鳥少年

著者 :
  • 徳間書店
3.45
  • (5)
  • (16)
  • (33)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 135
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198610838

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私の中に巣喰う狂気が、さまざまな夢を見させる―さらなる広がりと魅力を増した皆川博子の恐怖世界。妖しくも美しい、十三の不思議な物語。

  • 一つ一つが超短編。じわじわ怖い。

  • 皆川博子さんにはこんな日本を舞台にした影やら闇やらを描いた、ちょっと背筋が凍るような小説をもっと書いてほしいですね。

    母親の愛を独占するために体を傷つける少女。
    「あたし、もう、痛いのいやなの」
    という最後の言葉に感銘を受けた。

    女って怖いですよ。
    だからやめられない。

  • 文庫版で読む。
    「火焔樹の下で」
    「卵」
    「血浴み」
    「指」
    「黒蝶」
    「密室遊戯」
    「坩堝」
    「サイレント・ナイト」
    「魔女」
    「緑金譜」
    「滝姫」
    「ゆびきり」
    「鳥少年」

    文庫で追加。
    「泣く椅子」
    「バック・ミラー」
    「沼」

  • 濃厚で芳醇な、皆川博子短編集。

    どんどん漏れてくる狂気を抑えることが出来ない。
    ああ、正常がこぼれてゆく。

    【指】【魔女】【サイレント・ナイト】が好き。

    なぜか女のひとは皆怖い。
    笑顔で狂気をぶっ込んでくる。

  • 短編集。最近の作品とはまた違い、現代を舞台にした話が多いが、幻想的だったり狂的だったり、皆川博子らしさはしっかり存在している。一本一本が短いから読みやすかった。

  • ダークで幻想的だけれど、どこか日本を感じさせるところが好き。
    こういう性格の小説は、長編よりも短編の方がこわいだろうな。

  • すべてが“共犯”で仕立て上げられている。

    火焔樹の下で | 血浴み | 指 | 密室遊戯 | 坩堝 | サイレント・ナイト | 魔女 | 緑金譜 | 滝姫 | ゆびきり | 鳥少年

  • 冒頭の「火炎樹~」が好き。この幻想短編集はすごい。

  • 短編集なので気軽に読めますが、内容がなかなかホラーです^^;しかも分かりやすいホラーじゃなくて、なんとなくじんわりと「…これってホラー?だよな?」と思う感じで。話のオチで、ぽんと放り出されるのがまた何とも難解で不安感をあおられます。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

皆川博子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×