- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198610838
感想・レビュー・書評
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私の中に巣喰う狂気が、さまざまな夢を見させる―さらなる広がりと魅力を増した皆川博子の恐怖世界。妖しくも美しい、十三の不思議な物語。
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一つ一つが超短編。じわじわ怖い。
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皆川博子さんにはこんな日本を舞台にした影やら闇やらを描いた、ちょっと背筋が凍るような小説をもっと書いてほしいですね。
母親の愛を独占するために体を傷つける少女。
「あたし、もう、痛いのいやなの」
という最後の言葉に感銘を受けた。
女って怖いですよ。
だからやめられない。 -
文庫版で読む。
「火焔樹の下で」
「卵」
「血浴み」
「指」
「黒蝶」
「密室遊戯」
「坩堝」
「サイレント・ナイト」
「魔女」
「緑金譜」
「滝姫」
「ゆびきり」
「鳥少年」
文庫で追加。
「泣く椅子」
「バック・ミラー」
「沼」 -
濃厚で芳醇な、皆川博子短編集。
どんどん漏れてくる狂気を抑えることが出来ない。
ああ、正常がこぼれてゆく。
【指】【魔女】【サイレント・ナイト】が好き。
なぜか女のひとは皆怖い。
笑顔で狂気をぶっ込んでくる。 -
短編集。最近の作品とはまた違い、現代を舞台にした話が多いが、幻想的だったり狂的だったり、皆川博子らしさはしっかり存在している。一本一本が短いから読みやすかった。
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ダークで幻想的だけれど、どこか日本を感じさせるところが好き。
こういう性格の小説は、長編よりも短編の方がこわいだろうな。 -
すべてが“共犯”で仕立て上げられている。
火焔樹の下で | 血浴み | 指 | 密室遊戯 | 坩堝 | サイレント・ナイト | 魔女 | 緑金譜 | 滝姫 | ゆびきり | 鳥少年 -
冒頭の「火炎樹~」が好き。この幻想短編集はすごい。
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短編集なので気軽に読めますが、内容がなかなかホラーです^^;しかも分かりやすいホラーじゃなくて、なんとなくじんわりと「…これってホラー?だよな?」と思う感じで。話のオチで、ぽんと放り出されるのがまた何とも難解で不安感をあおられます。