平成狸合戦ぽんぽこ―総天然色漫画映画 (徳間アニメ絵本)

  • 24人登録
  • 3.63評価
    • (1)
    • (4)
    • (2)
    • (1)
    • (0)
  • 3レビュー
著者 : 高畑勲
  • 徳間書店 (1994年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198601706

平成狸合戦ぽんぽこ―総天然色漫画映画 (徳間アニメ絵本)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 狸が戦争をしているところが面白かった

  • 昭和40年代、多摩ニュータウンの建設地。<br>
    平和に山に暮らしていた狸たちだが、突然、宅地開発のために住処の山が切り崩された。<br>
    山を守るべく奮闘する狸たち、その結果はどうなるか。<br>
    <br>
    <br>
    高校生くらいのときに初めて見たときは、それほど面白いとは思わなかった。確かに宮崎駿作品のファンタジーとは違って地味な作品ですが、考えさせられるという点ではこういう作品のほうが良い。<br>
    宅地開発をする人間vs山に住む狸。<br>
    狸の視点で描かれているせいで人間が悪者になっているけれど、だからといって「人間が悪い!」と狸に簡単に感情移入できる訳でもない。人間としてはただ単にニュータウン開発をしているだけで、自分が現在、実際にニュータウンに住んでいるせいかもしれないが、それが一方的に悪いとは思えない。だって実際、都会に順応してしまった人間にとって、開発された場所のほうが住みやすいし。<br>
    それに狸だって、工事を邪魔するために事故を起して人間を殺している。そして、「尊い犠牲を払ってしまった」と口では言っているが、黙祷している最中に堪え切れなくなって笑い出し、『人間を追い払った!』と飲めや歌えの大騒ぎ。人間の自分としてみれば、「人が死んだのに!」と思ってしまう。<br>
    段々と狸と人間の争いは激化していくのだが、その争いを、人間は『争いだ』と見なすほど脅威に感じていないところがまた悲しい。<br>
    <br>
    切ないといえば切ない、悲しいといえば悲しい。<br>
    映画そのものがそんなテーマであるのに、それを重苦しく感じさせない狸たちのキャラクターが、また良い。<br>
    人間たちを憎みながらも、憎みきれない狸。怒ることよりも笑うことが好きな狸。人間たちよりも頭が悪い、と言ってしまえばそれまでだが、踊って歌って楽しそうな姿は、こちらまで楽しくなる。

全3件中 1 - 3件を表示

高畑勲の作品

平成狸合戦ぽんぽこ―総天然色漫画映画 (徳間アニメ絵本)はこんな本です

平成狸合戦ぽんぽこ―総天然色漫画映画 (徳間アニメ絵本)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

平成狸合戦ぽんぽこ―総天然色漫画映画 (徳間アニメ絵本)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする