- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198615116
感想・レビュー・書評
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写真映画「ヤーチャイカ」を観て興味が出た。
あんなに丁寧に人の顔を見るのは初めてってぐらい、食い入るようにして見た。
写真による静止画であるのに、なんであんなに温度や匂いを感じられるんだろう。しんとした中にエネルギーが沸々していて、よかった。
2013/10/19 ゆっくりと読了。
最初の「鬼の素」で衝撃を受けた。
なんというか、厳しい現実に対して優しい。
それも柔らかい優しさではなくて。
切りつけられるような優しさだ。うん、うまく言えない。
「鬼の素」「雪解け」「ヤー チェイカ」「拝啓 陶芸家様」が特に好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ドモ アリガト」の村での暮らしが理想だなぁ~
返却期限を過ぎてしまったので、一旦返却。
ナカナカ深い本だ。 -
高校生の頃の詩人の顔が頭の中から離れない。だから、言葉の一つ一つに肉声を、ややもすると聞いてしまう。物語を現実と取り違えそうになる。
同じ高校の同じ文科系の部に所属していた、ということにはなるのだけれど、別の体育会系の部活を肩を壊して辞めてから入部した時、実質活動を終えていた3年生の彼女とはほとんど接点はなかった。それでもコンサートの後の打ち上げや、予餞会での弾き語りや、部の送別会での彼女の印象がとても濃く残っている。
その時代にそれ程言葉を交わした訳でもないのに、詩集の中から不思議とどこかで聞いたような声がする。人の芯というのは変わらないものなのだなという当たり前のようなことが、改めて思われる。ああ自分もあの頃から、ひょっとして何も変わっていないのだろうな、そんな思いに絡め取られる。
身体は魂の乗り物だと、昔高校の倫理・社会と呼ばれた教科で教わったけど、ゼロになるからだ、と呼ばれる身体とは頭の中で渦巻く何やかやをゼロにしたからだという意味だろう。魂が出て行ってしまうわけではないんだろう。そんなことを考える。
インプットを一端全部止めて、身体の中をインプットされたものがすべて通り抜けてアウトプットとして出てしまうまで、じっくりと待つ。そうして、体の中に何も反応するものがないような状態でも、不思議と何かが自分の芯から湧いてくる。それが自分のイメージする、ゼロになるからだ。それはきっとずうっと変わらず自分の中にあり続けるものなんだろう。だから魂が出て行ってしまったわけではないんだろう、と思う。
それは確かにずっとそこにあった筈。気付いていても気付かなくても。
送別会の後、駅へ向かう道すがらに振り向いて手を振る姿が、自然と縦書きの言葉に重なる。しかし言葉の中に懐かしさを覚えているわけでは決してない。それでも聞こえるあの人の声が。変わらない何かをそこに感じている。 -
『約束』が秀逸。楽しみです。
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人に頂いたのですが、いくつかの詩ががっつりハートに来ました。ゼロになるからだは言うまでもなくいい。。。是非。
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ざわざわくる詩集。
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美しい。
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ドモ アリガト
この詩が一番好きです。
とてもあたたかい世界の詩 -
読み始めたら止まらない、どんどん物語に引き込まれて感動。
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言葉のひとつひとつが染み入ってくる。一つの物語、幾つもの思いがここにあります。
透明。