ブクログ大賞

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

  • 543人登録
  • 4.15評価
    • (85)
    • (52)
    • (42)
    • (5)
    • (2)
  • 54レビュー
著者 : 小室直樹
  • 徳間書店 (2000年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198611682

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マーク・ピーター...
デール カーネギ...
J・モーティマー...
有効な右矢印 無効な右矢印

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのかの感想・レビュー・書評

  • 宗教とは何か、解ったような気になった本。信仰とは?は解ってないように思う?

  • たいへん久しぶりに再読しました。
    書名の通り日本人に対する宗教入門書。
    キリスト教、イスラム教、仏教、儒教を対比しての説明はたいへんに分かりやすいが、それでも仏教の「空」の説明など何度読んでも難解。

  • よくわからなかった

  • 世界の主要な宗教の基本的な思想を互いを比較しながら分かりやすく解説した本です。①今までぼんやりとしか知らなかった各宗教の教えを知れた事、そして②かなり抽象度が高いことを「比較」と「例示」を用いて分かりやすく説明する方法に触れられた事(特に仏教の「空」の考え方に関する説明が秀逸でした)、その2つの意味でとても素晴らしい本でした。私自身は無宗教だと自認しており、生涯特定の宗教の信者になることはないと考えております。ただ、それは宗教に対して無知で良いということではなく、無宗教であるからこそ、社会をよりよく知る為に、社会に強い影響を及ぼしている宗教というものについて、より関心を持って学ばなければならないと考えており、その入門書として非常に良い本でした。

  • 装幀――川畑博昭
    装画――とくだあきら
    写真協力――ユニフォトプレス
    徳間書店写真資料室
    http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198611682


    【目次】
    はじめに(平成一二年(西暦二〇〇〇年)六月 小室直樹) [002-005]
    目次 [006-012]

    第1章 宗教は恐ろしいものと知れ 013
    宗教知らずは身を滅ぼす
    オウムが仏教でない理由
    宗教、このうえもなく恐ろしいもの
    宗教という言葉
    宗教とは何か

    第2章 宗教のアウトラインを知る 029
    宗教の分類
    啓典宗教の本質
    個人救済か集団救済か
    宗教はなぜ必要か
    最後の審判
    釈迦やキリストは復活するか
    仏教の奇蹟
    奇蹟と信仰
    天国と地獄はどの宗教にも付き物か?
    仏教にもいわゆる地獄・極楽はない
    宗教を理解するキーポイントはイスラム教

    第3章 神の命令のみに生きる【キリスト教】 071
    日本でのキリスト教理解
    願えば必ず叶えられる
    信仰の原点はアブラハムにあり
    唯一神の誕生
    理解し難い贖罪論
    苦難の僕
    原罪とは何か
    原罪に対する認識は東西キリスト教で大違い
    キリスト教不感症を乗り越えよ
    煉獄に見るキリスト教諸宗派の比較
    天国の真実
    キリスト教と仏教とは正反対
    難解なる予定説
    キリスト教は人間の意志を認めない
    予定説と日本人
    神義論
    規範なきキリスト教
    救済の条件
    キリスト教歪曲の過程
    キリスト教はこうして曲がっていった
    キリスト教の堕落と、仏教の堕落は正反対
    イエスは神であり、人である
    預言者の苦難
    プロテスタント運動は原点回帰だった
    ファンダメンタリストとは
    ファンダメンタリストはキリスト教にのみ存在する
    近代国際法はキリスト教より生まれた
    キリスト教と近代
    労働と信仰

    第4章 【仏教】は近代科学の先駆けだった 197
    仏教とはどんな宗教か
    仏教は唯物論か
    仏教は魂を否定する
    『豊饒の海』の真意
    唯識入門
    救済の構造
    輪廻転生の真実
    古代インド宗教の影響
    なぜ「空」は理解しにくいか
    「空」と「無」はどう違うか
    庵を結ぶ
    唯識とファンダメンタリズム
    日本で「空」はどう受け入れられたか
    ミリンダ王の問い
    仏教の実在論
    因縁とは直接、間接の原因である
    単純因果ではないナーガールジュナの「中論」
    最新科学に至り、科学は仏教に追いついた
    ヴェーバー、ケインズ理論と「空」

    第5章 【イスラム教】は絶好の宗教の手本 279
    イスラムの真髄はひたすら『コーラン』にあり
    イスラムの何を信じるのか
    イスラム規範の数々
    『コーラン』の読み方の極意
    イスラムの法源
    信仰があればわかる
    ユダヤ、キリスト、イスラム、それぞれの失楽園
    イスラムが認めないキリスト教教義
    感情豊かな現実的宗教
    イスラム教の天国と地獄
    聖戦の犠牲者
    生きている神
    イスラム教と他宗教
    資本主義になぜ遅れをとったか

    第6章 日本に遺された【儒教】の負の遺産 329
    儒教のキーワード
    ヨーロッパに絶賛された科挙
    腐敗する官僚制
    官僚制の害をどう抑えるか
    日本に遣された爪跡
    科挙の転機

    第7章 日本人と宗教 349
    日本という宗教無法地帯
    日本人とユダヤ人
    日本の仏教が生き残ったわけ
    仏教と日本人
    宗教から政治へ移行した檀家制度
    日本仏教に宗教性なし
    無規範の弊害、規範の弊害
    日本に宗教戦争はなかった
    日本の天皇信仰はキリスト教だった
    戦後日本の共同体の変遷は天皇信仰の崩壊
    カルト教団とマルキシズム
    インチキ宗教の見分け方
    精神世界という宗教
    カルト... 続きを読む

  • 難しいがまた読みたい。

  • 150116
    非常に面白いが、一度では理解しきれずもったいない。
    またぜひ読みたい。

  • いや、実に面白い。キリスト教や仏教、儒教、そして、日本人にとって縁遠いイスラム教まで、わかりやすく解説してくれる。

  • 「宗教」と聞くと、新興宗教や諸所の宗教団体の事件をイメージしてしまい、なんとなく宗教に対して嫌悪感を持っている。そんな人の先入観をなくし、「宗教とは何か」ということを根本的なところから、わかりやすく解説した、古今第一級の宗教ガイド。1つの宗教をモデルに深く解説するのではなく、複数の宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム・儒教)にまたがって比較、解説しているので、それぞれの違いがすごくわかりやすい。変な宗教に騙されたくない、キリスト教とイスラム教が、なぜ争うのか、そんな思いに応える一冊。

  • 一点だけ問題点を。キリスト教の特徴に「決定論」を挙げられていますが、決定論を根幹としているのはカルヴァン派だけです。ほとんどの他派は、個々の人間の自由意志の結果を大事にしています。

  • 書店で、宗教入門書と宗教文化解説書の間隔を空けてほしいと思った今日この頃。

    日本という国が、世界的に見ても明らかに異質な国の体系を持っている理由として、宗教の本質を理解していないことが挙げられる。
    オウム真理教に代表される(インチキ)新興宗教が引き起こした事件は記憶に新しいが、こうした団体の発生原因もまた、日本人の宗教に対する理解のなさにある。
    キリスト教、イスラム教そして仏教といった、世界的に広い範囲で信仰される宗教の特徴や台頭の背景を追いつつ、日本人の宗教理解を深めようとする書籍。

    キリスト教の「予定説」、イスラム教の「アッラーの慈悲」がそれぞれ非常に論理的な構成になっていることが興味深かったです。
    儀礼による救済を否定するキリスト教が、教会の都合で原則ごと歪められた反動のために厳格な「予定説」を再構築された因果な歴史。
    他宗教ではあくまで人間の欲を否定したり重視しない中で、来世で娯楽を約束し現世の禁欲を戒律として義務付ける、人情を逆手にとったイスラム教のしたたかさ。
    確かに日本人には理解しがたい考え方も多いですが、体系的に解説を加えるとともに宗教同士の比較をふんだんに使っているため、ただ特徴を箇条書きにされるよりも分かりやすく感じます。

    日本が宗教に傾倒していないことを一概によろしくないとは言えませんが、自身の文化になじまないから、よくわからないからといって倦厭・抑圧してしまうのは余計に危険ですね。

  • 『アノミーとは何ぞや?これはフランスの社会学者エミール・デュルケムの用語であり、普通「無規範」「無秩序」などと訳されるが、それはむしろアノミーが引き起こす結果である。そこでこの言葉を一言で定義すれば、「無連帯」というのがその本質である。人と人とを結びつける連帯が失われ、人々は糸の切れた凧のようになり社会をさまよう。孤独、不安、狂気、凶暴。気弱な人は死にたくなる。いや、死んでしまう。アノミーはどんな病気よりも恐ろしい。』

    宗教原論の各論は非常に面白かったが、日本人の無宗教性の原論が論拠として弱い気がする。そこから全共闘、家庭内暴力、校内暴力、カルト教団の話への繋がりが飛躍しているように思える。
    世界的宗教を換骨奪胎してしまい、もはや宗教でなくしてしまう日本人の無宗教性の本質は何なのか?そこをもっと深掘りしないと、ぼんやりとした類似性しか見出せない。そういう意味で不完全な論考だと思われ。

  • アノミーという単語が一番心に残った。

    あー沢山の本を読むたびにどんどん自分の知識のなさに気がつく。
    この本はまさに盲目だった自分の目を開かせてくれた。
    これからもいろんなことを知っていきたい。

  • めちゃくちゃ面白かった。
    でも、きちんと理解しきれてないのでもう一回読もう。

  •  とまれ、面白かった。

     日本人に馴染みのあるキリスト教、仏教、儒教、そして宗教のかたちとして避けては通れないイスラム教についての、よどみない解説。この「よどみない」というのが我々おつむの弱い読者には大事で、なるほどそうかそうかと理解った気になるところに面白さを感じるのです。

     で、次はこの本に関するそれぞれの(経験な信者の方とか、専門職の宗教学者の方とか)意見やレビューを見て、ああでもないこうでもないとするのがたぶん面白いのであろう。

     と、そういう本です。文字通り宗教原論。たたき台として讀むのもいいかも。
     基礎教養としておすすめしておこう。
     ここから各宗派の詳細に向かうもよし。「ほほう」で済ませるもよし。

  • タイトルからして難しそうで、これ最後まで読めるんだろか?と不安だったんですが、読み出すとメッチャ面白い一冊!

    『キリスト教』『仏教』『イスラム教』をメインにユダヤ教、儒教などにも触れており、新興宗教やカルト教団の矛盾みたいなものも書かれています。

    一つ一つの宗教のことが一冊の中に書かれているので、様々な点を読み比べることが出来るのがすごくイイですね☆

    ボク個人としてはやっぱりテレビなどの影響なのか『イスラム教』=『怖い』と思っていましたが、読み終えた後は『イスラム教』=『すごい』と思いました!

    宗教のことを知りたいけど、知らない人には必見です(^-^)/

  • かなり厚い本だが、読みやすいし面白い。

    哲学や宗教の本はやたら難しく書かれていて
    読むとすぐ眠くなってしまうものだが、この本は違う。

    しかも内容が深くポイントがはっきりしてくる。

    キリスト教って、イスラム教って、仏教も
    「へぇ~そうだったのか」と目からウロコ。

  • 分かっているようで分からない宗教。
    キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教、儒教、それに山本七平氏の名づけた「日本教」。
    世界の主要な宗教と、日本独自の宗教観を噛み砕いて解説してまります。

    全体的に興味深く面白かったのですが、最後の日本人の宗教観が特に面白く感じました。

    なにはともあれ、宗教とは恐ろしいものです。

  • 私達日本人にと宗教との結びつきは他民族に比べて極めて薄い。
    そんな私達でも「そもそも宗教とは何か」、各宗教について、「日本人と宗教」など多角的に学べる一冊だ。
    ちなみにほとんどの漢字にルビがふってあるので中学生くらいでも読めるはずだ。

  • 小室直樹は物事の本質をスパっと言ってのける。この本はキリスト教、仏教、イスラム教、儒教を取り上げているが、内容はあくまで宗教の本質を描いている。宗教は恐ろしい、これが宗教の本質だ。

  • 小室は社会科学的アプローチで五大宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教)を読み解く。その合理性が曖昧さを退ける。「日本人のための宗教原論」というタイトルに偽りはない。

    http://sessendo.blogspot.jp/2012/04/blog-post_05.html

全54件中 1 - 25件を表示

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのかに関連する談話室の質問

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのかを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのかの作品紹介

本書は、本格的な宗教原論である。各宗教の蘊奥(奥深いところ)から説き起こし、比較歴史的に、どのようにして、これらの蘊奥に達したかについて解明し、現代にどんな影響を及ぼしているのかを論ずる。

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのかはこんな本です

ツイートする