馬と話す男―サラブレッドの心をつかむ世界的調教師モンテイ・ロバーツの半生

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制作 : Monty Roberts  東江 一紀 
  • 徳間書店 (1998年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198609085

馬と話す男―サラブレッドの心をつかむ世界的調教師モンテイ・ロバーツの半生の感想・レビュー・書評

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  • 馬には何度か乗ったことがあるが、わざわざ人を乗せたがるわけもないので、どうやって訓練するんだろうとは思っていた。たぶんイヤイヤ乗せてくれているんだろうな。
    だがこの本を読んでいて、ひょっとしたら馬は人を乗せて走るのが、そんなにいやではないのかもしれないと思った。本当のところは馬に聞いてみなければわからないが。

    馬の話でもあり、ロバーツ氏の半生記でもある。同時に相容れない親父との衝突の記録でもある。馬が好き、というだけで読むとちょっと厳しいかもしれない。

  • 乗馬を趣味にしている人は、少なくても一度は「馬を虐待しているのではないか? かわいそうなことをしているのではないか?」という葛藤にぶつかると思う。
    「重たい荷物(人間)を乗せているんだもの、その時点で苦痛を与えているんだよ」と言われたこともある。
    そういう悩みを抱えた人には、一条の光ともなる本だと思う。

    まさに馬に囲まれた中で育ったモンティ・ロバーツは、馬に苦痛と恐怖を与えて人に従わせる従来のやり方――父の調教法に疑問を持つ。
    そして、野生のムスタングの群れを観察して、馬語とでもいうべき、コミュニケーションの方法を見いだしてゆく。
    その結果、馬は30分もたたないうちに人を乗せることを受け入れ、自ら率先して働くようになる。

    本には、様々な馬との出会いと別れ、他、ついに相容れることのできなかった父との思い出が語られている。
    父がいたからこそ彼がいるのだが、馬に対する考え方の違いから、どうしても理解し合えない。
    尊敬できる人物ではなかったが、彼にとって父親の存在はかなり大きく、乗り越えるべき壁だったのだろうと思う。
    人も馬も、一度壊れた関係を修復するのは難しい。
    親と子。この人間ドラマも、いろいろ考えさせられる。

    どれもこれも印象に残るエピソードだが、最初にぐっときたのは、ジンジャーという馬の末路。
    戦争で家を追い出され、すべての馬がと殺送りにされてしまう。「ジンジャーもいた」という簡素な一言に、涙が出た。
    もう言葉もない。少年だった彼は、よほど辛かったのだろう。
    紙をいやがるブラウニーとの思い出も、馬への愛情に満ちていてじんとくる。
    特に、ムスタングの群れを観察する場面は、とても美しい。

    この本を読んだあとでは「馬にかわいそうなことをしている」などと悩むより、よくよく馬を見て語りかけてくることに、敏感になりたいと願う。
    そして、馬に乗ることはすばらしいことだと思う。
    馬に携わる人もそうでない人にも読んでほしい本だ。
    ちなみに、ビジネス教育にも利用されるほど、人とのコミュニケーションにも役立つ本だと思う。

  • モンティの少年時代は馬を力で屈服させることがあたり前の時代だった。そのことに苦しんだモンティは野生馬の観察を通して馬の本質を利用した調教方法を見い出す。本書はモンティ・ロバーツが自身の半生を綴った書。最終章では調教法も紹介されているが、この本をハウツーものとしては期待しない方がよい。管理人は白井の競馬学校で行われたデモンストレーションでオリジナルの英語版にモンティのサインをもらったのが自慢!

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