カードミステリー―失われた魔法の島

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制作 : 山内 清子 
  • 徳間書店 (1996年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198604493

カードミステリー―失われた魔法の島の感想・レビュー・書評

  • 北欧からギリシャへ、美しい母を求めて12歳の少年と父は旅してゆく。
    息子だけが手にした「魔法の本」、父だけが語ることのできる哲学と智恵、そして二人を過去の魔法の守り手たちに結びつけた、謎の小人の冷たい手…。
    魔法と現実が緻密に織り合わされた、みずみずしいファンタジー。

  •  作品解説:北欧からギリシャへ、美しい母を求めて12歳の少年と父は旅してゆく。息子だけが手にした「魔法の本」、父だけが語ることのできる哲学と智恵、そして二人を過去の魔法の守り手たちに結びつけた、謎の小人の冷たい手…。魔法と現実が緻密に織り合わされた、みずみずしいファンタジー。ノルウェーで二つの賞を受賞した他、ヨーロッパ各国で話題の物語。

     あの「ソフィーの世界」で一躍有名になった、ヨースタイン・ゴルデルの出世作。読み終えた後「ワタシハナゼココニイルノ?」と、知らず知らずのうちに哲学してしまいます。小さなお子様から大人まで楽しめる作品に仕上がっており、この作品の後に「ソフィーの世界」を読むと、さらに哲学するのが楽しくなるはず。

  • 本のマトリョーシカ。
    依存性のあるものには頼らず、自分自身の存在に疑問を。

  • 世の中の不思議に気づかされる話。

  • これはほんとうに面白い!
    ママを捜しに旅に出た父子が、文字通り長い長い旅をするのですが、そこで息子のハンス - トマスが途中に受け取るグッズ…これが彼の過去と運命を読み取るための鍵となる。
    読み進めるのが楽しみで仕方なかった。少しずつ読んでいましたが、残り4分の3くらいから最後まで一気に読めました。この本、実は中学生くらいかな、昔に読んだのですが、今読んだ方が全然ぐっときます。ジョーカーの心は、あなたの心の中にもきちんとまだ残っているはず。遅すぎるなんてことはありません。

  • ラストのジョーカーゲームをティムバートンあたりで映画化してほしい。

  • ものすごーくグルグル考える機会になる本。
    「考えさせる」とか「思考力をつける」なんてタイトルにかかげている本より数百倍考えさせる。

    物語は入れ子構造になっており、

    無人島において生じたトランプカード達の動き回る世界

    それを発見し帰還後に物語る老人

    その老人の話を豆本に記す老人

    老人の話が記された豆本を読む少年

    その少年の目線から物語をたどる私たち

    となっている。
    ジョーカーはこれらの世界を縦横無人に駆け回っている。
    この構造にまず慣れないと、物語を楽しむことは難しいかもしれない。

    ただし、常にこの構造を頭に入れていないといけないわけではなく、
    読み進めるうちに自然と理解できるようになっている。
    また、物語の主軸はあくまで豆本を読み進める少年である。

    世界の根本的、哲学的問いに盲目の私たちが疑問を持ち始める手助けをしてくれる。
    いつでも物語を読み返すたびに、疑問を持つ事の大切さを教えてくれる。

    今これを英語でも読んでいるのだが、神秘の飲み物を「プルプルソーダ」としたのは良い訳だと思う。
    訳者は一生懸命考えたんだろうな~。

  • トランプのカードごとにショートストーリーが進行。次第に全体が浮かび上がってくるミステリー。上質な読み物。

  • ファンタジー? 哲学?
    読んでいて不思議な感覚にとらわれる物語。

  • 読みやすくて、ミステリーで、味がある。

  • 10年以上前に読んだ本。
    重ね重ねの転居で手放してしまったけれどもぜひまた読みたい。
    装丁もすき。

  • 現実の旅と豆本の内容の二重構造を持つ物語で、とても面白かった。
    話の所々に哲学的な問いかけがちりばめられていて、読み進めることで考えさせられる部分がたくさんあった。

    哲学の話だけでなく、豆本の中に納められた何世代もの家系の因縁の話の作り込みがよく出来ていて、自然と次へ次へと知りたいという欲求をかき立てられるようだった。

    ただ、最後の結末がちょっと哀しかった。
    ハンス-トマスはパン屋の老人の死に目に会うことが出来なかったばかりか、大切な豆本まで失ってしまう。
    考えるということを主題に置いた話なのに、主人公は豆本の秘密を打ち明けるということの重要性を深く考えていなかった。

    序文と結びの文章では成長したハンス-トマスが登場する。
    そこには豆本の物語を疑うようになりはじめたため、この物語を書き留めようとする姿がある。
    結局のところ、人間とは様々な大切なことや考えまで時間とともに風化させてしまう哀しい生き物なのか、作者は何故こういう結末を用意したのか、最後まで考えさせられた物語だった。

  •  初読当時中学生か高校生だったのだけど、ものすごく夢中になって読みふけった覚えがある。どんどん入れ子になっていく豆本の物語に夢中になり、プルプルソーダに憧れ、お父さんの語る哲学にうならされながら。

     すっかり大人になって再読したところ、今回は国木田独歩の『牛肉と馬鈴薯』が頭をよぎった。「死ちょう事実」に「吃驚したい」とかいうアレに。自分の存在自体が最大のミステリーだっていうこの本と、わたしの頭の中でつながった。意味合いはちょっと違うかもしれないけど、存在自体の不思議という意味では、共通していると思った。
     なので『牛肉と馬鈴薯』の意味がよく分からなかった人にはとくにオススメな本です。ピンポイントすぎるわッ。

     しかし、お母さんなんでギリシャなんかにいたんだ……わたしまだまだイケるわよ! とか思ったんだろうか……それとも、理屈っぽいダンナにうんざりしてたのだろうか……
     どっちもか。

    原題:Kabalmysteriet

  • 読む人によるかもしれないけれど、自然と「考える」方向へ進めてくれる本になっていると思う。

  • 最初の方はつまらなかったので、積読かな・・・と思ったけど、後半が面白い。哲学の不思議を感じる。今、自分がこうしているのはなぜなんだろうとか、ちょっと考えてみようかと思ってしまう本。

  • ノルウェーの田舎町からアテネへ、8年前に家出した母を追って自動車旅行をする父と息子が、旅先で体験した不思議な出来事。ロードムービー。

  • 人に共感する感動じゃなくて、世界の広さとか不思議さとか偶然のよろこびとか、もっと大きな箱の部分に目を向けさせてくれる童話。おとなでも十分楽しいし、きっとトランプが楽しくなるよ。

  • 10/20 読了。
    再々々読くらい。読むたびに短く感じるようになっている。ジョーカーゲームのくだりは本当にゾクゾクする。

  • 『ソフィーの世界』で有名になったヨースタイン・ゴルデルの作品。
    主人公ハンス-トマスが12歳のときに、失踪した母アニタの消息を求めて父と一緒に故郷のノルウェーからギリシャまで旅をする物語。

    タバコ休憩のたびに始まる父の哲学講義。
    小人のような男から小さなルーペをもらった後、アルプスの小さな村ドルフのパン屋で手渡された丸パンの中に入っていた豆本。

    『プルプルソーダと魔法の島』という不思議なお話。
    一度にありとあらゆる味のするプルプルソーダ。
    読みながら、すごく飲んでみたいと思った記憶がある。

  • お話の中にもう1つ別の話をいれるのが「らしいな」と思いました。
    哲学的なところもうんうん、と頷けて面白かったです。
    豆本を隠れてドキドキしながら読む主人公の気持ち、すごいよくわかるなぁ。
    中学生の時「ソフィーの世界」を読もうとして途中で挫折したので、再挑戦したいです。

  • 中学生の時以来2回目の読了。だいぶ内容忘れてたので普通に面白かった。キーはトランプたちの歌で、豆本と合わせて一つの出来事を語っってるから過去であり未来のことになるんだよね。

  • 僕とトランプの世界。
    ジョーカーがいい味だしてる。
    ソフィーの世界よりは短いし、読みやすい。

  • ゴルデル作品の中で一番好きなもの。子供向けのファンタジーではあるが、その内容は大人でも充分に満足できる内容、というか大人こそ読むべき内容だと思う!超オススメ!!

  • エンターテインメントとしては「ソフィーの世界」よりずっとお勧め。家族の問題、飲酒の問題、もちろん哲学のレクチャーもありつつ、メインはある男の不可思議な島での奇妙な体験記で、ハッピーエンドに向かってすべてが収束していく過程は大人も子どもも楽しめると思います。

  • ミステリーでもあるけどやっぱりファンタジー。
    もう一度読みたいけど貸したまま返ってこなかったなー

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