ユダヤ人の歴史 下巻

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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198610692

作品紹介・あらすじ

実業家ロスチャイルド、詩人ハイネ、哲学者スピノザ、精神分析学者フロイト-近代史に次々と登場し活躍する天才ユダヤ人たち。しかし、人類史に偉大な貢献をした民族を待っていたのは、ヒトラーによるホロコーストだった。ユダヤ人はその悲惨な事件から多くを学び、それはやがてユダヤ国家建設の力強い原動力となる-。

感想・レビュー・書評

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  • イディッシュ語は広く利用されていた。生きた言語だった。
    ユダヤ人がドイツ人と共有していたのは知的本質。
    最初ユダヤ人は映画の発明や制作する側ではなかった。
    ドイツ産業界もユダヤ人を労働者として徹底的に使うことによってヒトラーに加担していた。
    オーストリア人、ルーマニア人はドイツ人よりもひどい反ユダヤ主義だった。
    ホロコーストからユダヤ人が学んだのは、いざという時に安全を確保できる国家の建設だった。

  • 下巻は悲惨なユダヤ人の近代から現代の歴史。スピノザ、ハイネ、マルクス、フロイト、アインシュタインについての詳しい叙述、そして圧倒的なノーベル賞の受賞者、特にドイツの経済、文化、科学技術、政治への多大な貢献。それがなぜナチスのホロコーストに繋がっていったのか。ある意味で第2次世界大戦はドイツによるユダヤ人抹殺が目的の戦争であったとの説明もなるほどと思わせる展開。そして戦後もスターリンによる迫害、20世紀初頭からイスラエル建国まで、そして4度にわたるアラブ諸国との戦争。彼らにとっては戦争に敗れることが新たなホロコーストであるとの背水の陣。これほどまでも西洋人(キリスト教徒?)に嫌われたユダヤ人がなぜ戦後、米国をそして世界を動かしているのか。怪しげなユダヤ脅威論が世の中には出回っていますが、これは極めて真面目に解明した大作です。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)95
    歴史についての知識で、未来への指針を探る
    読みやすくかつ反ユダヤ主義的偏見にとらわれていないという観点で、日本語で刊行されたユダヤ人の歴史に関する一押しの本。特にカバラー思想が、メシア運動につながっていく論理構造の分析が秀逸。

  • 「ユダヤ人の歴史」上、中、下巻やっと読了しました。思えば8年前、刊行された当初、購読するか否か、悩んでいる内に行きつけの書店から姿を消してしまった本書。新刊文庫として再会する事ができ、嬉しかった!8年の間、勉強してきたつもりだったけど、やはりまだまだ・・・もっともっと勉強して、また再読するぞ!2007 7/5読了

  • ちょっと遠い。

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