日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

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著者 : 小室直樹
  • 徳間書店 (2000年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198611682

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのかの感想・レビュー・書評

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  • 読み始めてまず、いやに振り仮名が多いと思った。多いどころか総ルビに近い。それだけではなく、「輩出(続々と世に出ること)」とか「畢竟(つまり)」とか、熟語によってはかっこ書きで意味まで説明してある。例えば小学校高学年の児童でも読めるようにという配慮だろうかと想像してみたが、本当のところは分からない。まあ確かに、「蘊奥」などという熟語は、「うんのう」と仮名を振るだけでなく、「蘊奥(奥深いところ)」と意味を説明してもらった方がありがたい。同じ啓典宗教のユダヤ教やイスラム教と違って、キリスト教には本来戒律がないということなど、この本を読んで初めて知ったこともあるが、同じ概説書なら、橋爪大三郎の「世界がわかる宗教社会学入門」の方が分かりやすかった。

  • 世界の主要な宗教の基本的な思想を互いを比較しながら分かりやすく解説した本です。①今までぼんやりとしか知らなかった各宗教の教えを知れた事、そして②かなり抽象度が高いことを「比較」と「例示」を用いて分かりやすく説明する方法に触れられた事(特に仏教の「空」の考え方に関する説明が秀逸でした)、その2つの意味でとても素晴らしい本でした。私自身は無宗教だと自認しており、生涯特定の宗教の信者になることはないと考えております。ただ、それは宗教に対して無知で良いということではなく、無宗教であるからこそ、社会をよりよく知る為に、社会に強い影響を及ぼしている宗教というものについて、より関心を持って学ばなければならないと考えており、その入門書として非常に良い本でした。

  • 宗教が何か分かりました。

  • 宗教とは何か、解ったような気になった本。信仰とは?は解ってないように思う?

  • たいへん久しぶりに再読しました。
    書名の通り日本人に対する宗教入門書。
    キリスト教、イスラム教、仏教、儒教を対比しての説明はたいへんに分かりやすいが、それでも仏教の「空」の説明など何度読んでも難解。

  • よくわからなかった

  • 装幀――川畑博昭
    装画――とくだあきら
    写真協力――ユニフォトプレス
    徳間書店写真資料室
    http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198611682


    【目次】
    はじめに(平成一二年(西暦二〇〇〇年)六月 小室直樹) [002-005]
    目次 [006-012]

    第1章 宗教は恐ろしいものと知れ 013
    宗教知らずは身を滅ぼす
    オウムが仏教でない理由
    宗教、このうえもなく恐ろしいもの
    宗教という言葉
    宗教とは何か

    第2章 宗教のアウトラインを知る 029
    宗教の分類
    啓典宗教の本質
    個人救済か集団救済か
    宗教はなぜ必要か
    最後の審判
    釈迦やキリストは復活するか
    仏教の奇蹟
    奇蹟と信仰
    天国と地獄はどの宗教にも付き物か?
    仏教にもいわゆる地獄・極楽はない
    宗教を理解するキーポイントはイスラム教

    第3章 神の命令のみに生きる【キリスト教】 071
    日本でのキリスト教理解
    願えば必ず叶えられる
    信仰の原点はアブラハムにあり
    唯一神の誕生
    理解し難い贖罪論
    苦難の僕
    原罪とは何か
    原罪に対する認識は東西キリスト教で大違い
    キリスト教不感症を乗り越えよ
    煉獄に見るキリスト教諸宗派の比較
    天国の真実
    キリスト教と仏教とは正反対
    難解なる予定説
    キリスト教は人間の意志を認めない
    予定説と日本人
    神義論
    規範なきキリスト教
    救済の条件
    キリスト教歪曲の過程
    キリスト教はこうして曲がっていった
    キリスト教の堕落と、仏教の堕落は正反対
    イエスは神であり、人である
    預言者の苦難
    プロテスタント運動は原点回帰だった
    ファンダメンタリストとは
    ファンダメンタリストはキリスト教にのみ存在する
    近代国際法はキリスト教より生まれた
    キリスト教と近代
    労働と信仰

    第4章 【仏教】は近代科学の先駆けだった 197
    仏教とはどんな宗教か
    仏教は唯物論か
    仏教は魂を否定する
    『豊饒の海』の真意
    唯識入門
    救済の構造
    輪廻転生の真実
    古代インド宗教の影響
    なぜ「空」は理解しにくいか
    「空」と「無」はどう違うか
    庵を結ぶ
    唯識とファンダメンタリズム
    日本で「空」はどう受け入れられたか
    ミリンダ王の問い
    仏教の実在論
    因縁とは直接、間接の原因である
    単純因果ではないナーガールジュナの「中論」
    最新科学に至り、科学は仏教に追いついた
    ヴェーバー、ケインズ理論と「空」

    第5章 【イスラム教】は絶好の宗教の手本 279
    イスラムの真髄はひたすら『コーラン』にあり
    イスラムの何を信じるのか
    イスラム規範の数々
    『コーラン』の読み方の極意
    イスラムの法源
    信仰があればわかる
    ユダヤ、キリスト、イスラム、それぞれの失楽園
    イスラムが認めないキリスト教教義
    感情豊かな現実的宗教
    イスラム教の天国と地獄
    聖戦の犠牲者
    生きている神
    イスラム教と他宗教
    資本主義になぜ遅れをとったか

    第6章 日本に遺された【儒教】の負の遺産 329
    儒教のキーワード
    ヨーロッパに絶賛された科挙
    腐敗する官僚制
    官僚制の害をどう抑えるか
    日本に遣された爪跡
    科挙の転機

    第7章 日本人と宗教 349
    日本という宗教無法地帯
    日本人とユダヤ人
    日本の仏教が生き残ったわけ
    仏教と日本人
    宗教から政治へ移行した檀家制度
    日本仏教に宗教性なし
    無規範の弊害、規範の弊害
    日本に宗教戦争はなかった
    日本の天皇信仰はキリスト教だった
    戦後日本の共同体の変遷は天皇信仰の崩壊
    カルト教団とマルキシズム
    インチキ宗教の見分け方
    精神世界という宗教
    カルトとカリスマ
    アノミーの恐怖

  • 難しいがまた読みたい。

  • 150116
    非常に面白いが、一度では理解しきれずもったいない。
    またぜひ読みたい。

  • いや、実に面白い。キリスト教や仏教、儒教、そして、日本人にとって縁遠いイスラム教まで、わかりやすく解説してくれる。

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日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのかの作品紹介

本書は、本格的な宗教原論である。各宗教の蘊奥(奥深いところ)から説き起こし、比較歴史的に、どのようにして、これらの蘊奥に達したかについて解明し、現代にどんな影響を及ぼしているのかを論ずる。

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