない、書くために読み返してたらちょっと目が潤んできた。歴史上の人物が各所に出てくるのでそれもお楽しみに。
勾玉シリーズ3部作の最終。今回は、坂上田村麻呂や、桓武天皇、平城天皇、嵯峨天皇、空海・・・社会でうっすら習った記憶のある人が登場します。更科日記にある、竹芝伝説がヒントになったそうです。
勾玉三部作三作目
更級日記「竹芝伝説」ベースの和ファンタジー
三作目は前の二作品と比べると、ちょっと仕様が違っています。
前半主人公は女の子ではなく男の子
前半はこの男の子の過去や周りの友達との友情を軸に勾玉に関わる因縁を辿っていく という感じでした。
後半から主人公が代わって女の子に
後半ではいきなり主人公が代わったことと女の子が前半主人公の男の子の事を全く知らない為にほとんど共通点が「勾玉」しかなくちょっと戸惑いましたが、最終的にふたりのやりとり、という要素が増え前二作品同様ロマンス要素もだいぶおおくありました。
三部作の最後とあって終わり方もなかなかすっきりしたものだったように思います。
天皇や坂上田村麻呂などちょこっと知ってる人物なども多く出てきて面白かったです。
荻原さんの勾玉シリーズの最終部となる本巻。このシリーズは、勾玉の強大な力を巡るファンタジー巨編としてももちろん魅力的ですが、少年・少女のすれ違いと対立を描く浪漫譚も大きな魅力の一つです。 その点でいうと、今回は若干スロースターターな気がする本作。というのも、前半分はメインである皇女・苑上と少年・阿立は出会わず、阿立と彼の幼馴染・藤太との友情関係がドラマの要となっているから・・・。 「二... 続きを読む »
竹芝サイドから始まったせいか阿高たちへの思い入れが強く、苑上という人物がよくわからないまま読了。消化不良な感じ><
勾玉三部作みっつめ。藤原仲成とか空海とか桓武天皇もでてきます。更科日記中の「竹芝伝説」をもとにしています。とても胸きゅん。
<font color="#fd680d">突き上げてくる思いは、ほとんど苦痛のようだった。灰になったものの中から、もう一度望みを芽生えさせることが、これほど痛みを伴うものだとは知らなかった。いつのまにか苑上は、歯をくいしばるようにして、ほかには何もいらない、何ひとつ望まないと考え続けていた。ただ阿高がもどってきて、その姿をもう一度たしかめられたら。</font>
勾玉三部作の第三作目。時間は奈良時代へ。
これまで闇の末裔の少女が中心となってきましたが、この巻の中心は、少年というより青年の阿高。途中まで藤太や仲間達の活躍が主で、輝の末裔が皇女・苑上。話の進め方も主人公の立ち位置も、前2作とは少し異色な感じです。
坂上田村麻呂など、史実上の人物や舞台が現れ、神代から人の時代に移ったことを感じさせます。
他に比べて物足りなさを感じますが…。
約3週間かけて全作読了(6/5)。最後の勾玉の物語。
勾玉シリーズ三部作の最終作。前の二作に比べると時代がだいぶ新しくなり(といっても奈良時代だけれど)、日本史の授業で習ったような見知った名前がちらほら出てくる。(といっても、最初にぴんときたのは坂上田村麻呂のみ) 最後まで読んで、桓武天皇の時代の物語だとわかり、史実から見事なインスピレーションを得て、上質なファンタジーにひねっている荻原規子のうまさに舌をまいた。 現在の港区にあたる武蔵の国、竹芝... 続きを読む »
『空色勾玉』『白鳥異伝』と読んできたからには、これを読まずにいらりょーか! とばかりに、イキオイのまま着手。…とはいえ、長いので読了まで数日かかっちゃいましたがね(^-^;) 今回は、また時代が移って奈良時代末期、ちょうど平安への過渡期である桓武帝下の長岡京が舞台。実際の史実でも、ちょうど怨霊だの何だの怪奇現象がブームになった走りの時代ですね。桓武天皇が平安京遷都を決行したのも、廃嫡された皇太弟・早良親王の怨霊を恐れたあまりのことだとも伝わっているくらいですから。――という、そこらへんの都の怨霊騒動と朝廷の蝦夷討伐政策、そしてこれまで物語られてきた勾玉伝説を、上手く絡めた大変興味深いストーリーになっていて、とても面白く読めました。歴史の教科書に出てくるような有名ドコロの名前が出てくるたび、あれこれ関連付けて想像できるのも楽しいです。やはり古代史スキーにはたまらないですね♪
一応「勾玉シリーズ」とすると、それまでダブル主人公だったけど、3作目はほとんど阿高の話に感じた。
話の展開や登場人物の魅力で相変わらず惹き付けるので、やはりどんどん読める。
小学生の頃、なにを隠そう三部作で一番好きなのはこの薄紅天女でした。ていうか、阿高が好きだったのですね。第一章竹芝の冒頭で描かれる二連はほんとうに魅力的で、すっかり参ってしまったのでした。思えば、小さい頃から欲望に忠実でてらいない人間でしたわたし…。
で、最終的に荻原規子の書く「女の子」が好きだ!と落ち着いた現在、果たして一番好きなのは空色勾玉だったりします。薄紅でも後半苑上が主人公となりますが、前作、前々作の主人公に比べると性格設定的に幼く、大人しくできており、前半の主人公が別なのも加わってわーりーとわたしの中で影が薄かったりします。でも無邪気に「疲れた、歩けない」と口にするその世間知らずさがかわゆいです。

2011年9月6日読了
一言言うなら、長かった…(-_-;)
とはいえ、文庫では上下巻なので2冊分読んだと思えば…!!!
今までの荻原作品はほぼフィリエル型だったのに、苑上はちょっと違う...





