エサウ: 封印された神の子

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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198609283

感想・レビュー・書評

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  • 一言、読んで損した

  • エサウ フィリップ・カー 徳間書店
    封印された神の子

    このサブタイトルは最後の最後になって理解できた
    理想的な成長を遂げた人間集団を個々に見ることができるが
    今の社会状況では望み薄である
    最も意識状のクーデターは一瞬に目が覚めるものだと確信するが

    フィクションとして奇想天外にあふれた小説でありながら
    ノンフィクションとしてのドキュメントに裏打ちされた内容が
    しっかりとしているので読み応えがあるのだろう

    SF的でもあり思想的でもあり倫理的でもあり
    混沌たる時代としての全体観をとらえているので
    細切れにされたドキュメントよりも奥深い面があるところも
    納得の行くところである

    切り口は考古学と人類学なのだけれど
    登山という舞台があって様々な学問が絡み合うという
    小説ならではの夢の設定があり
    駆け引きに歪められた政治の矛盾が力尽くで入り込んでくるという
    スペクタル小説である

  • ネパールにイエティを探しにいく話。ハリウッド的というかそんな感じ。

  • 未登頂のマチャプチャレを舞台とした種の起源ロマン

     冒険ミステリー色が濃い『種の起源』モノ。先の「リンク」に続いて好きなテーマだから、今回も 500ページのハードカバーが一気だ。

     恋人同士の科学者が主役なのは定番かな。しかし、本作は薄っぺらい。イェテイ、つまり雪男伝説を下敷きにして、さらにそれを実在として扱うわけだが、異星人並に非現実。

     確かにアクションものとしてはいいできなんだがなぁ。

  • 人間はいつから人間になったのだろうか?
    このテーマは、科学が進むとともに、
    おもしろいテーマとなっていく。
    サル(チンパンジー)、オランウータン、ゴリラ
    ヒマラヤ山脈にあるアンナプルナが、舞台となっている。
    マチャプチャレという保護区で、なにかがはじまる。

    頭蓋骨が発見された。
    それは、今までと違った、頭蓋骨であった。
    形状から推測する
    その形状から、コンピュータで、脳の状況をグラフィックする
    それは、大発見につながるかもしれなかった。

    雪男(イエティ)が、実は、人から、
    また分化した、知能の高い生物だった。
    ヒマラヤの山の中に突然ある森
    そこに生息していた。

  • まさに映画
    登山好き、動物好きにな自分にとって満足の一冊
    ただ余計な描写も多い気がする

  • 実はこの作品、6年前にも読んでいたんですね。。。
    どうも話の展開が読めすぎてつまらないと。。。
    で、昔の読書記録をひっくり返してみたら、2000年に読んでいる。
    ただ、今読んでも、いまいちの感が。
    政治情勢もまったく違いますしね。
    それにしても自分の記憶、ろくでもないですね。

    なので、以下はそのときの記録。
    --------------------------------------------------------
    読了日: 2000/06/22

     チベットの自然保護区で遭難し偶然発見した骨は、それまで
    誰も見たことのない新種の人類のものだった。それも化石化し
    ていない状態で…もしかしたら絶滅していない、人類の親戚を
    発見できるかもしれないと、チベットまで再度遠征隊を組んで
    調査に出かけるが、調査隊の影の支援者でもあるCIA、チベット、
    ネパール、インドの国際情勢も絡み会いながら、本来そんな政
    治の世界と無縁な、ヒマラヤの奥地で繰り広げられる冒険小説。
     後書きでやっぱりと思ったが、「偽りの街」の作者のフィリップカー
    の作品。偽りの街が、ナチス時代のドイツを舞台にしたハードボイルド
    だっただけにまったく違う世界を描いていると思いました。
     しかし、この作品映画化されるらしいが、小説としてのできは、
    イマイチなのかなと思う。いかにも西洋の人の考える自然保護と
    アジアの哲学みたいな感じが出ているのがいただけない。

  • チンパンジーよりも人に近いイエティを探しに行く。(読了'08/03)

  • 060916追加。山岳エンターテイメント。ハリウッド的派手さがある。ミステリーではない。

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著者プロフィール

フィリップ・カー(Philip Carr)(1953-2020)
フランス、モンペリエ大学名誉教授。著書に Phonology(Macmillan)など。

「2021年 『新版 英語音声学・音韻論入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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